再びの素材(ゴミ)拾いと増える者?
「またか……」
土地を手に入れる為に、ちょっと留守にした男達の前には……
「また有害な物質がありますね。土壌汚染の危険があります」
不法投棄の山が出来ていた。
「この辺り一帯は、マスターの土地になりましたから…… 地上の一部も、ダンジョンに致しましょう」
ダンジョンコアが言うには…… ダンジョン化する事で土壌汚染を防ぎ、人型ゴーレムを使い、人的被害を防ぎつつ、不法投棄物を安全に回収する事が出来るそうだ。
「マスター、問題が発生しました」
ダンジョンコアの提案に乗り、地上の一部をダンジョン化した男は、ダンジョンの最下層にいたが……
「あ~! またか、またなのか!? また〝殺人の証拠隠滅〟してしまったのかよ!!」
ダンジョンコアに呼ばれた男の前には…… 女性と幼児の衣服と所持品が詰められた紙袋と、大小二つのスーツケースに〝別々に入れられた女性と幼児の死体〟があった。
「マスター…… どうしますか?」
「はあ…… 甦生、出来るか?」
男は、二人を生き返らせる事した。
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「女性は20歳の様ですね。幼児は6歳で女性の子供の様です」
「えっ! え~っと、20引く6は…… 私くらいで妊娠したの!?」
「まあ、何人かは居るだろうが…… 生むのは稀だな」
「まさか…… 無理心中じゃあ……」
「投棄されていた状況から、失踪を偽造した殺人の可能性が高いですね」
「その辺は、本人達に聞こう。そろそろ復活するだろう?」
女性の瞼が動き出したのを確認して、二人が目覚めるのを待つと……
「私は…… 此処は…… どこ?」
「お目覚めですか?」
「あなたは……?」
「私はコアです。あなたは事件にあった様ですが、意識が無くなる前の事は解りますか?」
「事件…… そうだ。私…… 男の人に襲われて…… あの子! あの子は? 娘は無事ですか!?」
「娘さんですか? 隣に居ますよ」
女性は思い出した。
背中を刺されて倒れた自分と…… 自分を刺した犯人に首を絞められた娘の姿を……
「生きてる…… 首にあった絞め痕が無い…… 夢だったの?」
「いいえ、あなたと娘さんは1度…… 殺されました」
「???」
「ああ…… 理解し辛いよね? 私も理解出来なかったもん」
「あなた……! ニュースの行方不明中学生!?」
「えっ、ウソ!? 私、ニュースになってるの?」
「だから、早く帰れって言ったのに……」
「ひい!? だ、誰? もしかして…… 誘拐犯!?」
「あ~…… コアと中学生、説明は任せる」
ダンジョンコアと女子中学生が、これまでの事を説明した。
「つまり…… 魔法で私と娘は生き返ったけど、魔法の薬の効果を上げる為に奴隷にされたのねぇ……」
「すまんなぁ…… 身体が完全に回復するまでの辛抱だから」
「私は!?」
「あ~…… お前は奴隷から解放するから、もう帰れ!」
「ひどい! 新しい女が来たから捨てるの? 私の身体を好きにしたのにぃ~!!」
「人聞きの悪い事ぬかすなぁ! 生き返えらす為に奴隷印付けただけだろうが!」
「私の下着姿を見た!」
「お前がプールに入るって、自分で脱いだんだろうが!」
その後…… 男と女子中学生の口論が数時間続いた。
「ぜぇはぁ…… と、とりあえず、ダンジョンの敷地内なら自由に過ごせるから…… 好きにしてくれ」
「地上の一部もダンジョン化していますので、地上で過ごす事も可能ですよ」
「え~っと、それなら……」
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数日後…… 不法投棄でゴミだらけになっていた山の麓に、ちょっと大きめな山小屋風の建物が建ち……
「いらっしゃいませ~ご主人さま♪」
獣人やエルフの様なメイドさん達が働く、異世界風メイドカフェが開店した。




