女子中学生奴隷、パーティー結成と…… キュラキュラに、メンバー増える?
「も~、限界!」
女子中学生は、メイドカフェのテーブルに倒れ込んだ。
「どうした?」
「わたし一人で、動画チャンネルをやるの…… 限界なんです!」
「一人って…… 撮影と編集は、コアがしてるだろ?」
「そうなんですけど…… 出演者を増やして下さい! 撮影時は、誰も居ないし! 一人でモンスターが居るダンジョンは、怖いんですよ!」
女子中学生の動画チャンネルの撮影は、ダンジョン内ならば、コアが何処でも録画出来るので…… 基本的に女子中学生が一人で、ダンジョンを探索していた。
「それに…… エルフ以外も見たいって、コメントが多数来てるんですよ」
「エルフ以外ねぇ…… 獣人とリリパット族にドワーフとパーティー組むか?」
「エルフとドワーフって…… 大丈夫ですか?」
「あ~…… こっちだと仲が悪いイメージだったけぇ?」
「違うんですか?」
「あっちでは、住み別けていたけど…… 別に悪い訳では無いなぁ。ドワーフの好物の酒には、エルフが関係する物も多数あるから…… エルフも特殊な貴金属や武具などの製造に、ドワーフの力を必要としていたからなぁ」
「エルフの住む森にも、魔物などの外敵が出ますから…… ドワーフ達の作る武具は、大人気ですね」
「ふ~ん、そうなんだ。でも…… 動画チャンネルだと、エルフとドワーフが仲良いと…… こんなの違うって、言う人達が多いかも?」
「最近は…… なんだかんだで、一緒に冒険するのも多いんだけどね~」
「なら、騎士風のゴーレムを追加するか?」
「それなら、ご主人さま、女性型にして下さいね」
「フルメイルじゃあ…… ダメか?」
「急に男性みたいなキャラ出すと…… 炎上しそうで…… 怖いです」
「ならば、人族型のゴーレム娘に、顔が見えるヘルムと女性らしいライトアーマーを着せて、盾役にしましょう」
「エルフの魔法戦士に女騎士、獣人のシーフ系に小人なアーチャーか…… 薄い本になりそうなメンバーだな」
「ご主人様…… スライムにゴブリンとオーク、オーガは、ダメよ」
「亜人系は、上層には出さんから安心しろ。スライムは…… 上位は出ないよな?」
「はい、下位スライムならば物理攻撃も効果的です」
下位スライムは、ダンジョンの掃除屋で、拳くらいの大きさのグミみたいな見た目の奴だ。
核を失えば消えるので、その大きさから踏んだりすれば、簡単に倒す事が出来る。
「まあ、中級の武具で揃えてるから、上層ではノーダメージだろうな。ところで…… 魔王と娘ちゃんは、さっきから何してんだ?」
客の居ないメイドカフェの舞台上で……
「まおおねぃちゃん、こう?」
「ちょっと違うにゃ…… こうして、こうにゃん」
娘ちゃんに魔王が、動きの指導をしていた。
「こうして…… こう!」
「そうにゃん! 次は、きゅらきゅらの名前と必殺技を考えるのにゃあ!」
どうやら、魔王は…… 娘ちゃんを、新たなキュラ戦士にするらしい。




