男…… 独立を宣言する。
暑さに敗けて…… 不定期気味です。
m(_ _)m
「どうも…… 政治家の皆さんは、自国の国民の一人の命を軽く見ている様ですね?」
男の言葉に…… 総理と各大臣が目を反らした。
「そ、そんな事は……」
「現に…… 他国の特殊部隊兵士達が、俺の回りを彷徨いてるんだが?」
「いや、しかし…… 彼等は、ただの観光の可能性も……」
「観光ねぇ…… 俺があの土地を買ってから、そんなに立っていない内に…… 観光名所でも無い、不法投棄でご近所に有名な山奥に…… 外国の特殊部隊兵士達が観光ねぇ…… 馬鹿にしてる?」
「そ、そんな事は……」
「ああ…… お得意の平和呆けって奴ですか? そんなんですから、特殊工作員に国民が拐われたりするですよ。ちゃんと自国の国民を護りもしないで、やれ消費税だ所得税だ国保税だと、金だけをむしり獲る…… 俺は、ついこないだまで…… 無一文でしてね。そんな俺に…… 国保の支払い通知が届いたんですよ。無職で無収入で所得無しの俺に…… 将来なるかも知れない病気や怪我の保険料を払えってね…… 今日明日の飯に困る状態だったのに…… 未来に備えて、金を払えて…… おかしくないですか?」
「えっ…… あっ…… その……」
「その癖…… いざ、他国の特殊部隊兵士達が現れてるのに…… 国は、何もしてくれない…… そんな国だから、1日に約40人の国民が自殺をするんですよ」
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
男の後を気にして、総理と各大臣が男の言葉に反論出来ずに沈黙した。
「だから…… 国が護ってくれ無いから、独立する事にしました」
「「「「「「へっ……」」」」」」
「あの辺り一帯の俺の土地を…… 日本から独立した国します」
「何、勝手な事を……」
「うっさい…… 黙れ、自分達と同年代ばかり優遇して…… その他の社会に適合出来ない者を切り捨てて来たのは、政治家の皆さんじゃないですか? だから…… 俺も、この国に適合出来ないので、自分から切り捨てる事にしました。返事は聞かない決定事項です。それでは…… 日本の皆さん、さようなら♪」
男と男の後にいた者達の姿が消えた……
「夢…… でも見ていたのか?」
「そ、そうだ! 集団幻覚を見たんですよ! 我々は、疲れてるんですね?」
「そ、そうですなぁ…… この後で、少し休暇を取りますかな?」
「それは良いですな」
「皆さん、その前に社会保障をちょっと見直しませんか?」
「私も、なんとなくだが…… そうした方が良い気が……」
「そ、そうですな! 国民がもっと馴染める社会にした方が、犯罪率も下がりそうですし……」
男達を現実と認め様としない政治家達が議論中……
男が買い占めた○○県の山奥に異変が起きる。
「山が…… 山々が…… 消えた!?」
男の土地の山々とメイドカフェが在った場所は…… 巨大な湖になっていた。




