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poop1

ぶろろろ

情けねぇ音を鳴らしながら走る二輪車

それにまたがる俺も情けねぇ顔をしてるかも知れないね

もっとアメリカンでカッコいいやつが乗ってるならコイツもVrooooomとか言ってくれるんだろうがなんとも操縦者がダサいせいで情けなく見えてしまう。

もっともこの顔に付いている手の跡がなくなればもっとマシに見えるんだろうがな

さて、この綺麗な手の跡がついた話でもしてやるか。

俺がたまたま寄った酒場で今日もまったり酒を飲もうかと肩から荷物を下ろし一息ついて酒を頼んだ所で隣によぉ。顔はそこそこだが体型はドストライクな姉ちゃんが座ってきたもんでよ、俺はもうこりゃ今日はコイツと寝るまで寝れねぇなと。何手持ちが少ないだ、俺の相棒とも言える二輪ちゃんのタイヤがすり減ってきただとか頭で天使が囁くんだが、そんなもんは適当に動物を狩るかなんかすれば完璧にお釣りが来るってもんよ。さぁ一息また入れて声かけようと思ったらもう隣に身長の高い男が座ってるもんで、ナンパかとこのクソ野郎と思ってよ。なりふり構わず声をかけてやろうと

「今夜ねぇちゃんこれからどうよ」と

声かければ隣の男がスッと立つもんだから喧嘩かと拳を構えようとしたらこれが顔がドストライク。

最初は男に惚れちまって、酒飲んでねぇのに酔っ払ってんのかと、頭を掻きむしりながら一言いってやらねぇと男じゃねぇなと思って

「お、なんだお前はこれのこれでもねぇんなら調子乗らず座っとけ」ってよ

隣の女を指しながら小指立てながら言ってやったのさ

そうするとよ。その男は急に俯いて座るのさ。

なんだこいつ俺の厳つい喧騒にびびって座っちまったのかって所でマスターが俺の前に酒をBangと置くもんだからついギロっと内心びびりながら見たらよ。

マスターが顔に似合わねぇ声で

「おい、あんた初めてここに来たんだろ。お前さんの横の横の奴は女だ。」

口に酒を運ぶ時に変なこと言うから酒こぼしちまって嘘だろって思いながら、惚れたのは間違いじゃねぇんだと、こりゃ口説き直すしかねぇなと立ち上がって肩を持ったらよ。可愛い声でなんですかって言うんだ

「さっきはすまんな、さっき顔に惚れちまって最初男だと思ってたもんだから恥ずかしさ隠すために声荒げちまった」

とあれやこれや適当な事いって相手の反応もいいからよ。

マスターに上は空いてるかいとトントンと話を進めようとしたら隣の女が立ち上がってThwaaaackkk

俺の頬から火を吹いちまって、女が一言いうんだわ

「最初私をナンパしようとしたのにみんなそうなんでミワに行くのよ」

おうおうと泣き出すもんだから

こりゃどうしたもんかと

そうすると天啓が降りてきたんだわ。なるほどと

「それなら二人で寝るか!」って二人と肩組んだら

二人同時に手を跳ね除けられてダブルビンタくらって終わりさ

なくそみてぇな話だったろ?

今でも両頬から火が吹くミテェだぜ。

手で頬をささろうとしたところでギアチェンミスったか何かでエンストしちまった。

なんてクソなんだ。こんな日はクソしか出てこねぇな。

情けねぇツラで今日も長い道で走る。日が沈みかける所まで走ったら夕日に照らされて俺も少しはマシに走れたんだろう。

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