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ヴァレリアとアナスタシア  作者: 杉野仁美
第三章 セト達の秘密
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番外編・バルカ学園 花組

話をぶった斬ってすみません。

作者が番外編書きたかったので書きます(は?)

第153部分の続きのつもりですが、読まなくても大丈夫だと思います。

 私はシリウス。ただ今マッハ10で教員に頼まれた資料を読んで切って貼って提出している作業中だ。


 何故マッハ10というかというと、作者がトップ●ン・マーヴェリッ●を見たからだ。何を今更というツッコミはやめてほしい。作者はいつも行動が遅いのだ! そのせいで流行の波に乗れないのだ!


 ‥‥‥少々話が脱線してしまったが、上記のようなしょうもない理由でメインの小説の中でもマッハ10を連呼するからこっちとしてはマッハ10の押し付けウザ。となるわけである。


 ‥‥‥なんの話?


 * * *


 私はヴァレリアよ!


 せっかくシリウスくんを待っていたのにこのクソアンチでドすけべ施設ぶっ壊しマンのレクター君に壁ドンされた挙句無理やり唇を奪われて、思わず頬を叩いた瞬間レクター君の顔が石みたいで手を痛めてお姫様抱っこして保健室まで拉致された。


 この流れは絶対保健室の先生はいないはず‥‥‥!全くもって策士だよレクター君は! ただこっちも負けてばかりじゃいられない!


 レクターくんはトサッと優しく保健室のベッドに私を横たえた。まんまどっかで見た少女漫画の影響受けてるじゃねーか! 案の定保健室の先生もいないし。

 ちなみに保健室の先生はホルス先生といって、半人半獣だ。この学園にはそんな先生もいるしちんすこうもあるし名古●もある。不思議な世界でしょ? クレーム来ても知らねっからな?!


「さっきから何をブツブツ言っているのだ?? ヴァレリア。さっきはいきなりごめん。お前の許可も取らずに‥‥‥」  


 レクター君は保健室に何があるのか知っているが如く、テキパキと私の手を処置している。もう手の痛みはないんだけどな。それよりこの状況からなんとか抜け出さねば!


「そうだよ! レクター君! 私は初めてのキスだったんだぞ! レクター君はどうか知らないけど。私は非常に傷ついた。罰としてこの一週間私の命令に従ってもらいますわよ!」


 おお、我ながら悪役令嬢っぽいじゃん!


「そ、そうだな。本当にすまなかった。でもヴァレリアの唇を見ていると、どうしても‥‥‥」


 そう言ってレクター君はまた顔を近づけてきた。はぁ? レクター君、君は「学ぶ」という言葉を知っとるかね? いかん、私のブチギレメーターが振り切れそうじゃ!!


「ああ! あそこにあるのは何!?」


「えっ?」


 私はレクター君の気を逸らすためにベタな手を使った! だがレクター君には効果がなかった! なんで?


「何もないじゃないか、はは。ヴァレリア。近くで見ると一層可愛い。美しい。特にその吸い込まれそうな紫の瞳‥‥‥」


 ‥‥‥。こいつは強敵だぜ? 私がレクター君をさりげなく遠ざけようとしているのに流される! そ、そんな歯の浮くようなセリフどこで覚えてきたんやレクター君! どっかの国の王子みたいなこと言いやがって!//


「ちょ、ちょっと‥‥‥。近づかないでよ。もう大丈夫だから」


「ヴァレリア、好きだ。初めて会った時から好きだったんだ、俺はこんな気持ちになったのは初めてなんだ‥‥‥。抱きしめたい」


 だからどうしてすぐそういう流れになるんだよ! エロ同人みたいに!


 その時私の目に飛び込んできたものがあった! フィットネスバイクだ! ジムとかリハビリ施設でよく見るやつや!


「あっ! アレ! 私アレやってみたいな!」


 レクター君もフィットネスバイクに目がいく。


「ヴァレリア、君はアレに乗ってみたいのか? 簡単に見えて結構ハードだぞ」


「初心者でも乗れるようになってるんでしょ? 速度が遅かったらきっと大丈夫だよ」


 レクター君はフィットネスバイクがどういうものか知っているようだ。え? ひょっとして毎日乗ってるのか? さすがにそれは()‥‥‥


「俺も毎朝30分くらい最高速度でやっているんだが、太腿(ふともも)への負荷がすごかったな。今は慣れてきてもはや習慣付いているが」


 レクター君のシャツから透けて見える筋肉の理由はそれか‥‥‥。べべ、別にレクター君の筋肉とかそういうのには興味ないけど!? 二次元ならいいけどね!?


「ヴァレリア、本当に乗ってみたいのか? 俺は心配だよ、そんな折れそうな脚でフィットネスバイクなんて‥‥‥」


「いいの、やりたいわ!」


 じゃないと何されるかわからないじゃない! こんな密室で二人っきりなんて‥‥‥。なんかレクター君って隙あらばって感じだし! 紳士に見えてドすけべだし。


 一方やっと全ての作業をやり終えたシリウスは、不幸にも保健室の前を通りかかってしまう。


 ん? この声は! ヴァレリアではないか?


 私は耳をダンボにして保健室のドアの前で聞き耳を立てる。


「はぁ、はぁ、はぁ! レ、レクター君! こっ、これ! 思ったより痛いわ!」


「何を言っているのだ。これからもっと速くなるのだぞ?」


「無理よ! はぁ、はぁ、私は初めてなのよ! 最初は優しくなって言っといて、すぐに速くするんだもん! ひどいわ!」


「す、すまん。いつもこのくらいの速度でやっているから加減がわからなかった。‥‥‥わかった。ヴァレリアに合わせるよ、ごめんな‥‥‥」


「うん‥‥‥。分かればいいのよ! ハァハァ! アッ! なんとなくコツが掴めてきたかも!」


「さすがヴァレリア! 飲み込みが早いな! 素晴らしい」


 は? 初めて? 優しく? 速度? 加減がわからなかった? の、飲み込‥‥‥


「きっ、貴様ラァ!! 神聖な学園でなーにをやっとんのじゃーーーー!!」


「えっ? シリウス君?」


 そこでシリウスが見た光景は、フィットネスバイクに一生懸命に乗るヴァレリアと、その横でまるで指導員のようにストップウォッチを持って立つレクターがいた。


「えっ?」


「やぁシリウス、お前も混ざるか?」


 私はシリウス。たった今世界中の《多分》誰よりも怒りが頂点に達した男。


「ま、紛らわしい事すんなやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 シリウスの絶叫が学園中に響き渡った!



いや〜紛らわしかったですね〜(何が?)


シリウスここでも(番外編でも)ツッコミ担当か?

いやここからどんでん返しがあるかもしれん!

頑張れシリウス!私は君の味方だ!


ここまでお読みくださってありがとうございました。

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