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幼景懐古

作者: 空想家



いつか夢見た大人というものに

手が届いたのはいつだったろう

それはあまりに虚しい称号であり

気づいた時には取り返しがつかないのだ


われはいま心より悔やむ

過ぎ去りし日々の何処かに落としてきた

あの宝物はきっと

もうどこにもありはしないのだ

積み重なる時間に埋没し

風化する運命にあるそれを

未だ諦めきれないこの心の不器用さが

ひどく惨めで物悲しい


ああ、われらよ


夏が照らす在りし日の

無邪気に駆ける少年も

いつかこうなってしまうのだ


ああ、われらよ


まだ見ぬ未来に夢を抱き

目を輝かせていた少年も

いつかこうなってしまうのだ


群青に染まる夏空に

ふわふわ浮かぶ入道雲よ


あの頃と変わらぬその出で立ちに

羨望の眼差しを送るわれは

きっともう変わってしまったのだ



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― 新着の感想 ―
[良い点] 恥ずかし気がない点。 [一言] ポエムですか。 自分もそんな時期がありました(*´∀`*)
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