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ダンジョンの素材(ゴミ)拾いに地上へ……


『あはぁん♥ 流れてクル…… 私の中にぃ~♪ マスターの熱い因子がぁ~♥ ドクドクと流し込まれてる~♥』


「お前が絞り採ってるんだろうが!」


『そんなぁ~絞り採るだなって…… マスターのH♥』


「がぁ~! 離せ! 俺の左腕に何してやがる! 痛みが無いのに何か刺されてる感覚があって、気味わりんだよ!」


『あん♥ 私とマスターの繋がりを強固にする為よ。大丈夫♪ 天井の染みを数えてる内に終わるから♥』


「こわにゃんこわにゃん…… きっと腕にゃ、にゃくにゃるにゃあ……」


「おいこらぁ! 子猫娘魔王! 次はお前だからなあ!」


「にゃあ!? いやにゃあ! わにゃんにゃ、おいしくにゃいにゃあ!」


スポン!

『はぁ~い♥ マスター登録が完了しました♪』


「俺の左腕…… なんじゃこりゃあ~!?」


「にゃあ? 腕にラクガキにゃいっぱいにゃ~♪ わにゃんもかいていいにゃん?」


ダンジョンコアから抜けた男の左腕は…… 肩までびっしりと模様が刻み込まれていた。


「駄目に決まってんだろう! あ~…… もう俺、銭湯とか行けないのか?」


『大丈夫です♪ まだこの世界には魔力などが足りないので、マスターのスキルを地上で使いこなす為に私の因子を魔法刻印として、マスターの左腕に刻みました。定着するれば、スキル発動時以外は消えるはずですので…… まさに、私とマスターの愛の繋がりの印ですねぇ♥』


「この~!」


「わにゃんも…… やにゃらいといけにゃいにゃあ?」


『そうですねぇ…… 魔王ちゃまはハァハァ…… 今着てるローブをハァハァ…… いただければハァハァ…… サブマスター登録がハァハァ…… 出来ますよハァハァ……』


「なんにゃ…… 気持ち悪いにゃあ……」


『登録しないとハァハァ…… 転移陣でハァハァ…… 戻れませんよ?ハァハァ……』


「そのわざとらしい変態の息づかいを止めろ! マスター登録じゃあ駄目なのか?」


『魔王ちゃまが私とマスター登録すると……』


「「すると(にゃあ)?」」


『魔王ちゃまの身体が魔力暴走して、半径100キロが魔力爆発して消滅します』


「な!?」


「にゃあ!? にゃんではなれるにゃあ! いやにゃあ! 死ぬ時にゃ一緒にゃ~!!」


『落ち着いて下さい。魔王ちゃまの身体は色々な種の因子の集合体です。ですので、身体が完全に安定するまでに私の様な外的要因で大量の魔力が流れたりすると、身体が耐えきれずに崩壊する恐れがあるのです。魔王ちゃまの身体が崩壊するれば、内包された魔力が暴走して大爆発を起こして、私達は消滅するでしょうね…… ですから、魔王ちゃまの因子を私が採取ハァハァ…… しただけのサブマスター登録が適切なのハァハァ…… です』


「魔王の因子って……」


男は、魔王少女のローブに出来た〝染み〟を見る。


「変態だな……」


「変態にゃん?」


『必要なハァハァ…… 事ですよ♥』


 ・

 ・

 ・


「う~ん! 落ちて1日くらいなのに、外の空気が久しぶりの気がする……」


「にゃん♪ 新鮮にゃ空気にゃあ~♪」


変態ダンジョンコアに魔王少女の染み付きローブを食わせて、男と魔王少女は地上に転移した…… 無論、魔王少女には、男が別のローブを着せている。


「しかし…… 不法投棄だからもしやと思ったが…… 産業廃棄物じゃねぇか…… 自然を大事にしろよ!」


「にゃ? にゃぎょうにゃいきぶつって…… にゃんにゃん?」


地上に出た男が見たのは…… 髑髏マークや危の文字が書かれた不法投棄(ゴミ)の山だった。



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