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ヴァレリアとアナスタシア  作者: 杉野仁美
第一章 ヴァレリアとアナスタシア
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シリウスの憂鬱

レクターとヴァレリアがザダクと戦う前、城ではシリウスが一人悶々とした思いを抱えて一人で悶えていた。

 「ハァ‥‥‥」


 私はシリウス。


 れっきとした貴族であり、侯爵であり、領地もある。


 現在、城にはほとんど不在のレクター王子とハンニバル第二王子の両腕となり。政務を執り仕切る実力もあり、実質この城には不可欠な存在、それが私だ!


 ハンニバル様は毎日せっせとアナスタシア様の部屋へと通っているし、レクター王子の影武者、テセウス様はこの城の地下室で相変わらず怪しい研究をしている。


 なのに!!!!


 あの可憐なヴァレリア様は、既にレクター王子との婚約破棄をしたはずなのに、いつのまにかその距離を縮めている!


「何故だ〜!! ヴァレリア様ァァー!!」


 あの時たまらず握ってしまったヴァレリア様の白い手。柔らかくて、どこからかいい匂いのする‥‥‥


 あれ? 手を握ったという事は、もう実質付き合ってるんじゃね?


 あの可憐なヴァレリア様を、私の好きにできるって事じゃね??


 でも何故、何故ヴァレリア様はこの城にいない?あ、そっか王子に婚約破棄されたからか‥‥‥


 えっでもおかしくね? 王子はヴァレリア様を追いかけて城を空けて、ヴァレリア様も満更でもないご様子‥‥‥


 私が追いかけた方がよかったのではないか? ほら王子は政務があるし、催し事もたくさんあるし。


 いやむしろ、私がヴァレリア様を追いかけて愛を育むとかいうルートもあったんじゃね?


 ああああ! 失敗したァァ!! あの時王子を行かせるのではなかった!!


「うおおおおん!!」


 シリウスの叫びが城中にこだました。


「最近のシリウス様は随分とご乱心というか、情緒不安定ですわね」


 城中の退屈なお嬢様方の恰好(かっこう)のネタにされているとも知らず‥‥‥



完全に私の自己満足でシリウスの小話が書きたかっただけですすみま(以下略 


ここまでお読みくださってありがとうございます。

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