表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/84

再びの素材(ゴミ)拾いと増える者?


「またか……」


土地を手に入れる為に、ちょっと留守にした男達の前には……


「また有害な物質がありますね。土壌汚染の危険があります」


不法投棄の山が出来ていた。


「この辺り一帯は、マスターの土地になりましたから…… 地上の一部も、ダンジョンに致しましょう」


ダンジョンコアが言うには…… ダンジョン化する事で土壌汚染を防ぎ、人型ゴーレムを使い、人的被害を防ぎつつ、不法投棄物を安全に回収する事が出来るそうだ。


「マスター、問題が発生しました」


ダンジョンコアの提案に乗り、地上の一部をダンジョン化した男は、ダンジョンの最下層にいたが……


「あ~! またか、またなのか!? また〝殺人の証拠隠滅〟してしまったのかよ!!」


ダンジョンコアに呼ばれた男の前には…… 女性と幼児の衣服と所持品が詰められた紙袋と、大小二つのスーツケースに〝別々に入れられた女性と幼児の死体〟があった。


「マスター…… どうしますか?」


「はあ…… 甦生、出来るか?」


男は、二人を生き返らせる事した。


 ・

 ・

 ・


「女性は20歳の様ですね。幼児は6歳で女性の子供の様です」


「えっ! え~っと、20引く6は…… 私くらいで妊娠したの!?」


「まあ、何人かは居るだろうが…… 生むのは稀だな」


「まさか…… 無理心中じゃあ……」


「投棄されていた状況から、失踪を偽造した殺人の可能性が高いですね」


「その辺は、本人達に聞こう。そろそろ復活するだろう?」


女性の瞼が動き出したのを確認して、二人が目覚めるのを待つと……


「私は…… 此処は…… どこ?」


「お目覚めですか?」


「あなたは……?」


「私はコアです。あなたは事件にあった様ですが、意識が無くなる前の事は解りますか?」


「事件…… そうだ。私…… 男の人に襲われて…… あの子! あの子は? 娘は無事ですか!?」


「娘さんですか? 隣に居ますよ」


女性は思い出した。


背中を刺されて倒れた自分と…… 自分を刺した犯人に首を絞められた娘の姿を……


「生きてる…… 首にあった絞め痕が無い…… 夢だったの?」


「いいえ、あなたと娘さんは1度…… 殺されました」


「???」


「ああ…… 理解し辛いよね? 私も理解出来なかったもん」


「あなた……! ニュースの行方不明中学生!?」


「えっ、ウソ!? 私、ニュースになってるの?」


「だから、早く帰れって言ったのに……」


「ひい!? だ、誰? もしかして…… 誘拐犯!?」


「あ~…… コアと中学生、説明は任せる」


ダンジョンコアと女子中学生が、これまでの事を説明した。


「つまり…… 魔法で私と娘は生き返ったけど、魔法の薬の効果を上げる為に奴隷にされたのねぇ……」


「すまんなぁ…… 身体が完全に回復するまでの辛抱だから」


「私は!?」


「あ~…… お前は奴隷から解放するから、もう帰れ!」


「ひどい! 新しい女が来たから捨てるの? 私の身体を好きにしたのにぃ~!!」


「人聞きの悪い事ぬかすなぁ! 生き返えらす為に奴隷印付けただけだろうが!」


「私の下着姿を見た!」


「お前がプールに入るって、自分で脱いだんだろうが!」


その後…… 男と女子中学生の口論が数時間続いた。


「ぜぇはぁ…… と、とりあえず、ダンジョンの敷地内なら自由に過ごせるから…… 好きにしてくれ」


「地上の一部もダンジョン化していますので、地上で過ごす事も可能ですよ」


「え~っと、それなら……」


 ・

 ・

 ・


数日後…… 不法投棄でゴミだらけになっていた山の麓に、ちょっと大きめな山小屋風の建物が建ち……


「いらっしゃいませ~ご主人さま♪」


獣人やエルフの様なメイドさん達が働く、異世界風メイドカフェが開店した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ