スープの検証のためのスープを作ろう
私の記憶がなくなったり小さくなったのは、邪神の影響だったということは分かった。
「でも邪神が復活する事はもう本当にないの?」
『ないくまね。各地の魔石も回収してぼくのアイテムボックスの中にあるし、本体も浄化して魔石を回収したから大丈夫くま!』
「そっか、それは良かったね~」
「くっきー様、サラ様。本当にありがとうございました。邪神の復活を阻止しただけでなく、倒してしまうとはさすが神獣様と聖女様!」
『くふふ』
「うぅ、聖女様になってる……」
『サラ、諦めるといいくまよ!』
「えぇぇー!?」
聖女様と呼ばれるのは仕方ないのかぁ……不思議なもんだよね。聖女召喚されて聖女じゃないって言われたのに、やっぱり聖女になってるよ。でも浄化したの全部くっきーだけどね!
「それで、くっきー様とサラ様。何か我々にして欲しい事はないですか?」
『して欲しい事くま?』
「はい、国を救って頂いたのですから、何でも仰ってください!」
『いらないくまよ? サラはどう思うくま?』
「ん? うん、いらないね。あっ、でもこのままこの国で暮らしても良いですか?」
「それはもちろんです! このままこの国に居て頂けるのですね! あっ、でしたら爵位とか!」
「い、いりませんよ?! くっきーと楽しく暮らせたらそれで良いんです」
あ、危なかった……爵位とか要らなすぎる! というか怖すぎる!! 平民でのんびり暮らすのが良いんですよ?
『くふふ。ぼくはサラとお店をやるのくま!』
「ふふっ、そうだね。お店をやろうね!」
「お店ですか?」
国王様にそう言われ、日本にいた時のお料理とかお菓子とかを出すお店をやろうと計画している事を話す。なので、褒賞はいらない事を伝えておいた。
必要以上のお金はいらないのです。一緒に頑張っていくのが楽しいんだよ?
「サラ様らしいですね」
「サラ様、絶対に行きます! というか通います!」
「ふふっ、レイナさんお待ちしてますね! お菓子も作りますからね~!」
「楽しみです! サラ様のお菓子は美味しかったですから、他のお菓子も楽しみです!」
「なんだ、レイナ。サラ様のお菓子を食べた事があるのか!?」
「一緒に行動している時にサラ様の作ったご飯とお菓子を頂いたんです!」
「なんだと!? ということはジークもか!」
「そうですね。サラ様のお料理もお菓子もとても美味しかったですね」
国王様に何てことを言っているんだろうか……。フレンドリーな国王様で私は好きですけどね!
なんだか微笑ましくて、にこにこ見ていたら……なんだか嫌な予感がして来た。
「お店を出したら私もぜひ行ってみなくては!」
「「陛下!?」」
「えぇぇ?!」
えっ!? 国王様ってそんな簡単に出ていいの!?
『くふふ。サラのクッキーだったらこれくまよ。食べるくま?』
「えぇ?!」
「くっきー様、ありがとうございます! うむ、旨いなっ!!」
「国王様の分はレイナさんに預けておきますよ?」
「だが、それではサラ様の料理が食べられないではないか!」
「あっ、でもそれでしたら薬草入りのスープの検証をすると思いますよ?」
「そうですね。陛下にはその時にスープを召し上がって貰えばいいかと思います」
ジークさんもそう言ってくれたので、そうしてください! 国王様がお店に来たらお客様達がびっくりしちゃいますよ?
「そういえば、スープの検証をやりたいと言っておったな。よし、その時も絶対食べるぞ!」
(ふふっ、私の緊張感もどこかへ行ってしまったけれど……なんだかお茶目な国王様でとても楽しい)
「後、薬草を使ったお料理も試してみたいんですよね」
「ほう、薬草を使った料理とは! それはとっても楽しみだ!」
「サラ様、薬草を使った料理とはどういった物をお考えですか?」
「うーん、それはこれから……ですかね?」
「サラ様、今日これから薬草スープの検証してみましょうか?」
「えっ? 良いんですか?! それは楽しそうです!」
「それは良い! 私も食べるぞ!」
「サラ様、私も食べたいですー!」
『ぼくも食べるくまー!』
国王様も入って、食いしん坊トリオになった感じでちょっと面白い。国王様に許可も貰ったので、くっきーを抱っこしてジークさんに調理場に案内して貰う。
今日はまず、同じようにスープを作ってみて効果の違いがあるかを見るようだ。材料を準備して薬草入りのスープを作り始める。
隣で一緒に作っている人が凄く緊張していて、どうしたのかと思ったら……この場に国王様がいました。
(国王様付いてきちゃったのね……調理場に入っちゃダメじゃないの~!?)
思わずジークさんを見ると、国王様を発見したジークさんが国王様を引き摺って行った……それもどうなの!?
さて、スープの続き続き~! 後はコトコト煮たら完成!
さて、薬草のお料理を考えよう。薬草をジーっと見つめる……生のままちょっとちぎってぱくりっ!
「「「「えっ!?」」」」
もぐもぐと噛んでいると……あれ? この味って……あっ、ニラっぽい!?
(よし、卵でとじたら食べやすいし、美味しそうかなぁ)
小鍋にお水、酒、お醤油、みりん、お砂糖でちょっと甘めの味付けにして、ぐつぐつしてきたら洗った薬草を5センチくらいに刻んで入れる。薬草に火が通ったら、卵を回しかけて火を止めたら、蓋をして蒸らして完成っ!
卵とじを作っている間にスープも完成っ!
「ジークさん、1つ質問良いですか?」
「はい、サラ様何でしょう?」
「あの、これどうやって効果を実証するのでしょうか?」
「あぁ、それでしたら騎士団には怪我人が沢山いるので、大丈夫です!」
「ジークさんっ!? 怪我人が沢山ってダメな事ですからねっ!?」
「ははっ、サラ様細かい事は気にしちゃいけませんよ?」
いやいや、そんなきらっきらなイケメン顔されてもごまかされませんよ?!
「まずは、料理人が作ったスープを飲んで貰って治るかどうかを見てみましょう。それからサラ様のスープを飲んで貰い検証してみましょうね」
「はい、お願いします!」
くっきーがはーい! って可愛く手を挙げている。
『ぼくも、ぼくも~! 食べたいくまー!』
「うん、後であげるね!」
しかし……そんなに悠長な事言ってて良いんだろうか……。でも検証しないといざという時に困るし……。
「それと、さっきサラ様が作ったお料理はなんでしょうか?」
「あ、ニラ……じゃなかった薬草の卵とじですね~。こちらも誰かに食べて貰いますか?」
「そうですね」
くっきーのアイテムボックスにスープのお鍋と卵とじを仕舞って貰って、くっきーを抱っこしてジークさんの後に付いて歩く。
怪我をした騎士や兵士達を収容している所に行くそうだ。今回の魔物が沢山いた事で怪我人も増えたんだそうだ。早く治してあげたいね。
ジークさんに着いて歩いて行くと、国王様がいつの間にか私の後ろを歩いていた!
「こ、国王様っ?!」
「はっ!?」
「サラ様、スープが出来たと聞いたので、検証を見学しようと思って来てみたんだよ」
「陛下……でもあの効果は目で見るのが一番早いですね。でも、騎士や兵士達が驚くから大人しくしていてくださいよ」
(ジークさん!? 国王様にその言い方いいのー!?)
と、とりあえず……国王様の後ろについて歩こう……本当にびっくりしたよ!? 本当にこの国王様お茶目すぎませんかね?
ジークさんと国王様について歩いて、やっと到着した。
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明日は検証をします。
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