フランムendD リグルスに頼む
フランムは私を閉じ込めている張本人で、どう考えても出してくれないだろう。
だったら依頼され、たまたま私を狙ったリグルスにここから出してと頼んでみよう。
「どこかに偉大なる魔術師様はいないかしら~」
「偉大な魔術師なら吾輩のことで間違いないが、呼んだかそこのうら若き娘よ!」
―――呼ばれるのを待っていたかのように早い。
「恨みだかなんだか知らないけど私を巻き込んで八つ当たりされても困るわ」
フランムに言ってやろうと思っていたことを思わず彼に言ってしまう。
「気持ちはわからんでもないが、その愚痴を吾輩に言ってもしかたないだろう」
本当にその通りだと思う。
「そこで偉大な魔術師さん、私外に出たいのよ」
「それは構わないが、タダというわけにはいかないな」
意外や意外、即答される。
しかし困ったことに渡せる報酬はなにもない。
「参考までに何がほしいの?」
「花嫁」
―――――
「くそっ…奴等どこにいった!?」
~不運にも周囲に振り回された少女、双方を切り捨てる。
彼女は解放と引き換えに知り合ったばかりの魔術師の青年の妻となることを選ぶ。
屋敷はすでに藻抜けの空で、少女を探す皇帝と首謀者たる青年が各々、我が身の滑稽さに嘲笑するのだった。
【damage エンド 】