表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/42

エルネスタ王国へ

 王都を出発した私達は、大きくなったくっきーとジークさん達は馬にのって、先を急ぐ事になりました。帰りは薬草を採取したいなぁ。


「くっきー、薬草はどれくらいあるかな?」


『後50個くらいあるくまよ』


「今回は足りそうだね。でも終わったら薬草を集めないとだね~」


『そうくまね』


 今は病気だと聞いているので、早くエルネスタ王国へ向かう為にくっきーにお願いしているから、帰りには薬草を少しでも採取出来るといいなぁ。


 しかし、エルネスタ国王様が亡くなったらフェリク王国と戦争になるだなんて、やっぱりフェリク王国は好きになれない。もう行く気もないけれど、嫌な感じだなぁ。


 そんな事を考えていたら、ちょっとくっきーに心配されたけど大丈夫! あそこの国の事は気にしないっ!


 途中休憩をしながらお昼過ぎに砦に着いた。砦で手続きをして貰ってエルネスタ王国に入る。


「ここから王都までどれくらいなんですか?」


「そうですね、砦から2時間くらいでサンドラの街があります。サンドラの街からエルネスタ王都までは1日かかると思います」


「わかりました、ありがとうございます」


「ですので、今日はサンドラの街へ泊って明日王都に行きましょう」


『わかったくま~』


「わかりました」


 まずはサンドラの街へ向かおう。途中で休憩を挟みつつ、サンドラの街へは夕方前に着けた。門で手続きをして貰い街に入って、まずは宿に向かおう。宿で手続きをして貰い、一旦部屋で休憩をする。


「くっきー、今日は沢山乗せてくれてありがとう。お疲れ様」


『ありがとくまよ~』


「明日には王都に着くね。病気ちゃんと治るといいね」


『そうくまね。でもサラだから大丈夫くまよ!』


 ちょっと不安だったので、くっきーをむぎゅっと抱きしめる。うん、安定のもふもふで癒される。あまりの気持ち良さにうとうとしちゃったけど、そろそろご飯だね。


 くっきーを抱っこして食堂へ向かうと、ジークさんとレイナさんと一緒にごはんを食べる。


「サラ様、少し休めましたか?」


「レイナさん、ありがとうございます。ついうとうとしちゃいました」


『サラはぼくのふわふわがあったら、寝られるくまね』


「それは確かに!」


「ふふっ」


 みんなで楽しくご飯を食べて、お部屋に戻る。明日は朝早くから王都に向けて出発をする予定だ。部屋に戻ると、くっきーがクリーン魔法を掛けてくれたので、むぎゅっと抱っこしてお布団に入る。


「そういえば、エルネスタ王国ってどんな所なの?」


『空中都市がある所くまよ』


「えっ、空中都市!? もしかして、空に浮かんでいるとか?」


『そうくまよ』


「えぇー! それは見てみたい!」


『でも、今は誰も住んでいないらしいくまよ』


「そうなの?」


『上に上がる方法が今はないみたいくま』


「そうなんだぁ、それは残念」


『でも、サラだったら行けるかもしれないくまよ?』


 そうクッキーが言うけれど……どうして、私だったら行けるんだろう? 不思議に思っていると、くっきーが教えてくれる。


『くふふ、ここの土地には朱雀がいるくまよ』


「朱雀って鳥だよね? もしかして乗せてくれるとか?」


『そうくま! 朱雀に会えれば乗せてくれるかもくまよ』


「わぁ、なんだか夢のあるお話だぁ! 朱雀ってお話の中でしか聞いたことないよ!」


『くふふ、会えたら空中都市に行ってみるくまよ!』


「そうだね、それは楽しそうだね! でも、まずは国王様を助けてからだね!」


『そうくまね』


 朱雀ってどんな子なんだろう? くっきーがぬいぐるみみたいな可愛いくまさんだから、朱雀も可愛いのかなぁ? それはちょっと会いたいぞ! もふもふさせてくれるかなぁ……。


(ふふっ、ふわふわもふもふだったらいいなぁ)


 そんなことを思いながら、くっきーにすりすりしておやすみなさい。


 


 次の日、朝早く起きて準備をする。準備が出来たらくっきーを抱っこして食堂へ向かうと、ジークさんとレイナさんに挨拶をして席に座ってご飯を食べる。


 今日の食事も美味しいなぁ。でもこれ……お味噌を使っている気がする? 帰りに寄った時に、食材屋さんを見てから帰ろう!


 朝ごはんをみんなで美味しく食べたら、出発しよう! サンドラからは北門を出るみたいだから、ジークさんの後を歩いて北門へ向かう。


 北門で手続きをして貰ったら、外に出て大きくなったくっきーの背中に乗せて貰って王都を目指す。途中で、休憩とお昼ごはんもささっと食べて走り続けると、夕方になるより大分前に王都に着けた。


 大分早く王都に着けたけれど、明日朝から王城へ向かう事になった。今日は王都の中を少し見ても良いというので、みんなで市場とか食材屋さんを見る事になった。


 見たことのない野菜とかもあるので、色々と買ってくっきーのアイテムボックスに仕舞って貰う。食材屋さんでは、念願のお味噌見つけたよー! サンドラの街じゃなくてもあったよ。でも、味が違うかもしれないから、サンドラの街でもお味噌があったら買いたいなぁ。


 小躍りしそうなほど喜んでいたので、みんなにびっくりした顔されました……。


『くふふ、美味しいものになるくまね! 楽しみくま~』


「くっきー様、そうなのですか!?」


『そうくまよ! サラは美味しい物を発見して嬉しかっただけくま~』


「うわぁ、バレバレ!」


『くふふ、バレバレくまよ!』


 バレバレだったらしい……でもお味噌だよ? 日本人ならテンション上がっちゃうよ!

 お味噌汁飲みたい! 味噌漬けもいいなぁ……味噌味の唐揚げも好きなんだよね!


 沢山購入させて貰ってほくほくです。他にも果物もレモンもオレンジもあったので、色々買っちゃおう! お菓子にも使いたいし、紅茶にも使えるから沢山買っちゃうぞ~!


 お買い物楽しい! 最近浄化の旅で忙しくてのんびりお買い物出来なかったから、楽しくて楽しくてつい沢山買ってしまった。


 色々と街を見て回ったら、そろそろ宿に向かおう。宿で手続きをして貰ったら、まずはお夕飯を食べよう。お夕飯でお味噌を使った炒め物が出てきた。確かに炒め物も美味しいよね~。


「ふふっ、味噌味で美味しいっ!」


『サラが今日買ったやつくま?』


「うん、そうだよ。お醤油と一緒に欲しかったお味噌だよ」


『美味しいくまね!』


「初めて食べますが、とても美味しいです!」


「確かに美味しいですね」


 レイナさんもジークさんも美味しそうに食べていたので、きっとお味噌味で作った物も気に入って貰えるかな~。とっても楽しみだ!


 美味しくご飯を食べたら、それぞれ部屋に入って休む。明日は王城に向かう予定だ。部屋に入ると、くっきーがクリーン魔法を掛けてくれたので、くっきーを抱っこしてベッドに座る。


「明日はとうとう国王様に会うね」


『そうくまね。早く治してあげられるといいくまね』


「うん、そうだね!」


『サラはいつも通りで大丈夫くまよ。きっと治してあげられるくまよ』


「うん、ありがとう」


 くっきーに抱き着きすりすりして、今日もおやすみなさい。

いつも読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日は国王様に会いに行きます。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ