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ヴァレリアとアナスタシア  作者: 杉野仁美
第一章 ヴァレリアとアナスタシア
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無知は罪なお嬢様

ユーリも仲間に加わり、やる事も決まって、とりあえず明日のために4人は酒場の2階部分の部屋で休む事にしたのだった

「おーい、そろそろ行くぞ。この酒場、上が宿になっているから今日はそこで寝るぞ」


「はーい!」とエリーが元気よく返事をし、「はい!」私がそのあとに続き。


 はい‥‥‥

 ユーリが私のあとに続き、小声で答えた。


 ふふっ、なんだか学園時代を思い出しますわ。教師に返事を聞かれて、みんなが元気よく返事を返していた。


「あんま金出せねーからな。窮屈だが、大部屋でいいか?」


セトの言葉を受け、エリーが少し考えて言う。


「いえ、お嬢様と私だけ別室でお願いします。お嬢様にベッド以外で寝かせるわけにはいきませんわ! お嬢様、お金ありますよね?」


「えっ? ああ、ハイ」


 私はゴソゴソと腰の袋を開けて金貨を取り出した。


「これで足りるかしら?」


「はぁ〜〜〜!? なんだよそりゃぁ!! お前金持ってたのかよ!!」


 セトは私がお金を持っているのを知り、呆気に取られたようだった。セトに最初に出会った時の冒険での提案もあり、お金に関する事になると目の色が変わるのは仕方がない。金があるならそっちを出せと言いたげなセト。


「まあまあセト、良いじゃ無いですかその辺は。このお金は、もしもの時に取っておいた方がいいお金なんです」


 エリーが若干怒り気味だったセトを(なだ)める。


「う、うーむ、まぁエリーがそう言うなら‥‥‥考えがあっての事だろうが。そのかわりエリーはちゃんと回復しろよ! 明日から簡単とはいえ魔物との戦いが控えてるんだからな、金も全部貰うからな」


「はい! もちろん!」


 エリーはいたずらっ子のように笑って見せた。


「ユーリ?私と一緒の部屋で寝ますか?」


 何の気なしにユーリにそう声をかける。いきなりセトと同室では、初対面だし会話しにくいかなと思ったのだ。


「なっ//何を!//」


 何故そんな反応?


「残念でした、ヴァレリア様は私と一緒です。ユーリはセトと同室よ?」


 エリーが私を庇うように立ちはだかる。


「あら、私は一緒でも構わないのに」


「お嬢様は黙っててください」


 何故かエリーが怒り気味で言う。


「あ、ごめんなさい」


 エリーの気迫に思わず謝る。その様子を見てセトが爆笑する。


「全くこのお嬢様は、世間知らずにも程があるぜ」


見える見えるぞ!「セト先生〜!」

と呼ばれてエリーに抱きつかれるセトの困った姿が!(妄想です)


ここまでお読みくださってありがとうございます。



この話が良いと思ったら広告の下の☆に点をつけて行ってくださいね!良くないと思ったら☆ZEROを付けて行ってくださいね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] セト×エリ 早く見たいですwww
[一言] 無自覚お嬢様はそのまま暴走して欲しい♪ エリーさんの気苦労はセトさんに癒して貰いましょう♡ ほし★付け忘れていました! 付けておきます。 ユーリの心の声が、······微笑ましいです。…
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