娘ちゃん、国家並みの戦力を持つ!?
女子中学生が配信中の動画チャンネルのダンジョン攻略に、パーティープレイの要望が来たので……
「わん!」
「よろしくです!」
「マスター、いかがですか?」
攻略パーティーメンバーの御披露目をする事になった。
「とりあえず…… ビキニアーマーは、ダメだな」
「ダメですか?…… ならば、忍者として裸に「脱いでも、そんなに速くならないからな」……試したのですか?」
「ご主人さま、ご主人さま、この娘達は……」
男が、盾役のはずのビキニアーマーゴーレム娘にダメ出し、逆に追求されて顔を反らしていると、女子中学生が他のメンバーに食い付いた。
「犬系獣人娘と、小人のリリパット族の娘だが…… 犬娘にはシーフ、リリパットは弓使いか回復役で…… どうだ?」
「仔犬ちゃんと小人ちゃんなの? かわいい~♪ 仔犬ちゃんがシーフなのは、お鼻が効くからかな? 小人ちゃんの方は、手先が器用で魔法も使えるのかな?」
「そんな感じの種族だな…… 後は、種族に合わせた装備を用意するが…… 中学生、お前…… 接近戦、出来るか?」
「接近戦って…… 斬ったりとか、殴ったりとか、蹴ったりする事でしょ~…… わたしには無理だよ~」
「うん…… 一応、念の為にゴーレム娘と体術の練習しとけよ」
「念の為に?」
「お前は…… 一度、死にかけたの覚えてないのか?」
「女性と娘ちゃんにも、護身術の取得が必要かと」
「一応…… 防犯訓練って、事になるな」
「はぁ~…… 私と娘も、ダンジョンでLv上げ…… かしら?」
「念の為に…… な」
男は、冷たくなっていた3人を思い出していた。
・
・
・
「で……」
「いけぇ~コンちゃん、きみにきめた♪」
「こぉ~ん!」
「何だ……〝アレ〟は……」
「にゃあ、新たなきゅら戦士の〝きゅらていまー〟にゃん♪」
男がダンジョンで見たのは…… レモンイエロー色したフリフリのミニスカエプロンドレスを身に纏い、白い狐に指示する娘ちゃんの姿だった。
「ダンジョン攻略パーティーと、娘ちゃん改めキュラテイマーちゃんの訓練ですね」
ビキニアーマーから、女性らしい形状のライトアーマーに変更したゴーレム娘と、額にゴーグルを付けた半袖シャツに胸当てを付け、膝下まであるハーフパンツ姿の犬ミミ娘が両手に短剣を持って、尻尾を揺らしながら前に出る!
「ブレス来ます! 防御と回復を!」
「ウォーターシールド!」
「ヒールウインドです!」
女子中学生が指環から水の盾を出し、ローブ姿のリリパット少女が弓を構えながら、治癒の風でパーティーメンバーを包むと……
「こぉ~ん!!」
キュラテイマーの使い魔である〝白い狐〟が、火を吐いた!
「おい…… あの狐…… 首に絞め縄してないか?」
「はい、おそらく…… 神獣の子だと思われます」
「マジかぁ……」
男の前世では…… その力は、国家を超えると言われていた神の獣が……
「がんばれー! コンちゃん!」
「こ~ん♪」
男の目の前で、幼女に従い戦っていた。




