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ヴァレリアとアナスタシア  作者: 杉野仁美
第一章 ヴァレリアとアナスタシア
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ゼリー集めにて

朝から眼福を味わったアナスタシア(ヴァレリア)様(笑)と一行

いよいよゼリー集めのためにゼリーの討伐に赴くのだった

 ズシャッ!


 私とエリーが初心者のためか、魔物とのエンカウント率が高い。


 魔物に遭遇するたびにセトが何食わぬ顔でバッサバッサと()ぎ倒していく。


 魔物には村の外に出てすぐに出会った。


 私とエリーのレベルアップも早い。魔物を倒すたびにレベルアップしているのでエリーはもう全体回復を覚えた。


 ユーリは魔法を詠唱するのに時間がかかるため、雑魚の相手はもっぱらセトに任せて私と一緒に立ち尽くし

 セトと二人で私とエリーを守るような陣形を取っているので安心。


 というか、エリーは回復魔法、ユーリは攻撃魔法が使えるけど、私は今のところ何もできないですわね?

 レベルが上がっても何も覚える様子もないですし。


 一体私は、というかヴァレリア様は何の魔法が使えるのかしら?うーむ、バルカ城に隣接する学校では基本的な魔法(ファイア)とかは覚えましたけど、あれは自衛のためであって、実戦向けで覚えたわけじゃないからなぁ。

 これだけ経験値を得て、これだけレベルアップしているのに、もしや相当修行を積まないと会得できない術なのでは?


 などと私が考えを巡らせていると、足元にゴロリと転がってきた魔物が目についた。


 何この魔物?前に見たことある魔物とは違いずいぶん小さいわ。セトが潰した魔物に近付いてツンツンとしてみた。ぷるぷるで食べられそう、ゼリーみたい。


「馬鹿! まだ生きてるかもしれねぇだろ! 潰したからって油断すんじゃねぇ!」


「お嬢様! セトの言う通り油断は禁物ですよ」


 セトの治療をしながらエリーが言う。


「昔私が回復魔法にまだ慣れていなかった頃、治したつもりでも実際には根っこの部分が治ってなかったので、高熱が出て大変だったのですから」


「ハハッ、エリーそんな事あったんか?しっかり者に見えて意外とドジっ子なんだな」


 セトがエリーの頭をぽんぽんと軽く叩いて笑う。


 エリーが顔を真っ赤にして怒る。


「かっ//からかうのではないのですわ//私はお嬢様にもう少し緊張感を持ってもらおうと」


‥‥‥イチャイチャを見せつけられる私‥‥‥

オホホ、良いですわよ良いですわよ!もっとやれ!


 その時息絶えたと思っていた小さなゼリー状の魔物が、最後の力を振り絞って私に攻撃をしてきた。


「ヴァレリア様!!」


「お嬢!!」


「あっ‥‥‥」


 ゼリーの攻撃が私に向かうかと思った瞬間、ゼリーは黒くなり跡形もなく消滅した。


「‥‥‥ヴァレリアに触るな」


 えっ?


「ヴァレリアに触るな、このド低級のザコ風情が!!」


 ユーリ‥‥‥??何?一体何があったの?


 セトとエリーが口をポカンと開けている。


「ヴァレリア、怪我はないか?」


 明らかにユーリとは口調の違う、ユーリの姿をした男が聞いてきた。ユーリは前髪をかきあげていた。伸びすぎて見えなかったユーリ紺色の瞳が‥‥‥


 殺意を放って爛々(らんらん)と光っていた!


「‥‥‥貴方が助けてくれたの? ユーリ?」


「俺はユーリじゃねえよ。アレクサンドルだ」


 えっ


「ええええええ!?!?」


 私は思わずそう叫んでしまった。



おや、ユーリの様子が‥‥‥


ていうかヴァレリア様の適正は何なのですかね?色々謎です


ここまでお読みくださってありがとうございます。




この話が良いと思ったら広告の下の☆に点を付けて行ってくださいね!良くないと思ったら☆ZEROを付けて行ってくださいね!

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― 新着の感想 ―
[一言] ほっほう…ここで謎出しですか(`・ω・´) 良い引きですなヾ(≧▽≦)ノ
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