男、海岸沿いに中世ヨーロッパ風の街並みを作る。
「山奥は純和風の宿場街だからなぁ…… 出島と接してる場所に岸壁を作って、その岸壁に階段状の中世ヨーロッパ風の街並みを作るか……」
男は、ダンジョンを操作して、出島からの橋がかかる場所に巨大な岸壁を作り出した。
「橋のかかる場所にトンネルを掘って扉を付ければ…… 丁度、門になるだろう。後は…… 出島側をドワーフ達に彫刻でもしてもらうか?」
「うわぁ!?」
「すごい崖ねぇ…… 思わず自白しちゃいそうだわ……」
「犯人はあなたです! みたいなぁ?」
男がダンジョン操作で、街並みを作ろうとしていると……
魔王達がやって来た。
「街並みにするから、二時間ドラマのロケ地には使えないぞ」
「そうにゃん?」
「どんな街にするの?」
「地中海とかの、崖や岸壁に建つ街にする予定だ」
「あの青い海と白い港町は…… 良いですよね」
「やっぱりかぁ…… なら、岸壁から島の内側にすり鉢状の街並みを作るか? 一番下の階層に水路を張り巡らせて、ヴェネチアみたいにして」
「ダンジョン領域なので、潮の満ち引きは関係ありませんからね」
「中心部だけ高くして、白亜のお城を建てたらどうですか?」
「おお…… おしろ♪おしろ♪」
女子中学生の言葉に反応して、娘ちゃんが興奮気味になる。
「外見だけならば、すぐに出来ますね」
「じゃあ、形だけ作って…… 仕上げは、ドワーフと妖怪の職人達に頼むか?」
「そう致します」
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~ 数時間後…… ~
長い砂浜の入り江に…… 一部の岸壁が競り出た50キロ四方の巨大な円形の岩山を削り取って、すり鉢状にした様な都市が出来た。
その中心には…… 標高200メートルの高台があり、その上には、ターコイズ色の屋根と白い壁の西洋風の城が建っていた。
「だいたい…… 山手線の内側ぐらいの面積だな」
「お城を囲む様に、街並みが見えるのね」
「街の高さは、どのくらい何です?」
「高台以外の中心部は…… 海より3~40センチ高いくらいで、外周の建物も…… 中心部から350メートル高いくらいだな」
「そのくらいなら…… 距離もあるから覗かれる心配は無いかな?」
「まあ、城も城壁にから離れてるからな…… それに防犯の魔導具が設置済みだから、大丈夫だろ」
「しかし…… すごい眺めね。まるで海外の展望台にいるみたいだわ」
「今は無人なんでしょ? 好きな家…… もらえないかな?」
「別に良いぞ。防犯の都合上、ちょっと改築が必要だがな」
「「「「ほんとう!?」」」」
「おお…… 決まったら、コアに知らせろ。ある程度なら、間取りの変更も可能だからな」
あまりの女性陣の迫力に…… 言うだけ言うと、男は逃げる様に立ち去るのだった。




