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ヴァレリアとアナスタシア  作者: 杉野仁美
第一章 ヴァレリアとアナスタシア
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焼き魚の威力

アナスタシア(ヴァレリア)は、突然現れたレクター王子に唇を奪われ、訳が分からないまま婚約破棄を白紙に戻された

あっという間に王子が去ってしまった為、理由も聞けずボーッとしながらエリーとセトの元に戻るのだった

「お嬢様! 朝ごはん食べてなかったでしょう? はい、お嬢様のもありますから、そこでゆっくりと召し上がってください」


 エリーの言葉に、ハッとして意識を戻す。


 きっとあれはヴァレリア様の願望が見せた幻なのよ。

ヴァレリア様は王子の事がお好きだったから‥‥‥(多分) あれはヴァレリア様のレクター王子への愛情が見せた幻なのよ、きっと!

 その時、パチっと音を立てて、火が一層燃え、燃え盛る炎の断末魔を見た気がした。


 そういえば‥‥‥


「王子の瞳‥‥‥」


 まるで世界の終わりのような、終末を感じさせるような瞳。あの王子の瞳には何か秘密がある。


 でもそれを知ったとして、私に何ができる?もう私には関係のない事。でも何故か、胸のざわつきが抑えられない。

私は色んなことが一気に起こりすぎて、頭がぐちゃぐちゃになっていた。


「ありがとう! いただくわ」


 湧き上がる疑問を振り払うように、私は頭を振って答えた。


「む!? これは!‥‥‥」


 私は食べた事のない味を味わい、覚醒した!


「まぁ、私が気にしても何にもならないよね、何これめちゃくちゃ美味し〜! ただ塩かけただけの焼き魚めっちゃ美味しいですわ!お城からもしもの為に塩を持ってきて正解でしたわ!」


 私は王子の行動に対する疑問も、瞳の違和感も、焼き魚のおいしさであっさり忘れてしまった。


すみません次の話に繋げようとしたんですがどうにも区切りが悪くなりそうなので短話を一区切り入れました


ていうか塩持って来てたのね

塩はもっぱら肉の保存料として用いられていたそうですよ!


ここまでお読みくださってありがとうございました。

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