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神さまに逆らうな!  作者: つなかん
二章 HART
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4 シンポジウム

 その日、寮の食堂は騒がしかった。コーヒーメーカーに毒がしこまれていたとかで、数人が病院送りになったそうだ。

 莉沙はどこ吹く風でオレンジジュースを飲み、噂話に聞き耳をたてる。

 馬鹿な奴らだ。バレたら退学だけれど、絶対に捕まりっこない。

 友達のいない彼女は、“気違い先生”とかいう、名誉なのか不名誉なのか分からないあだ名をつけられていた。頭が良い、ということもあるが、その偏った知識に対する皮肉も込められているのだろう。当の本人は内心喜んでいる節も、なきにしもあらずで、救いようがない。

 ポケットに手を伸ばし、瓶の形を確認する。彼女は悩んでいた。

 どこに処分しよう……。

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