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男、難民孤児に衛生教育として…… 風呂を教える。


「この辺りで…… 良いか?」


男は、首都として作った都市の中心部の外れに……


ダンジョンの最下層から、過去に魔王が作った巨大温泉リゾート施設を地上に移動させた。


「これで良しと…… ちゃんと使えるよなぁ?」


「はい、ダンジョンの領域内の移動ですので、問題はありません」


「それじゃあ…… 始めるか!」


 ・

 ・

 ・


 ~ 数十分後…… ~


ワイワイ…… ガヤガヤ……


男の前には、男が世界中から集めに集めた…… 難民孤児達がいた。


「え~…… 静かに聞け。これより、この国で生活する為に…… 最低限の事を教える!」


男の言葉に…… 難民孤児達は黙り、真剣に聞く体勢になる。


「先ずは…… 風呂の入り方からだ! 男は俺に、女はメイド達に付いて来い!」


難民孤児達を連れて…… 男は、温泉リゾート施設に突入した。


「良いか? ここで服を脱げ! 新しい服を用意してあるし…… 今着ている服が大事な物ならば、この数字の付いたブレスレットと同じ数字の籠に入れろ。洗濯して後で渡すからな!」


男湯の脱衣場の中で…… 難民孤児の子供達は、男の言葉に脅えながらも従い服を脱ぐ。


「全員脱いだか? 脱いだら、並んで付いて来い!」


全裸の子供達を連れて、男は浴場に進む……


「先ずは…… お前、此方に来い。え~これから、此処の使い方を教える! 先ずは、湯に入る前に身体を洗う。手本として道具の使い方を見せるから、ちゃんと覚える様に!」


男は、蛇口やシャワーの使い方を説明すると……


「次に身体の洗い方だが…… 手本として、こいつを洗うから見て覚えろ。先ずは頭からなぁ…… 目に入ると痛いから気を付けて洗えよ。今回は俺が数人洗うから見てろよ? お前は、目に入るから瞑ってなさい」


難民孤児の子供の頭を洗いながら、男が衛生の説明をする。


「空気や地面に川や海には、俺達に見えない病気の原因がいるから…… 怪我や調子が悪い時以外では、1日に1回は身体を洗ってきれいにしろよ」


そう言うと…… 1人目を洗い終えた男は、次の子供を洗い始める。


(前世で…… よく兄妹の身体を洗ってやったなぁ……)


なんだかんだと…… 男は、ほぼ全員の子供達を洗って湯槽に入れた。


「あんまり長湯しても、逆上せるからなぁ~…… そこ! 肩まで浸かれよ!」


 ・

 ・

 ・


 ~ 十分後…… ~


風呂あがりに、真新しいお揃いの服を着た子供達の前で……


「風呂あがりには、水分補給が必要だ……」


男は、無限収納から…… 牛乳箱を取り出した。


「だから、こいつを飲め! コーヒー牛乳にイチゴミルク、フルーツ牛乳にヨーグルト系飲料…… 風呂あがりには、好きなのを1本飲め!」


風呂あがりには、好きな飲物が飲める……


難民孤児だった子供達に…… すぐに日本風の風呂文化が定着したのだった。



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