男、S.Fっぽい防衛軍を作る。
「で、難民孤児を集めたから…… 教育者が欲しいと?」
男は、世界中から移住希望の難民孤児を集めた後……
再び、大陸の大頭領を訪ねていた。
「ああ、必要最低限の教育はしたい。だが、この世界の教育の出来る大人が居ないんだよ」
「念の為に確認するが…… 兵士にはしないんだろうな?」
「何の為に?」
「ふ…… 確かに、一から少年や少女達を兵士にするよりも、君一人が敵の首領を殺す方が簡単だったなぁ…… 紹介出来るかは解らないが、どの様な人材が欲しい?」
「この世界での一般的な常識とハイスクールまでの教育…… 後、日本の文化にも詳しいと良いな」
「日本の文化…… 君は、日本を捨てたのでは無いのかね?」
「日本の文化は嫌ってない。むしろ和食派だし、漫画もアニメも大好きだぜ」
「ふむ…… まあ、どんな国だろうと問題はあるからな。一応、君の望む様な人材が居ないか捜して見よう…… 連絡はどの様に?」
「これを…… 俺に用がある時は、この水晶玉に話し掛ければ、俺の国に繋がるぜ。俺の国に繋がるテレビ電話みたいな魔導具だと思ってくれ」
「これが魔導具……」
「今は数が無いから…… 壊すなよ」
「う…… 解った。私が在任中は責任を持とう……」
「ああ、それと……」
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「とりあえず…… 駐屯地として、北と西と東に軍事基地を作るかぁ……」
大陸から戻った俺は…… ダンジョン操作で北と西と東に、それぞれに2キロ範囲の倉庫街と最低限の滑走路を作る。
「これで…… それぞれの場所に、大陸から買い付けた戦車と戦闘機を元にしてと…… う~ん、そのままだとつまらないなぁ…… どうせ、魔導具化するんだから…… やっちまうかぁ……(ニヤリ)」
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「マスター…… この金属のドラゴン達は…… 何です?」
「うちの防衛軍機の地竜型戦車と翼竜型戦闘機だが?」
「その奥の物は?」
「まだ未完成の災害救援用のレスキューマシンだが?」
「さらに奥の黒い車は?」
「無免の俺専用車のブラックナイト2021だが……」
「マスター…… 全て、ゴーレムなんですが?」
「一応、乗り手が操作出来る様にしたぞ」
「さらに…… このゴーレム達は…… 変形しますね?」
「一応、竜型だしなぁ……」
「他にも…… 機能がありそうですが?」
「男て…… やれるなら、自分だけの物を作りたくなるのさぁ……」
「そうなんですか?」
「そう言うもんだ……」
「そうですか……」
実は…… 地竜型戦車と翼竜型戦闘機は、人型の竜騎士に変形する事と……
レスキューマシンが合体して、巨大ロボットになる事と……
男専用車が…… 戦闘機に変形して、男専用のロボット兵器のコアブロックになる事を…… 黙っていた。




