【第２章準備中】呪いのせいで「女嫌い」と呼ばれる黒獅子殿下は、呪い集めの令嬢と共に解決方法を探す

「幸福は祈り、不幸ならば呪い」

　勇猛果敢な軍人で「黒獅子」とも称される王子フィンだが、実は“女性に触れることができない”という呪いがかけられている。
　困ったフィンが助けを求めたのは、馴染みの深い聖女クラリッサではなく、変わり者と忌み嫌われる『呪い集めの令嬢』イーリス。

「さあ、殿下！　今日も呪具を使って実験しますよ！」
「……実験？」
「いえいえ、検証です。早く呪いが解けるよう頑張りましょう！」

　呪具と呪いに振り回される日々を送るうち、少しずつ二人の距離は近づいていく。
　しかしフィンは忘れていた。呪いは、かけた者がいるからこそ存在する。そしてその影は静かに陰謀を巡らせていて――。


※こちらは第25回書き出し祭り　特別会場参加作品です。
Special Thanks：采火様