表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女? いいえ、やったのはこっちのくまです! ~可愛いもふもふくまさんと行く異世界浄化旅~  作者: 猫野 伽羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/42

お店を借りよう

 スープの検証も終わったので、ジークさんも一緒に王城を出ちゃったけど……良いのかな?


「ジークさん、お仕事は大丈夫なのですか?」


「私はくっきー様とサラ様の護衛ですからね」


「あ、ありがとうございます。でも浄化終わったのですよね?」


「そうですね。でも護衛はこれからも必要だと思いますよ?」


「そうなのですか?」


『そうくまね~』


 そうなんだ、護衛これからも必要なのか。なんだか申し訳ない気がするけれど、仕方ないかな。

 これからどうしようかな? やっぱりお店を見に行っちゃおうかな!


「くっきー、これから空いているお店があるか聞きに行ってみちゃう?」


『くふふ、それは良いくまね!』


「では商業ギルドですね」


「また浄化とか、旅の必要があったらすぐに言ってくださいね」


「分かりました、その時はお願い致します」


 くっきーを抱っこして、ジークさんについて歩いて商業ギルドへ向かう。商業ギルドに入ると、受付のお姉さんに声を掛ける。


「こんにちは。お店を借りたいのですがお話をしても大丈夫ですか?」


「えっ? あなたが借りるの?」


「すみませんが、ギルマスを呼んで頂いても宜しいですか?」


「えっ?! き、騎士様?! ちょ、ちょっとお待ちくださいませ!」


 お姉さんは大慌てでギルマスを呼びに行った。大丈夫なんだろうか? 恐る恐るジークさんを見上げると、にっこりと笑ってくれた。


「サラ様、大丈夫ですよ。お任せください」


「えっと、ありがとうございます? でも良いんですか?」


「サラ様の外見を考えると、私が話した方が良いかと思われます」


(7歳って忘れてた!!)


「えーっと……お願いします!」


『くふふ、よろしくくまよー!』


 そんな話をしていると、さっきのお姉さんと背の高い男性が一緒にこちらに来る。


「えっ、ジーク様!?」


(あれ? ジークさん知り合いなのかな?)


「あの、こちらへどうぞ」


 ギルマスに奥の部屋に通された。そこでお話をする事になった。


「ジーク様、今日はどのようなご用件で?」


「こちらのくっきー様とサラ様が、お店を出したいというので店舗を探しに来たのだが、何か良さそうな物件はあるか?」


「この方は……もしかして、噂の聖女様ですか?」


(噂のってなに!?)


『うわさくま?』


「なんでも可愛いくまを抱いた小さい聖女様が、街を救ってくれたと各街のギルドマスターから聞いております。それにジーク様がご一緒なのでそうなのだろうと……」


「それで間違いない。出来たら王宮に近い場所にお店を出したいのだが、空き物件はあるだろうか?」


「かしこまりました。只今確認してまいります」


 そういうとギルマスは、外にいるお姉さんに声を掛けて頼んでくれた。それにしても……王宮に近い場所にお店を出すのは決定なのかな?


「ジークさん、王宮に近い場所は決定なのですか?」


「そうですね。色々と理由はありますが、王宮に近い方がとても助かりますね」


「そうなのですね。では王宮に近い所にしましょう」


『くふふ、楽しみくまね!』


 なんで王宮に近い方が良いのか分からないけれど、ここで言わないってことは後で聞いた方がいいのだろう。


 少し話をしていると、コンコンとノックが響き、お姉さんが物件の書いてある紙を持ってきてくれた。楽しみだ、わくわくするなぁ!


「こちらが王宮に近い空いている店舗の物件です」


 まずは場所の確認で、ジークさんと一緒に地図を覗き込んでみる。


「ここが王城の門ですよね?」


「そうですね。そしてここが一番王宮に近い場所ですね」


「王宮から3店舗目って近すぎませんか?!」


「逆に1件目でもいいくらいです!」


「えぇぇぇ?!」


『そんなにくま?』


「そんなにですね!」


 そんなに王宮に近い方がいいのか……どうしてなんだろうなぁ?


「あの、この一番近い場所って住居付きですか?」


「こちらに詳細な間取りがありますので、ご覧になりますか?」


 こっちの世界でもちゃんと間取り図なんて物があるのね~。これはとっても助かるし、楽しい!


 間取りを見せて貰うと、一番近い場所の店舗を見てみると、結構広さがありそうな店舗だった。でも、2階に住居が付いていて、お風呂もキッチンも付いている。ただ……広い。


「ここ、住居も付いていて良いけれど……広すぎませんか?!」


「広くて良いと思いますよ? それにお料理だけじゃなくお菓子も売るのですよね?」


「そ、そうですね」


「だったら、これくらいあっても良いと思いますが、どうでしょう?」


「くっきー、こんなに広いと2人じゃ難しくない?」


『そうくまねぇ。誰か雇わないとダメかもしれないくまね』


「だよねぇ……それだとのんびりお店とはいかないかも?」


『サラ、のんびりは無理だと思うくまって言ってた気がするくまよ?』


「そうでした……」


 と、とりあえず保留して次に近い所を見てみよう。


「えーっと……と、とりあえず次に近い所をみましょうか?」


「そうですね」


 地図をみて次に王城から近い所は……王城から10件目くらいの場所だった。ここは少し小さめの物件で、残念ながら住居が付いていなかった。


「サラ様。この一番近い物件の中を見せて貰ってから考えるのはいかがでしょう?」


「あっ、それは良いですね! お願いしても良いですか?」


「はいっ! では私がご案内差し上げます!」


「えぇぇ?! ギルマスさんって忙しいですよね?!」


「この国の聖女様に適当な者を付けられません!」


「いえいえいえ、私庶民ですからね!? 気にしないでくださいね」


 と、とりあえず……本当にギルマスが案内してくれる事になりました……うぅ……申し訳なさすぎる~!!


「なんだか申し訳なくて……」


『サラ、諦めが肝心くまよ!』


「諦め早いよ!?」


『諦めるくま!』


「ダメ押しなの!?」


「ふふっ、サラ様。くっきー様の言うように、諦めるべきかと思いますよ?」


「えっ、ジークさんまでっ!?」


「ふふっ、みなさん仲が宜しいのですね」


 うぅ……みんなに遊ばれてるよぅ。まぁ、でも確かに……くっきーが神獣の時点で諦めるべきかな。慣れるしかないのだろうか……うーん。


 そんなお話をしていたら、王城に一番近い物件に着いた。着いたけれども……大きいよ!? どんだけ広いお店を作らせる気なんですかね!?


「大きすぎですよ!?」


 うん、見た方が大きかった……広すぎでしょ!?


「ジークさん、これはやりすぎですよ? もう王城から遠くても、もっとこじんまりしたお店にしましょうよ?」


「サラ様、それはダメです! 無理です! 諦めて下さい!」


「そ、そんなにですか!?」


『サラ、そこまで言われたら諦めるしかなさそうくまよ?』


「うん、私もそんな気がする……」


「サラ様、まずは入ってみてはいかがですか?」


「そ、そうですね。そうします……」


 ギルマスさんがカギを開けてくれて、中を見せてくれる。中はやっぱり広かったけれど、ガラスが多くて明るくて雰囲気がとても良かった。


 厨房も広くてステキだった。階段を上がると住居になっていて、部屋は3部屋でお風呂とトイレが付いていた。


「3部屋もいる?」


『いらないくまね』


「だよね」


「サラ様、ここにしましょう!」


「いやいやいやいや!?」


(ジークさんがなんだか暴走してますよ!? どういう事!? 誰かおしえてー!!)


「ジーク様、いかがいたしましょうか?」


「こちらで頼む! 内装はサラ様と話し合って決めて欲しいのだが、内装を頼む先はギルマスに頼んでも良いか?」


「はい、畏まりました!」


(決まってるー!!)


「くっきー、どうしよう。ジークさんがなんかいつもと違うよ?」


『そうくまね~。でも楽しそうだから良いと思うくま~』


「えぇ!? くっきーは私の味方だとばかり……」


『くふふ』


「でもさ、ここ家賃いくらなんだろう? 払える……かなぁ?」


『あっ、その問題があったくまね。でも、サラは沢山お金持ってるから大丈夫くまよ?』


「ジークさん、ちょっと待ってくださいね。ここの家賃を聞いてないです!」


「それでしたら、陛下が払うって言ってますので問題ないですよ」


「えぇぇ?! でも、褒賞はなしって言いましたよね?!」


「さらには、ロルフ団長もお礼がしたいと……なので気にしないで楽しみましょう!」


「えぇぇぇ?!」


「でも、必要ないとは言ってありますよ。ただ、それだと向こうも困りますからある程度は受け入れて差し上げて頂きたいのです」


「うぅ、そう言われてしまうと……あんまり拒否も出来ませんね……」


 確かに、全部いらないっ! って言ってしまうと感謝している方は困っちゃうね。確かに逆の立場だったら何も受け取って貰えないと困っちゃうかも……。


「だったら、半分だけ出して頂くって事にしても良いですか? 自分のお店を大事にしたいので、半分は自分で出したいんです」


「そうですね。それで陛下とロルフ団長に伝えておきます」


「ありがとうございます」


 結局、この王城に一番近い場所でお店を開く事になった。なんとなくだけど、私の護衛の事も考えてくれているんじゃなかなって思う。商業ギルドに戻って手続きをして貰おう。

いつも読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日は街でお買い物をします。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ