今日もローズと楽しくおしゃべり
「ローズです。本日もルナ姫殿下のお話相手として馳せ参じました」
「ローズ!あのね、聞いて聞いて!今日もお話したいことがいっぱいあるの!」
「はい、たくさんお話してください。ルナ姫殿下とのお話は私にとっても刺激になりますので」
今日も今日とてローズがルーヴルナのお話相手として王宮にきた。
ローズは定期的に王宮に上がっては、ルーヴルナのお話相手を務める。
ルーヴルナとローズは今日の紅茶やお茶菓子の感想、最近お互いがともに読んだ物語の感想や、お互いのまだ読んでいないものの中でおすすめの物語などの話をして盛り上がった。
そして魔術や他の勉強のお話に移る。
「ローズはお勉強は、何が得意で何が不得意?」
「最近は努力の甲斐あって、計算が得意になりました!読み書きも完璧ですので国語も得意です」
ふむふむとローズが頷く。
「ルナ姫殿下はどうなのですか?」
「私はねぇ、不得意なのは外国語。外国語は教えてもらってないよ」
「そうなのですね」
そう、パラケルススは失念していた。
ほぼ全ての教科を完璧に履修済みのルーヴルナだが、外国語はまだ習っていない。
ターフェルルンデ語、ラダマンテュス語、ミノス語、リュキア語。
学ぶべき言語はたくさんあるのだ。
あと、課外授業ももっとたくさん受けるべきだろう
「得意はね、やっぱり魔術!適性のない魔術も完璧に覚えられたって!」
「え!?」
なんということだろう。
ルナ姫殿下はそんな嘘を吐く方ではない。
つまりは本当に、適性のない魔術も完璧に覚えたのだ。
この姫…やはり天才すぎる。
いつかは適性魔術以外も使いこなせるようになるのではないかとは思っていたが、早すぎる。
もうルナ姫殿下は英雄レベルの魔術の使い手になったということだ。
ローズはそう確信した。
「さすがです、ルナ姫殿下」
「えへへ。それでね、今はディオン先生と結界を完璧に張った上で魔術合戦してるの!とっても楽しいし勉強になるよ!」
なんと、あの幼き天才魔術師ディオンと肩を並べるのか。
本当にルナ姫殿下は底が知れない。
「私もルナ姫殿下のお話相手に相応しいレディーとなれるよう、より一層努力しますね」
「もう十分だよ?」
「いえ、まだまだです」
ローズの勉強へのやる気がまた上がった。
ルーヴルナはやる気を見せるローズを、素直に応援する。
「じゃあ頑張ってね!」
「はい!」
大好きなルーヴルナからの激励に、ローズは喜びを覚える。
余計にローズの勉強へのやる気が上がった。
もう既に神童、才女と呼ばれるレベルにまで勉強を身につけたローズだったが、さらに学びを深めていった。
いつか尊敬するルナ姫殿下に、追いつけるように。




