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世にも奇妙な異世界転生  作者: えろいむえっさいむ
サンプル15【特に問題なし】
29/32

『経験値1,000倍』各種スキルを使用した際における取得経験値が1,000倍になるスキル

主人公:男・フリーター・ゲーマー

    異世界転生物の小説は知識としてあり


※今回、全力で【下ネタ】です。直接的描写は避けましたが、その手の話が苦手な方は絶対にブラウザバックしてくださいm(_ _)m

 うわ、すげーすげー!


 適当にそこら辺走っただけなのに、気付いたら耳元で風がビュンビュン鳴ってる!

 さすが『経験値1,000倍』だ、本当にすごい経験値が溜まるんだなぁ。体が軽くてバイクに乗ってるみたいな速度で走れちゃってるよ、オレ。


 ついでに適当に木の枝振り回して遊んでたんだけど、たったそれだけで熟練の剣士みたいな恰好良い構えもできちゃってるよ。

 単に見た目がそれっぽいってだけじゃなくて、なんていうかこう、足の形はこうで剣の位置はこうがいいって体がわかっちゃう感じ。まあ構えてるのは剣じゃなくて木の枝なんだけどね。

 試しにちょっと振ってみたらどうなるか……うわ、木の枝が切れた。枝で枝を切り落とすとかなにこれ恰好いい! すげー、本当に剣士としての腕が上がったんだ!  なんだよこれイージーモードすぎんだろ!!


 この調子なら何が起こるかわからない異世界だって、オレ大活躍間違いなし! どんな難敵相手でもその場でレベルアップして圧勝できちゃうだろうな。

 そこまで余裕すぎると逆につまんないかもなー、なんて。ハハハ。


 さて、『経験値1,000倍』の使用感は十分試せたわけだし、どこか人里に向かうか。

 走ってる途中に遠くの景色を見てたらめっちゃ目がよくなって、遠くに街があるのを確認できてたから、そこまでひとっ走りしますかーっと。


 うわ、さっきよりさらに早くなってたな。米粒みたいな距離にあった街にほんの1分ちょいくらいで到着しちゃったよ。どこまでレベル上がるんだよこれ、すげーすげー。

 街の中を一巡り探索してみますか。なんつうか、あんまり目立ちたくないから地味に動きつつ周りを見回しますか。うん、異世界の街ってどんな感じなんだろうなぁ……。


 ……やべぇ、もしかしてこれも『経験値1,000倍』の対象範囲内なのか?

 なんか目立たないように意識してたら、しまいには店頭の果物を掴んでも気づかれなかったり、ヤンキーと肩がぶつかったのに、あいつ目の前にいるオレが見えてないような素振りをしてたりしてたな。

 もしかして隠形とかスキルがあるのか? やべ、なんか忍者みたいですげーテンションあがる!


 あと適当に観察してただけなのに、なんか色々わかるようになってきたわ。

 例えばそこの店は品が悪い商品を妙に高い値段で売ってるとか、あそこの看板がもう少しで壊れそうだから修理が必要だなとか、今通りがかった女性の年齢とかも何となくわかるわ。

 なにこれ、オート鑑定スキルみたいな? 見る目が養われた、的な? もうなんでもありなら、これ。最高すぎて笑っちまうわ。


 さて、走り回りながら集めた諸々を売って、とりあえず一泊の宿代が確保できたな。

 適当に走ってただけなのに、なぜか価値ある薬草の見分けがつくようになってたり、しかもそれを売るとき妙に口がペラペラ動いて値上げ交渉できちゃったり、宿屋だと逆に値下げ交渉できたり、もう最高だな。

 こんな余裕だと逆になんか不幸が起こりそうで怖いわ、なんてね。


 一泊だけ借りた部屋に入り、ベッドにダイブする。あー、やっぱりベッドはいいなぁ、ふかふかで。

 結構いい宿っぽいのに、大した努力なんてせずに異世界生活初日で泊まれてるとか恵まれすぎだろ。


 明日からどうするかなー。もうオレがこの異世界最強の勇者になることは、この感じからいって確定路線だと思うわけだ。

 なんか変なブタの魔王がいるって話がチラホラ耳に入ってたから、それ倒しに行けばいいかなぁ。でもこの調子だと『経験値1,000倍』で無双できそうだから、魔王とかいってもワンパンで楽勝っぽいな。ハハハ。


 適当に歩いてただけで、異世界の人たちは魔王のせいで苦しんでるって情報を入手できたし、これで魔王を倒したらオレほんとに勇者だな。勇者になったら……やっぱモテモテだろうなぁ。

 そういえば異世界の人たちって美人多かったなぁ。めっちゃ可愛い娘とか多かったし。しかも女の子に目移りしまくってたから、女の子限定でその人の性格やらどこに住んでるかとか、性癖までもわかるようになっちゃったわ。

 『経験値1,000倍』、オレの人物鑑定能力まで底上げするとは恐るべき高性能だ。


 ……やべぇ、記憶力も良くなってるみたいだ。今日すれ違った女の子のこと全部思い出せる。顔だけじゃなくて体つきとか、予想ではあるけど性格やら性癖とか……。


 宿屋の部屋の中を見渡す。ティッシュはなかったが、何かを拭くようのタオルが3枚ほどきれいに畳んで置いてあった。オレはそれを手に取る。


 ……まあ、タオルの一枚や二枚勝手に捨てちゃってもいいよね。ダメだったなら新しく買って返せばいいんだし、金ならすぐ作れるだろうし。つうかもう我慢できないし。


 オレはまだ日が高かったが、カーテンを閉めてベッドの上の毛布の中に潜り込んだ。





…………




 ふぅ……。


 2枚じゃ足りなかった。3枚でもいろいろ溢れてしまって、ベッドの上がかなり酷い状況になっている。こんなにまで出たのは初めてだった。

 地球にいた頃より満足感が高いのは、異世界に来て興奮したからか、それとも妙に我が相棒の右手が活躍したからか、はたまた美人さんをたくさん見たおかげだったからか。どれだろうなーとボンヤリした頭で考えていたら、ふと答えに気づいた。


 ……まさか、これも『経験値1,000倍』の対象内なのか?


 ちょっとだけ笑顔が引きつる。まさか、と思いつつも他に思い当たる節がない。試しにちょっと頭の中で妄想を繰り広げてみる。


 ……やべぇ、妄想力もパワーアップしてる。3Dだよ……。


 頭の中で肌色が乱舞している。しかもものすごくリアルに。

 手を伸ばしたら触れそうなほどの質感が脳内で再現されていて、賢者のような透徹とした心が劣情にざわめきだす。


 ……え、ちょ、あれ、なんで? 復活早くね? ってこれもスキルの範囲内なのか!?


 下半身が熱くなるのがわかる。いや、これはマズイだろ、とパンツを履こうと右手を伸ばしたら、我が相棒がなぜか反旗を翻した。自分の意思とは裏腹に硬くなっていたソレを握っている。

 しかも……めちゃくちゃ気持ちがいい!!


 ……ちょ、やめ! こ、これマズイ! 絶対、ヤバイ、マズイ!!


 危険信号が鳴り響く。しかし体は正直だった。本能が求めるものを本能が求めるままに貪りだす。

 意志の強さはレベルアップしないのか、それともレベルアップしたうえでこの体たらくなのかわからない。ただただオレの脳みそは男にとって理想的なエデンを妄想で描き出し、そこに己の興奮を注ぎ込む。


 過去最高の快楽の中、オレは我を失った。




…………




 街の中にある病院の一室に、身元不明の男性が入院することになった。

 彼は狂ったように自慰行為を繰り返し、宿屋の店主や自警団の静止も聞き入れず、辺り一面に惨状を広げていった。

 あまりにも酷い有様だったので、彼は衛士所にで拘束、後に精神を病んだ人が送られる病院に搬送された。

 恐るべきことに、彼の拘束は困難を極めた。最初はロープで縛っていたのだが、気付いたらその捕縛をあっさり解いていた。その後はどう複雑に縛ろうとも縄抜けされた。

 ロープ、高速具、鉄製の腕輪ときて、現在全身拘束する特殊な金属檻にて拘束しているが、それもまた縄抜けされてしまった。

 ただ彼は部屋を汚す以外に害がないため、今は拘束自体を諦めて地下の一室にて監禁することで問題を先送りにしている。

 彼には身寄りがないため、その処遇は近いうちに決定されるだろう。

白い老人「なんてもの見せんだコンチクショウ! あー、最悪な気分だ。なんであんなもん見せられなきゃならんのだ、ったく。

     ……あれ? でもこれ、もしかして女の子に同じスキル与えたら面白い物が見れるか……? つ、次の人早く来ないかな。特に可愛い女の子!」

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― 新着の感想 ―
肉体を活性させるのは勝手に千倍にして鎮静させるのには働かないはおかしい 精神がーとか言うのなら肉体がおっきしても精神がそれしか考えられなくなるはおかしい
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