ヴァレリアとアナスタシア

かつて世界のどこかに、魔法とドラゴンと悪魔と神、戦乙女が存在したバルカという不思議な王国があった。

このお話はそんな不思議いっぱいのバルカ王国の王子、レクターの婚約者候補として選ばれた二人のお姫様が入れ替わってあれやこれやするお話です！

このお話のヒロイン、アナスタシア・ド・サヴォエラと、もう一人のヒロインヴァレリア・ド・ポンパドゥール。

アナスタシアは顔もよく、性格、人望、全てにおいて優れていた
だがその体は、めちゃくちゃ虚弱体質だった。
ある朝起きると今までと違い体が軽い事に気付く。少々性格に難ありのヴァレリア・ド・ポンパドゥールお嬢様の体と入れ替わってしまったのだ

もう一人のヒロイン、ヴァレリア・ド・ポンパドゥールは悪魔の色と言われている紫の瞳を持つ、少々ヒステリックなお嬢様、女中達にも気味悪がられ、避けられる孤独で冷徹なお嬢様。　
おまけに性格もあまり良くはない！
だがその裏には、悲しい過去があって‥‥
アナスタシアに憧れて入れ替わったものの、その異常にポンコツな体にますます苦しんでしまう。

アナスタシアは、ヴァレリアと身体が入れ替わった今、お天道様の気が変わらない内にこの健康な身体で外の世界へ行ってみたいと強く願う
長年の夢だった冒険に出て、ウッキウキのアナスタシアお嬢様！

一方で婚約者だった王子は婚約破棄のその後のヴァレリアの変わった様子を見て、興味をそそられるのだった。

しかし今のヴァレリア様の中身はアナスタシア！
天然でKYな言動のヴァレリア様に王子は振り回されっぱなし！今までの女のように一筋縄ではいきません、一癖も二癖もある我儘王子と天真爛漫で天然なヴァレリア様の恋の行方は果たして！？

そして入れ替わってしまった二人の運命は？？

※第一章で一応完結です。

悪役令嬢もの、転生ものとは少し違う世界観で、作者の癖と愛が詰まってます。

※基本的にほのぼの目指してますが、時々シリアスな場面があります。