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ちょっとウンザリしたので…… 国と話し合おうと思います。


「これは…… どう言った御用件でしょうか? 陛下」


皇居の会議室で…… 各大臣と総理が、非公式に集められていた。


「総理…… 今、我が国に各国から特殊部隊の兵士が集まっているのを…… 君は、知っていたかね?」


「な!? 本当かね…… 防衛大臣?」


「はい…… 各国から少数ですが…… 特殊部隊の兵士が来日しています。ですが、○○県の山奥に在る喫茶に通うだけで…… 他の客を警戒するあまり、挙動不審になり、通報された一人が留置された以外は、問題を起こしていません」


「総理…… その特殊部隊の兵士達が○○県の山奥に通い詰めているのが、すでに問題になっているのです」


「○○県の山奥にですか…… まさか!? あの辺りの土地を他国で買い占めているのですか?」


「いいえ…… 我々も調べましたが…… 喫茶店は、土地と店舗兼住宅は店長の名義で…… 周辺の土地も、日本人の名義でした」


「その日本人の周辺を、他国の特殊部隊が彷徨いてるのが…… 問題なのです」


「その日本人とは、何か重要な人物なのですか?」


「我々が調べた限りでは…… 確か、ただの無職の40台男性だった筈ですが?」


「そのただの無職の40台男性が…… 今朝、私の前に現れました……」


「何と! 公務の視察先にですか!?」


「いいえ…… この皇居の中にです。まるで自分の家の様に…… 堂々と椅子に座っていました」


「な!? 皇居の警備は何をしていた!」


「警備の者達を責めてはいけません。彼は、私の前でどうやって来たのか?を、実演してくれましたから……」


「それは、警備の盲点を教えてくれたのですか?」


「いいえ…… 彼は…… 魔法を使って、私の前で瞬間移動を見せてくれました」


「「「「「へっ!?」」」」」


「ま、魔法…… ですか?」


「信じられませんか?」


「ええ…… いくら陛下の御言葉とは言え…… 魔法ですから……」


「やはり…… 実際に見ないと、信じられないですよ」


「やっぱり…… 自分で話さないとダメの様ですね……」


「「「「「「な!?」」」」」」


総理と大臣達は言葉を失う…… 何も無い空間から陛下の横に、突然と男が現れたからだ。


「どうも、初めまして…… ただの無職の40台男性の…… 異世界転生者です」


男の個人情報を言った防衛大臣の方を見ながら、目が笑って無い笑顔で…… 男は挨拶をした。


その瞬間、総理と大臣達は……


((((((こ、殺される!?))))))


と、一斉に思った。


何故ならば…… 男の後には…… 鬼や天狗に妖怪達が立っていたからだ。


その姿は…… まさに、百鬼夜行の様だった。



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