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うちの子の推し活が思ったよりガチだった

作者: めみあ
掲載日:2026/09/17

エッセイです。



 中学生の長女は読書好きですが、学校で借りて読むタイプなので、自分の本をほとんど持っていません。

 

 そんな長女から最近、欲しい本があると珍しくおねだりされました。友人から面白いと勧められたけれど、図書室にないから買って欲しいと。


 いいよいいよと何軒か本屋をハシゴして購入。


 そして長女はハマった。


 まずは妹に読め読めと勧めた。絶対に面白いし絶対にハマると。けれどジャンルが好みではないと断られ、逆ギレして終了。


 次に私に勧めてきた。

 そのうちに読むと言って流す。


 最後に全く読書しない夫に、読みやすいから読んでみてと子供相手のような勧め方をしたけれど、断られていた。


 読んだ?読んだ?と毎日聞かれながら数日経ち。

 同じ作家の作品も面白いらしいから買ってほしいと言われ、タイトルを聞けば、なろうのランキングでたまに見かける作品。


 書籍化している作品だったんだ〜と思いながら、私はこれなら無料で読めるよとつい言ってしまう(ケチったわけじゃなく)


 そうしたら長女は、本じゃなきゃ手元に置けないでしょと当たり前のように言いまして。推し活の基本とまで言われました。

  

 再び読んで読んでとアピールが始まるも、私たちの反応の薄さに思うところがあったのか、長女は推し方を変更。

 

 なんと、作品の中にでてくる登場人物のイラストを描き、キャラや作品の魅力を妹に伝え、読んでいないのに誰々がいいとまで言わせることに成功。


 好きだ、神だ、と毎日騒ぎ、先生と崇める姿は完全に信者。

 

 それを見ていたら、私が中学生の頃に全く興味のないジャンルを友人から押し売りされ、愛想笑いでごまかしていた過去を思い出しました。

 

 一応、それとなく、学校ではあまり過度な推し活はしない方がいいと伝えたら、そんなこと分かってるよと冷たい視線を送られ、昭和じゃないんだからと煽られる始末。


 長女の話を聞いていると、今どきの子は空気を読んだり、距離感に気を使ったりという高度なテクニックを、既に身につけているように思えます。

 

 作品を紹介した長女の友人も、「この前読んだ本、面白かったよ」と控えめに何度か勧めてきたそう。そういうやり方も今どきっぽい気がします。



 とはいえ、家では距離感ゼロで荒ぶっている長女。今でこれなら将来はどうなるのか……と不安がないわけではありませんが、素直に好きなものを応援する姿勢は、私も見習いたいですね。


 ということで、娘の推し活が思ったよりガチだったのと、娘に推された作者さんは幸せですよと言いたいだけのエッセイでした。



 ちなみに、作者や作品名をださないのは、羨ましいからです。


 

 






読んでいただきありがとうございました。



追記・ちょっと真面目に語ります


去年の今頃は、不登校予備軍だった長女。

あれこれあがいての今なので、すごく頑張ったのだと思います。

疲れたら休めばいいという、親の言葉がうわべではないと感じたのか、成長か、娘も落ち着いたようで、毎日の生活を楽しんでいるように見えます。

 

好きなものがあるだけで世界が変わるのを目の当たりにして、少し感慨深い気持ちになりつつ、

なんだか担任に向けた親からのひと言みたいな文章になってしまいましたので、このへんにします。


 

さらに追記という雑談9/21


十二国記の新作(短編集)が発売されましたね。いつか娘に読ませたいと思っていた作品でしたが、娘から「それ面白い?」と聞かれ、私はマイナスのプレゼンをしてしまい、興味をなくされてしまいました……

(最初は鬱展開だけどあとになれば面白いからそこまで読んで!みたいな言い方)


そういえば、この作品を読まないなんてもったいないよ!と内心では熱い心を持っているのに、そうでもない熱量でハマらせた娘の友人って凄腕では……



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