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神さまに逆らうな!  作者: つなかん
二章 HART
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7 ヒロイズム

「なんでいるの?」

 清掃服の人物には見覚えがあった。しかし長期休暇でもないこの季節、なぜこんな学校の掃除をしているのか疑問であった。

「え?」

「だから、なんでここに?」

 振り向いた清掃服は、やっと莉沙に気付いたらしい。一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに安心したよいな笑顔を浮かべた。

「あぁ。飛行機とバスで来た」

「わざと言ってるなら、コーヒー淹れてやるよ」

「ごめん。学校、留年して、また一年やるのダルいし……。母さんにも、色々言われて……」

「クズとかバカとか?」

「まぁ、そんな感じ」

 雑巾をくるくると脱水する田島の様子に莉沙は顔をしかめた。こうはなるまい、と思った。

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