D国の結婚についての…… アレやコレ?
「え~…… 先日の出稼ぎ冒険者さんとドワーフのメノウちゃんの結婚で…… D国に移住を希望する者が増えました。このロ○コン供が!!」
「うぃひっひっひぃ……「「すいやせん」」」
出稼ぎ冒険者とドワーフ女性の結婚だが、その映像が出稼ぎ冒険者がネットに流してしまった事で……
一部の他国民達からの移住者が急増した為に……
緊急に結婚や成人などの法整備が必要となったので、緊急のD国代表会議が開かれていた。
「ま~でも、いずれは必要な事ですし…… さあ、話し合いましょうか?」
「そうですね。先ずは…… 結婚よりもそれらが可能となる年齢…… D国での成人年齢を決めましょう」
「成人年齢と結婚が可能になる年齢を一緒にするのか?」
「はい、D国の国民のほとんどは…… 難民孤児ばかりですから…… 他国よりも成人年齢が低くした方が良いと思います」
「それは何故ですか?」
「彼等の祖国だった国と魔王ちゃまが居た世界の一般的な法的な成人年齢が低いからですね。D国の国民で大人が少ないのが問題なのです」
「たしかに…… 代表会議の大半以上が他国民なのは問題よね」
「それなら…… このメンバーで4~5年くらいやって、子供達が20歳になるまで待っては?」
「それにはちょっとですね…… 今の国民…… 難民孤児だった子達の平均が…… たぶん50から60…… 長生きして70歳くらいが寿命だと思われます。胎児と赤ん坊の時の慢性的な栄養不足で発育不良が原因ですね…… こればっかりは魔法でも…… ちょっと難しいんですよ」
「そんな……」
「魔王様の居た世界だと成人年齢は何歳なの?」
「あの世界では多種多様な種族が居たので、国によりますが…… 人種ならば15~6歳が平均ですね。国や村によっては…… 精通や生理が来たら成人って風習もありました」
「となると…… 異世界に合わせて、D国での成人も15歳くらい?」
「そうなんです。D国では若い者の結婚を積極的に推奨したいのです。もちろん子育て支援も充実させますので! 例えば…… 結婚妊娠後の復学復職制度の法律化や子育てゴーレムの配備などなど」
「なんかコアさんがやる気になっているんだけど…… 何でだ?」
「相も変わらず…… 戦闘と難民孤児が減らないですよ! 国連?が抑止力になっていないです! もう多国籍軍がO.Kなら、侵略行為を起こした国の凍結した口座や企業に土地建物を売却して、多国籍孤児院も作って侵略や紛争、武力行為は悪いと教育をしたら良いんですよ!」
「おお!? コアさんが荒ぶってる」
「たく、孤児ばかり拾っては…… マスターと魔王ちゃまの子作りが進まないじゃないですか…… これでは、私の番が何時になることやら……」
「本音はこれか……」
「国連が侵略戦争が止められないのならば、戦争は愚かで無益だと次の世代に教え、難民を生まない世界を作る様にすれば良いんですよ。紛争地域の荒れ地が畑や田んぼになれば、温暖化対策と食料難対策になるんでしょうから…… そうすればマスターがお暇になって…… 魔王ちゃまが妊娠…… その間に私が魔王ちゃまの代わりを…… うふ♥」
自分の欲望に忠実に本音を漏らしながらも、まともな事を言っているコアに……
代表会議の面々が苦笑いを浮かべて会議を続けた結果……
D国の国民の成人年齢が15歳とし、飲酒や喫煙は20歳以上(ドワーフ等の特定種族や混血種は除く)、結婚については、15歳以上(魔王、ダンジョンで成人して生まれた種族は除く)と、代表会議で可決したのだった。




