続 異世界風メイドカフェに、招かれざる者達が来る!?
「マスター、いかがでしょうか?」
コアの操る3体のゴーレム娘が、男を囲む。
「何で…… そんな物を持っている?」
「ゴーレムの参考にした人形達と一緒に投棄された物を、ダンジョンのアイテム生成で復元しました」
3体のゴーレム娘は、セクシーな下着やエナメルのボンテージや縄を纏った姿で…… いろいろと妖し気なアイテムを台車に、ところ狭しと運んでいた。
「あのなぁ~…… そう言うのは、魔王で充分だから……」
「了解しました。ですが、魔王ちゃまが体調不良などの場合は…… マスター、何時でもお呼び下さい」
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そんなやり取りの後…… ダンジョンの中層で、男が獣人幼児や小人のリリパット族とキノコ栽培の用意をしていると……
「マスター」
「どうした?」
「またメイドカフェに、招かれざる客が来た様です」
「またか…… ちょっと頼むな」
男が声をかけると、獣人幼児や小人のリリパット族が大きく頷いて応えた。
「じゃあ、行くぞ」
男は、コアの操るゴーレム娘を連れて、メイドカフェに転移した。
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「動画のエルフたんを出せ!」
メイドカフェに着いた男が見たのは……
「投稿者の痕跡からこの辺りって、特定されてんだよ!」
「ここの従業員なんだろ? 隠さずに出せよ!」
(動画…… 投稿者…… コイツらは、何を言っているんだ?)
(マスター、彼等の見せているスマホと言われる情報端末の映像情報を解析しました)
(解析結果は?)
(彼等の言う投稿者とは、女子中学生の事です。どうやら、マスターとエルフを撮影していた様ですね)
(おい…… ちょっと待て、何で…… アイツがダンジョンに居たんだ?)
(すいません。マスター…… 私の判断で、彼女が奴隷から解放されていない事を、秘匿していました)
(何故、解放されてない?)
(彼女自身の魔力が無い為に、奴隷印の魔力が消えませんでした。なので、地上での魔導具の可動調査を依頼しました。その為、彼女に転移の腕輪を渡したので…… あの映像は、エルフの誕生時に居合わせた様ですね)
(マジかぁ…… それじゃあ、奴隷から解放出来ないって事かよ?)
(現状は、そうですね)
(マジかぁ…… どうすかぁなぁ……)
(人命救助なので、仕方無い事でしたが…… それよりも今は、彼等をどうしますか?)
(中学生を連れて来い…… 責任を取らせる)
(了解しました)
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「「「「「うおぉぉぉぉぉ!!」」」」」
エルフ見たさに押し掛けた客達の前に現れたのは……
「お…… おかえりなさいませ…… ご主人さま…… たち?」
コアによって、エルフの姿になる魔導具を付けられた女子中学生だった。
「「「「「エルフた~ん♥」」」」」
客達の異常なテンションに……
「ひぃ!?」
エルフ少女に化けた女子中学生は…… 引き吊った笑みを浮かべるしか無かった。




