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「そう、ご苦労だったわね。まずわ紹介しないとね。
巫杜この子はイリス・スティーリアよ」
巫杜はイリスに挨拶しようとイリスを見て驚いた! 動物の耳があったからだ。巫杜すぐにイリスから離れた!
「どうしたのよ巫杜?」
「どうしたの? じゃないわよ!!!
マリアそいつ動物の耳生えてるじゃないの!」
巫杜はイリスを指差して言った。
マリアとイリスは顔を見合わせ首を傾げていた。
「何を言っているの? 犬族は人間と仲がいいのよ。
巫杜の住んでいた国では違ったのかしら?」
「いやまぁ確かに私の国でも仲はいいけど」
巫杜が不安そうに話しているとマリアがイリスに近づき話した。
「なら犬族が安全だと私が証明してあげるわ」
マリアはイリスを座らせ撫でまわし始めた。
「ほらこうやって、頭を撫でたり耳を触ったり、シッポを触ると喜ぶのよ。
可愛いでしょ。それに触り心地もモフモフで最高なのよ」
「あ あの! お姉さま、嬉しいのクゥン!! ですがぁ! 人前キャン!! でわ、おやめくだきゃぁうぅぅん!!!ハフゥゥゥ」
イリスはマリアに撫でられ気持ちよさから地面に倒れ込んでいた。
(確かにイリスは喜んでるわね。普通の犬と同じなのかしら? でも恥ずかしいがってるようなきも・・・・・
てか!!!イリス見た目人だから、何かエロいんですけど!!!
けどあのフサフサのシッポ触りたいわね)
「ほら巫杜もしてみなさいよ。気持ちいいわよ」
「え! 私もいいの?」
私はイリスを見て言った。
イリスはジトっとした嫌そうな目で巫杜を見返していた。
(いいわけありませんわ!!!空気も読めませんの!!!
はぁですがお姉さまの手前仕方ありませんわね)
「いいですわよ」
イリスは仰向けになり撫でられる準備をした。
私は今までの事でこの世界では、私の力が強いとわかったから、
マリアの手をつかんだ時よりも、力を抜き、ゆっくり優しく、頭を撫で、耳を触り、シッポを触った。
「キャウゥン」(お姉さまだけにぃぃぃい!!!
許してきぃ!ましたのぉぉにぃ!!
お姉さまの前でなければぁぁ!!
こんな!こんなやつにぃぃ!!
こんな事!!許しませぇぇぇん!のにゅゅう!!
ぜ!ぜったいにぃぃ!!仕返ししてやりますのぉぉぉ!!!)
イリスの怒りなど知る由もない巫杜はただひたすら撫でまわした。
「ほんとぉね! 凄くモフモフしてて毛並みもサラサラで最高ね!」
「そうでしょ! イリスの毛並みは 私が知る限り一番だからね!」
「あ あの! お お姉さまがたぁ! もうもひゅ!お許しを! わたくし!わたくしはもぉうハゥン!!!!」バタ!!
「あ、あれれ?気絶しちゃった。大丈夫よね?」
「少しやりすぎたわね?」
私がイリスを心配していると、リザが慌てた様子でやってきた。
「マリアあなた何をしてるんですか!」
「あら?リザどうかしたの?」
「どうかって聞いてないんですか?おかしいですね。イリスに頼んだんですが。
イリスは来ませんでしたか?」
「イリスならほら、あなたの足元にいるわよ」
マリアはヨダレをタラシ地面で大の字に倒れたイリスを指差して言った。
「足元?ですか? なぁ!!!イリス!!イリス!どうしたんですか!こんなに満足そうな顔をして!」
「ところで、リザ何かよう?」
「は! そうでした。もう広場に皆集まってますよ。早く来てください」