表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役族長の家族修復計画  作者: 枝豆@敦騎
悪役族長の家族修復計画
20/84

20話 王子様は攻略対象者

「アザミ様、ここから先は結界の外です。そろそろ戻られた方が宜しいかと」


シオンに言われて回りを見ると、私達は村を囲う結界の目の前までやって来ていた。


この結界は内側からは見えるが、外側からは見えないマジックミラーのような効果がある。

この結界で魔導一族は守られている、ただし一族の人間であれば外からも見ることは出来るし、中にはいることもできる。

外部の人間は見ることもできなければ、入ることも出来ない。


そしてどうやら聖域の生き物にも結界は通用しない様だ、ルイが迷い込んだのがその証拠だろう。


「ルイ、戻りましょう?」


声をかけるとルイはいやいやと首を横に振り、結界の外に向かって突進していく。

「結界の外は駄目よ、ルイ!」

「アザミ様!」


追いかけて私も外に出てしまう。

けれど、ルイはすぐに捕まえることが出来た。

レオンとシオンもすぐに追ってくる。


「アザミ様、無事か!?」

「えぇ、大丈夫ですわ!」


追ってくるレオンに返事を返して、腕の中で私にしがみついているルイの頭をそっと撫でる。


離れたくない気持ちは私も同じなんだけどな…


「ルイ、戻ろう?」

「みゃ……」


その時だった、足元でカチリと機械的な音がする。


「…え?」

「「アザミ!!!」」


急に足元に違和感を感じて、視線をやるとぽっかりと真っ黒い穴が開いていた。

一瞬聞こえた私を呼ぶ声に答えることも出来ないまま、私とルイは穴に吸い込まれた。







◇◇


一瞬とも永遠とも感じられる浮遊感。ジェットコースターに乗った時の感覚に似てる。

そう感じた瞬間、どさりと何処かに落とされた。


「うぅ…っ」

ちょっと腰打ったかもしれない…痛い。



ここは何処だろう……?

冷たくて硬い地面。暗くじめっとした部屋。

腕の中のルイを見ると、突然景色が変わったことに驚いて目をぱちぱちさせている。

可愛い…ってそれどころじゃない。


ゆっくりと辺りを見回すと、少し離れた所に蝋燭の火が灯っているのが鉄格子越しに見える。


……は?鉄格子?

何ここ、牢屋…なのかな

何で急にこんなところに…落とされたんだろう…魔法か何か?


「あの……大丈夫ですか?」

「わひゃっ…!?」


突然声がして思わず悲鳴をあげてしまった。


「申し訳ありません、驚かせるつもりは無かったのです」


恐る恐る声のした方を見ると、蝋燭の明かりに照らされた一人の少年がいた。

視線が合うとその少年は、私を安心させようとにっこりと微笑む。


「はじめまして、僕はアレクセレイ・椿・クラルテと申します。クラルテ国の第二王子です」


あっさりと名乗り、身分を明かしたその人は


……アレクセレイって…攻略対象者じゃん!



クラルテ国側の攻略対象者でした。



ブクマ、閲覧本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ