『消失魔法』指定した物体を跡形もなく消しさることができるスキル
主人公:女性、昭和生まれの若奥様、割と感情的
異世界転生物の小説は未読
※このお話はとある都市伝説を基にしてあります。もし知らない方がいらっしゃったら後書きに簡略版を載せておきますのでもしよかったらご覧くださいm(_ _)m
そのときの私は、酷く荒んでいました。
「入り嫁は男児を産むまで人に非ず」とは良く言ったものです。女性の権利はとてつもなく弱く、儚くありました。
そして、それがごく当然であるのもまた事実。お武家に嫁ぐことが決まった6つ歳には覚悟していたことではありましたが、子を宿すまで、そして子が生まれるまで私の境遇は大変なものがありました。
朝は誰よりも早く起床し、暗闇の中で薪を運び入れて竈に火を入れます。この時点ですでに汗びっしょりですが、私に休む間なんてものはありません。お屋敷のすべての人の分の朝餉を作らなければならないからです。
そして皆が起きる前に良い匂いのする味噌汁を作ります。できていないと怒られますので、ここまでの時間は一分たりとも無駄にできません。そして朝食を食べる家族の横で、私は先に片づけを始めます。
残り物だけの食事をさっと口にいれて畑仕事にでかけます。一番重労働のはずなのに、外仕事が一番楽でした。なぜなら力の抜きどころが多いからです。とはいえ、露骨にサボっているとこっぴどく叱られますので、さんさんと照りつけるお日様の下、私は滝のように汗をかいて野良仕事に精を出します。
お昼ご飯や夕餉もまた同じように大変でした。そして日が落ちて真っ暗になってからも仕事はあります。藁でできた敷布や草鞋なんかはすぐに破けてしまうのです。家族分全てを私一人で賄います。明日には完成させておかねばならないので、必死に細くて指先に刺さる藁を編みます。
こんな毎日でした。私が人として扱われたのは嫁いできたその日だけで、次からはまるで丁稚か奴隷でも扱うようにこき使われました。子を腹に宿したときはさすがに負担を減らしてもらえましたが、仕事自体は休むことを許されませんでした。
どこか遠くでは男女平等を謳う政治家がいるそうですが、そんなのはこんな田舎では関係ありませんでした。むしろ「何をバカな事を言っているんだ」と鼻で笑い飛ばされます。そしてそれが普通なのです。
ただ、その普通のことに私は常日頃苛立ちを覚えていました。
だからでしょうか。私が初めて生んだ子が女児であったことに対して、旦那様のご家族が表面上喜びつつも私を睨んでいたことに気付いたり、子が腹にいなければ仕事できるだろうと、稚児を背中により大変な仕事を任されるようになったり、本来助けあうべき旦那様もどちらかといえば家族側の意見に近く、私に厳しく当たるようになったりしたことに、私は堪忍袋の緒がついにプチッと切れてしまい、全ての不遇不満を書き綴った遺書を残して首をつってしまいました。
最後に思ったことは嫁がいなくなって跡継ぎの確保に困るだろう旦那様家族のことではなく、死んで逃げてしまう自分の情けなさでもなく、残された娘が私と同じ道を辿らないでほしいという気持ちだけでした。
…………
そういうわけで、謎の白い老人に「すきるを選べ」と言われた私は、状況の突飛さに戸惑いつつもこの『消失魔法』というすきるを選びました。
選んだ理由は簡単です。その時の私は自分を責める人を消してしまいたいと言う非道な考えに支配されていたからです。
今思えばなんて刹那的だったのだろうか、と自分の浅はかさを嗤うことができます。しかしあの時の私は、この『消失魔法』以外の選択肢は目に入らなかったのです。
このすきるというものは本物でした。最初こそは何かの冗談かと思い、適当な気持ちで選んだわけですが、実際に手を伸ばして「えい」と掛け声をかけるとたちまち何でも消えてしまいます。
小さな石だろうが、綺麗な花だろうが、空行く雲すら消してしまえました。私は最初こそは楽しくなっていろいろ消していたのですが、うっかりひらりひらりと舞う蝶を消してしまい青ざめてしまいました。
このすきるは、生き物すら消せる。つまり人も消してしまえるのだ。
このときの私の気持ちを想像してもらえるだろうか。私はあまりの恐怖にこのすきるの封印を決断しました。
遠く異国の地には、人を何百人と殺せてしまうみさいるという兵器があると聞きましたが、この『消失魔法』はそれと同じくらい怖いものです。その気になれば街一つ、いや、街ごと消してしまえるのでしょう。そんな非人道な行為、いくらなんでもできるわけがありません。
私が恨んでいた家はもうありません。憎んでいた義理の家族ももういません。だから、私のこのスキルは封印されて然るべきなのです。
そう言って、私はこのスキルを絶対に使わないと心に誓いました。
そして私は、自分の中にあるとんでもない能力に怯えつつ、日本とは異なる異世界とやらで生活を開始しました。
異世界での生活は、まあ大変でした。
人はいましたが、私の住んでいた世界とは全く異なり、見覚えのない風景の連続でした。
しかも魔法というものを使ったり、魔物という昔話で聞いたような恐ろしい化け物がいたりと、常識が通用しませんでした。
それでも精神的に苦痛を感じていた日本での生活とは違い、頑張って生きようとすれば割と何とかなるものでした。仕事ならどぶ攫いでも喜んでやります。食べ物なんて菜っ葉の葉切れがあれば十分です。私は戸惑い傷を負い苦しみつつも、それでも満足感を覚えて異世界生活を満喫していました。
冒険者ぎるどとかいうところで、賄いでおにぎりを作ったら変に人気が出てしまい、おかげでその日から私は握り飯屋になりました。
下手に浸けた野菜の漬物を「しょっぱいしょっぱい」と言いながら食べるぎるどの冒険者たちの中で、私はクスクス笑ってしまいました。日本で結婚してから笑うことなどなかった私ですが、このときは我慢できませんでした。
私は、異世界にこれて良かったと心から感じたのでした。
…………
旧家では15も過ぎれば行き遅れ扱いされるものですが、こちらの世界では20でも適齢期だそうです。そのおかげか、それとも二度目の人生で多少は若返ったのか、はたまた背がちんちくりんだった私は実年齢より幼く見えたのか、ともかくも2度目の結婚をしました。
男性から情熱的に愛を語られることにとても驚いた記憶があります。昔の結婚は親同士が勝手に決めるものでしたから。こんな風に私を求めてくれる方がいるなんて思いもしなかったのです。
なので動揺したせいか、それともこの人に隠し事をしたくないと思ったからなのか、私は別の世界の人間で、一度死んでこちらの世界に来たことを正直に告げました。もちろん、前の世界では結婚して娘も生まれたことも、です。
彼は半信半疑でしたが、「君の言うことなら全部信じるよ」と笑顔で言われたまさにそのとき、私もまた恋したのだと思います。それからは幸せの日々でした。
旦那様との初めての子は娘でした。以前のように冷たく扱われると思ったらそんなことはなく、彼は号泣して喜び、彼の仲間や両親も手放しで受け入れてくれました。その時、私は笑顔でいつまでも泣いていたそうです。ちょっと気恥ずかしいですね。
また、私は女性として特徴的だとかなり視線を集めてしまいました。女とは男をたてて3歩後ろを歩くものだと教え込まれてきたのですが、どうやらそれはかなり特異に見えたようでした。
あるとき結婚ができないと嘆いて相談してきた女冒険者に対し、女は慎ましやかにあれ、とか男を立てる意味などを教えたらたちまち私の真似をする人が増えました。「ヤマトナデシコ」という言葉を教えたのも良くなかったのかもしれません。凄く恥ずかしいです。
私の始めた握り飯屋はとても繁盛していました。最初は机一脚看板一つの小さな屋台でしたが、今では一軒の店を持つほどに大きくなっています。人生何が起こるかわからないものです。元冒険者の旦那様も、今ではねじり鉢巻きが似合う板前さんになっています。旦那様が私の一番弟子というのも、なんか変な感じがします。
日本に残してきた一人目の娘のことを考えるとほんの少しだけ胸が痛みました。いいえ、嘘です。胸が苦しくて呼吸もできなくなるときがあります。
ですがそんなときは必ず旦那様が私を抱きしめてくださいます。彼の逞しい腕の中で「だいじょうぶ、だいじょうぶだよ」とささやかれると、私は心を落ち着けることができます。ですが、罪悪感は全く消えないので、毎朝お日様に向かって何とはなしにお祈りをしています。
そうして私の異世界での生活は順風満帆でした。
その後、一番素晴らしい事が起きました。男の子が生まれたのです!
私にようやく待望とされていた男の子を授かることができました。嬉しくて涙が出てしまいます。
前世のことを思い出してしまうからでしょう、自分の血を引くその男児をもうけることができた事に対して、何やら沸き上がる感情を抑えられませんでした。
そうして私は特に息子を可愛がったのでした。
今思うと、それがいけなかったのかもしれません。
…………
ある日、息子は人を殺して帰ってきました。
その日は普通の午後でした。特別な事は何もなく、息子も「友達と遊んでくる」と言って出掛けていきましたし、旦那様は材料集めに朝市へ行き、私はお店の登板でお仕事に行っていました。よくあるいつもの日常でした。
しかしうっかり私は忘れ物をしてしまい、家にちょうど帰ってきたときに裏庭から物音がしました。すわ泥棒か、と思って警戒しながら私は裏庭を見に行きました。
モンスターが普通に徘徊する異世界です。こういうときにどうすべきかはさすがに心得ています。ナギナタ代わりに竹ぼうきを構え、裏庭を覗きこみました。
しかしそこには武装した悪漢非道がいるわけではなく、見覚えの無い装束の顔を隠した泥棒がいるわけでもありませんでした。
むしろ見覚えのある小さな姿でした。息子です。
まだまだ小さい体を精いっぱいに動かして遊び回る子です。いつも服のどこかをほつれさせて帰ってきます。外から返ってきて泥がついていなかったことなどありません。
息子は街でも特別元気いっぱいであるため、行動範囲が広すぎて近所の子もついていけないこともあるそうです。
そして甘やかしすぎたせいでしょうか、よく他人様の子と喧嘩をして泣かせて帰ってくるやんちゃ坊主でもあります。でも、泣きべそをかきながら私に小さく「……ごめんなさい」と言う姿はとても愛おしく思えます。
その目に入れても痛くないほど可愛い私の息子でしたが、その時の私は声をかけるのが躊躇われました。どうしたことでしょう、様子が何かおかしいのです。
何やら全身がずぶ濡れになっており、地面に落ちる滴が黒いシミを作っています。
息子の小さい肩に担いだ同じく小さい子もまたずぶ濡れになっており、ピクリとも動きません。
息子はまるでオバケの話を聞いた後のように顔を強張らせて、怯えるようにしきりに周囲へと視線を送っています。
私は何か声をかけるのを躊躇われて、壁の影に隠れて様子を見ていました。
いつもの息子であれば、家に帰った途端に人を探して「かあさん、おかしちょうだい!」と手も洗わずに駆け寄ってくるのですが、今日はそんな様子はありません。とにかく誰も人がいないかを確認しています。
息子は私が物陰に隠れていることには気付かなかったようです。誰も人がいないと見るや、すぐさま裏手の井戸に近付き、そこに掛けてある重い塞ぎ戸を押しのけ、なんと肩に担いでいた子供を井戸へと投げ捨てたのです!!
私は息を飲みました。
息子はその後、顔を真っ青にして後ずさりながら家へと逃げ帰っていきました。そして私に気付かずすぐに自分の部屋に走っていったようです。
私は必死に声を出さないように注意しました。あの子は一体なんてことをしたのでしょう。
私はすぐに井戸を見に行きました。子供の息子には重い塞ぎ戸ですが、大人の私ならそれほど苦もなく開けることができます。
そしてまるで化け物の口のように開いた黒い井戸の底を恐る恐る覗いてみると、当然のようにそこには見も知らぬ子供が井戸水に浸かり浮かんでいました。
見間違いであってほしかったという儚い願いはその時点で失われました。そして希望はなくなったというのに絶望的な事実はいくつも発見してしまいます。
その子は間違いなく死んでいるようでした。なぜなら井戸の底にうつ伏せでピクリともせず、顔を水につけたままなのです。
また首が変な方向に曲がっていました。落っことした衝撃のせいでしょうか、遠目に見えるため壊れた市松人形のようにも見えます。
そして井戸の底に引っかかっていました。当然と言えば当然ですが、息子は井戸にさえ捨てれば誰の目にもつかないと思い込んでそれに気付かなかったのでしょう。ですがこのままではどう足掻いても誰かが次に井戸を使った時に判明します。
私はとっさに井戸の底に向けて手を伸ばしました。何を考えるよりも先に体が動いていました。『消失魔法』。貰った直後はいろいろ試して使ってみましたが、その後は一切使用を禁じていました。
再び使えるかどうかチラリと不安に思いましたが、意外と素直に魔法が発動する不思議な感覚を経て『消失魔法』が発動しました。
いつの間にか閉じていた目を開いて井戸の底を見ると、そこには何もありませんでした。
死体は跡形もなく消えていました。私はその時、「もし万が一生きていたら助けた方が良かったのではないか」とか「こんなことをしたら孫のためにならないのではないか」などと殊勝なことは一切思いつきませんでした。
ただ息子の犯した罪を隠すことができた、そのことだけにただただ安堵していました。酷い話だと自分でも思いますが、これが正直な本音なのです。
その後、息子は何度か井戸を確認していたようですが、死体が消えたことに同じく安堵しているようでした。そして私も息子も、まるで何もなかったかのように日常へと戻っていきました。
村にいた元気な男の子が一人神隠しにあったという事件を聞いて驚いたフリをしながら、いつもの通りに振る舞っていました。
…………
こんな酷いこと、一度きりだと思ったのです。優しくも元気で素直な息子が、また同じことをするなんて思いもしなかったのです。
ですが、一度では終わりませんでした。息子は姉を殺しました。近所中に知れ渡るほどの酷い大喧嘩をしたその末路でした。
今度は近所で仲が良かった女の子を殺しました。どうやら若い恋人だったようですが、何かを必死に隠そうと彼女を殺したみたいでした。
さらにうちの握り飯屋の番頭を殺しました。丁稚として働いていた息子でしたが、どうやら指導役の先輩が気に食わなかったようでした。
そして息子は、その死体を全て井戸に捨てていきました。
私は何度も悩みました。息子の罪を告発すべきか、いや、さらに死体を隠した私自身の罪の告白もすべきか、と。
こんなことを何度も繰り返すようじゃあの子がダメになる、そういう確信がありました。いえ、むしろすでにダメになっているのかもしれません。そして息子が人としてダメになっているのならば、それは間違いなく私のせいでしょう。
ですが私が自らの罪を告白したら、それすなわち息子の罪を暴くということに繋がります。彼自身を排斥するということに他なりません。息子は実の妹を殺しています。街からいられなくなるだけでなく両親からも見放されてしまうでしょう。それは、そんな可哀想なことは、私には、できませんでした。
私自身はどうなってもいいから、息子だけは、どうかあの子だけは。
そう思いながら、しかし表面上は何事もなかったかのように取り繕って、私は『消失魔法』で息子の作った死体を隠滅していました。
私はずっと苦悩していました。言うべきか、言わざるべきか。何年も、何年も悩み苦しみ続けました。
しかし答えを見出す前に、息子は大人になって結婚し、旦那は転んだ拍子に呆気なく天寿を全うし、私は独りぼっちになってしまいました。今では一人で歩くことすら億劫になるほど老いてしまいました。
今では私の跡を継いで立派な握り飯屋の店主になった息子に、私は時々介護してもらっています。
やはりあの子は凄く優しい。恥ずかしいですが、私の下の世話も嫌な顔せずにやってくれる。新居で夫婦水入らずの生活をしていて、わざわざ生家にまできてこんなお婆ちゃんの世話なんてしたくないだろうに、息子は「母さんには孫の顔を見せてやりたいからね」と冗談めかして言いました。
ありがたいことです。
こんな優しい息子が、もうすでに片手で足りないほど人を殺しているとは誰も思えないでしょう。死体を処理した私自身ですらそう思います。だからこそ悩んでしまいます。
もういいのではないか、と。息子はもう立派な大人になりました。だから自分の犯した罪もきちんと認めてくれるのではないかと、そう思ったのです。
それに私一人で抱えるにしてはこの秘密は重すぎます。老い先短いのですから、いい加減に楽になりたかった、というのも正直なところです。
なので息子にそれとなく一言いいました。「じゃあ孫が生まれる前に、裏の井戸もう閉めてしまいましょうか。孫が間違って落ちちゃったら怖いものね」と。もう井戸を使わせないぞ、という警告もやんわり含んで告げてみました。
息子の反応は劇的でした。表情は笑顔のまま固まっています。
死体を井戸に捨てていることを私が知っているという意図が伝わったからでしょうか。それとも、単に井戸が使えなくなるのが嫌だったのでしょうか。その表情がどちらを示すのかわかりません。
ただ、息子はすぐに何かを決断したようでした。次の瞬間、私の細い首が絞められました。誰かなんて言う必要はありません。
この大きな手を私は誰よりもよく知っています。息子です。
息子は引き絞るような声で私に告げました。
「……裏の井戸を使いたいから今まで介護してやってたんだ。使えなくするっていうのなら、アンタを殺してこの家ごと貰う」
背後にいる息子の顔は見えないはずなのに、なぜか鬼のような形相の息子の顔が見えた気がしました。そんな怖い顔一度も見たことないはずなのに、脳裏にはっきりと映った気がします。
いくら寿命が近いといっても死の危機に瀕すれば生にしがみ付きたくなります。思わず息子に対して『消失魔法』を使ってしまいそうになりましたが、私はそれをグッと堪えました。そしてほとんど聞こえないほど小さな声で、息子に伝えました。
「……そうかい、最後までごめんね」
私は薄れゆく意識の中、井戸に捨てられるであろう私の死体はどうか誰にも見つからないでいてくれと願いながら、二度目の死を迎えました。
白い老人「どっかで聞いたことあるような話の展開になったなぁ……」
『元ネタ』
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった




