表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鬼夜行  作者: 飴村玉井
21/24

用語解説・人物紹介①

【用語解説】


・ガイド

由来は「導く者」から。カルマをあの世に戻すのが仕事。陰陽師、呪術師、魔術師など全てひっくるめてガイドと呼ぶ。公的には「公認霊術使用者」という。


・霊奴

ガイドと契約を結び協力関係にある死者(あの世の住民)。命令に対する拒否権、契約を破棄する権利を持つが、基本的にはガイドに合意の上で使役される。霊奴に対してガイド側を霊主という。


・カルマ

由来は「業」から。悪意を持って生者に害をなす死者。本作で悪さする怪異は大抵カルマ。自我と名前(読み名)を持つものはネームドという。読み名は宝石の種類からあてられる。


・ハイド

由来は「秘す者」から。ガイドに対して「目的外霊術使用者」といい、五大家の定める方針に従わず霊術を私的利用する者全てを指す。


・シーカー

由来は「視点者」から。霊感持ち、特異体質持ちなどをまとめて指す。カルマや霊奴を視たり気配を察知できるが戦う力は持たない。特にズバ抜けて霊視ができる者は見鬼という。


・五大家

国内のガイドの頂点に君臨する5つの一族。国内在住のガイドは人種、国籍問わず霊術の使用にあたり五大家の定める方針やルールに必ず従わなければならない。黄龍院は五大家の筆頭。


・霊術

霊魂を操る術の総称。魔術、呪術、道術、陰陽術等に更に細かく分類され、ガイドはいずれかを修めている。霊奴との契約も霊術のひとつ。


・奴霊契約

霊奴とガイドの契約。ベーシック(全バディ共通)とオプション(各バディ固有)がある。互いに要求した条件を必ず達成することを前提とし、霊奴は合意の上で使役され、ガイドは霊主として使役できる。


・霊力

霊魂からなる生命エネルギー。使用すれば当然霊魂が摩耗し、使い過ぎれば枯渇し死に至る。人によって総量と霊魂→霊力への変換効率が異なり、前者は基本的に拡張不可能。後者は訓練次第でロスを抑えることはできる。ゼロにはならない。


・穢れ

気枯れともいう。死、出産、血によって発生する。霊をカルマに変える要因であり、禊や祓いによって浄める必要がある。穢れの溜まりやすい土地を忌み地といい、光陽台市はそのうちのひとつ。


・呪詛

対象への直接的な加害を目的とした霊術の一種。基本的に対人への使用は不許可。呪詛の使用者を叩けば効果が消えるのがセオリーだが、感染型呪詛は呪われた側が呪う側になることで連鎖するため大元を叩いても効果は持続する。対処法は別な呪いで上書きするなどがある。


・受肉と転生

受肉は輪廻転生を経ず肉体を獲得すること。転生はあの世で生まれ変わって新しい肉体を得ることを指す。概ね霊奴は契約の対価に受肉を希望することが多い。なお受肉の場合、生前の記憶と罪がそのまま保持される。転生は生前の記憶も罪も精算され、残らない。


・送還

還すともいう。カルマをあの世に連れていくことを指し、必ずしも戦闘にとって倒すことを目的とするわけではない。対話や説得を手段に用いる者もいる。ガイドの最重要業務。


【人物紹介/メイン】


・竜胆露水

本作の主人公。女性、14歳。黄龍院の分家のひとつである竜胆家に生まれ育ち、やむを得ない事情でガイドになった。ハクールを霊奴として従える。


・ハクール

別名「最凶最悪の霊奴」といい、カルマ、ガイド、霊奴関係なく全て殺す。三度のメシより殺しが好き。気まぐれで露水と契約を結び霊奴として使役される。


・黄龍院メグル

17歳、男性。国内のガイドを統括する黄龍院家の次期当主筆頭候補であり、本家筋の人間。5体もの霊奴を従え、極めて優秀な術師として家の内外に知られている。露水、ヨシカズとは親戚。


・黄龍院ヨシカズ

14歳、男性。黄龍院家の次期当主第2候補。計3体の霊奴と契約し、うち1体は受肉に至っている。露水とは親戚。メグルと同じく本家筋の人間であり、彼に次ぐ実力があると認められている。


【人物紹介/サブ】


・日隅晴人

オカルト雑誌「セオリツ」のライター兼カメラマン。たまに編集もお手伝いしている。シーカーの中でも特に視る力の強い見鬼であり、その力を編集長に買われて創刊当時から携わっている。


・高山幹太

同じくシーカーの1人。嗅覚に優れる。光陽台中学校の生徒でオカルト研究会の部長。野球少年っぽい外見に反し運動音痴。幼なじみを溺愛している。


・凪遊穣

同じくシーカー。霊感持ち。オカルト研究会の副部長で高山幹太の幼なじみ。オカルトマニアでセオリツの愛読者。幹太は彼女の影響でオカルト好きになり、同じくセオリツを購読するようになった。


・ヒューイとミディナ

黄龍院ヨシカズの霊奴。ヒューイはスーツ姿の青年で生前は大企業のCEOだった。財テクが得意で銭ゲバ。ミディナはヨシカズ強火過激リアコガチ恋勢。生前は遊女で下半身が蛇。


・竜胆キサキ

露水の義理の姉。メンヘラ地雷女。露水を性的な意味で愛しているが、手を出すのは解釈違いなので手近な男を代わりに恋人にしている。特技は長文メッセージ連投(1日800件)と無言電話(1日250件)。専門学生。


・黄龍院トワ

本名は十和田郁。人気インスタグラマーであり数百万単位のフォロワーを抱えるインフルエンサー。テレビ等のオールドメディアへの出演経験もある。ビジネスオネエ。


【人物/第1部ゲスト】


・田代

男性。派遣社員。


・瀬戸佳織

女性。派遣社員。カルマにより転落事故に遭い、重症を負った。無事生還している。


・仁多

女性。ブライダル会社勤務。


・琳

ハイド。仁多の同僚でフューネラル部門所属。職場に子飼いのカルマを放った。


・鈴木鐘彦

男性。元テレビ業界の人間で動画配信者。レイゼに殺される。


・江井

女性。痣山峠に出るとされていた怪異。実際には無害な一般の霊。レイゼに吸収される。


・真壁里奈子

女性。光陽台中学校の生徒。オカルト研究会の幽霊部員で、ヨシカズと露水のクラスメイト。


・橋下

女性。光陽台中学校の生徒。露水に隔意を抱き、術師レイゼの口車に乗せられ呪詛を決行。


・宝来

オカルト雑誌「セオリツ」編集長。日隅晴人の上司で、学生時代の彼を誘ってセオリツの立ち上げに関わった。一児の母で中学生の息子がいる。


奇石(アレキサンドライト)

カルマ。ネームドであり花影の亡霊とも呼ばれる。花影市長の要請で討伐任務が決行され、露水と会敵。知らぬ間にレイゼに霊力を吸収されていたせいで敗北。対象の最も大事な相手の姿を真似る力を持つ。


・術師レイゼ

ハイド。本名は牧瀬紗理奈。実年齢は38歳だが霊術の過剰使用によりかなり老け込んでいる。霊活と称してその辺の無害な霊を取り込んで霊力の総量を増やしたり、アンチエイジングに利用している。


・マスター

純喫茶「エトワール」の店主。一般人ながら立地ゆえにガイド業界と関わりがある。黄龍院家の人々はお得意様。メグルを坊と呼ぶ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ