やれるだけのことをやってみる
機関開発は専門じゃない。きっと開発は難航するだろうから放っておけばいい。そう思って気にしなかった。よく考えてもみなよ、できたとしたら、そりゃあ歴史的な出来事だが、当時の日本が求めていた長大航続力を実現できる機関ではない。沿岸海軍が高速力を求めているのならともかく、日本が採用することなんてないだろう。できたとしてもな。だから、放っておいても問題はないんだよ。
そう、自分を納得させた。が、一つ見逃せないものがあった。戦局に影響も大きいが、ゲームでこれがないのは非常に困る。現に困っている。そう、電探ちゃんだ。1926年に発表された八木・宇田アンテナ、1927年に発表された陽極分離マグネトロン。
当時の人々は何のことか理解していなかったが、俺はピンと来た。これがあればレーダーが作れる。電探の性能が飛躍的に上がってゲームでも米艦艇と互角に戦える。一人でそう笑っていたら周りから変な目で見られてしまった。うん、自覚はした。ヤラカシすぎている変人だという噂を聞いていたんだよ・・・
小野田君はものすごく万能でこれら研究者と連絡を取ってくれた。そしてどう説得したのか知らないが、史実では反対しかしていなかった海軍のお偉方が研究を認めて予算が下りた。ああ、そうそう。もちろん、陸用な。
そんなことをしている間にも一つ重巡洋艦をパリッとプリントした。ん?設計じゃないのかって?なぜだかCADとか入ってるしなぜだか使えるし、しかも、本体がないけどこいつ、3Dシミュレートもできるから役に立ってる。俺自身がアホなことを除いては何の問題もないし抜かりもない。すでに利根に続く新型重巡洋艦を設計、3D試作中さ♪
ってわけで、高雄型重巡洋艦爆誕。うん、間違ったさ、改装後の設計図をプリントした。だって、ゲームのモデルって改装後だけだったからこれだと思ったんだ。文句があるならモデリングしたゲーム会社に言え、俺は知らん。
大体、一介のゲーマーであって過度の軍ヲタや戦史マニアではないのだよ。たしかに「あ~、擬人化ゲームでそんな話あったね♪」くらいの話なら知識として知っている。それがどうした。
サクッとモガミンもそれで片づけた。ま、間違わなかったぞ、軽巡洋艦としての設計図をちゃんと出したさ。あ、これはリークサイトを読んで第四艦隊事件を知ってたから船体強化をした改装後の船体と差し替えておいた。船体だけな!抜かりはない。
さて、ほぼ同じころに上がってきたのが例の初春型だ。藤本氏といえば千鳥型と初春型が鬼門だからな。そこは押さえていないと。しかも、初春型はゲームにも大きく影響している。第二ルートの艦艇なのだが、雷撃艦ルートと違い、魚雷も砲門も減る劣化なのだよ、これ。
いや、知っている、建造された当初は特型同等の雷撃能力と多少減少した砲門数を小型化した船体に詰め込んだことは・・・
これが友鶴事件で復原性を見直したことであの劣化きたすのならば、根本から設計を弄るしかない。初めてググった時からそれを感じていて、手始めにコイツをCADのれんしゅ・・ゲフン、オリジナル設計として手掛けてみたのだが、特型と同じ砲塔積む限り、どんな形をシミュレーションしても要求サイズに収まらなかった。当然だ。だから、復原性の為に超劣化が行われたんだから・・・
いろいろ漁って、思いついたのは「うん、三年式あきらめよう!」だった。睦月型の12センチ砲が高角砲として改修されているのだから、これを更に弄って搭載すれば良いではないか。そう思ってリークサイトから資料を漁って、砲部門にそれとなしにベターな高角砲として資料を流しておいた。そしたら十一年式高角砲が完成していた。おっと、忘れていた。千鳥型にはこれの簡易版を搭載しておいた。
初春型の艦形は復原性に余裕を持たせたファラガット級みたいな感じ。日本艦離れしているが、それは原設計だってそうだろ?で、艦橋は少々小型で低く、幅や深さを持たせて安定化させたら速力も落ちたが、それは暁型からの応用が効いて何とか回復できた。そろそろ退場なので白露型も設計しておいた。朝潮型に手を付けられないのは残念だと思いながら「その時」を迎えたのだ。
歴史を改変するが還りたいってのはさすがに欲深すぎかな?