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終わらせ様としたら…… 始まりだった。


「そりゃあ…… 生き辛い訳だよなぁ……」


40歳を越えた男が呟く……


「飛び下りた後の走馬灯で〝前世〟を見るとは……」


男は身投げして、絶賛自由落下中である。


「なんか違うって思っていたが…… 別世界からの転生じゃあしょうがないよなぁ…… これでも、前世じゃあ……〝勇者の代わりに魔王と刺し違えた〟んだけどなぁ……」


走馬灯の中で、前世の男は〝勇者達の荷物持ち〟だった。


男の前世の世界では…… 職業がステータスで決まり、それに合わせた生活をするのが当たり前の世界だった。


前世の男の職業は……〝荷物持ち(ポーター)〟


しかも、〝無限収納と言う最上位スキル〟を持っていた。


その為に、勇者達の魔物討伐に同行する事になり…… 勇者と魔王の最終決戦にも参加して……


魔王にトドメ刺す事になった。


「あの時…… 勇者が魔王刺した時に、魔王が勇者ごと自爆しようとしたんだけっか? だから、勇者を跳ね退けて…… 魔王にトドメを刺して自爆に巻き込まれた俺は、この世界に転生したと…… しかし、なげぇ~! 走馬灯が終わって1時間は墜ちてるんですけど!?」


転生しても、前世の感覚のままだった男は社会に馴染む事が出来ずに…… 自殺しようと、人里離れた山奥に見付けた底が見えない穴に身を投げた。


「何処まで墜ちるんだ…… ちょっとだけ試してみるかな?〝ステータスオープン〟…… 嘘だろ…… 何で……〝開ける〟んだよ……」


男の目には、自分の〝ステータス画面〟が映っていた。



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