第一話 天照大御神
タイトルの通りです。
初投稿です。
ある日、日本のとある青年が太陽系を遠く離れた星「天照」に降り立った。
ドスッと鈍い音があたりに響き渡る。「いてて、ここが天照か」
さかのぼること数時間前
令和元年8月日本国神奈川県某所 「暑いな最近は…」厚木基地を横目に青年が言う。この青年は15歳の平凡な高校生だ。成績は中の上。運動は上の上といったスポーツマンないたって普通の学生。そう、ただ一点を除いては。他と異なる点とは彼の趣味にある。彼の趣味は軍事、政治。つまりミリタリーオタクなのである。そんな彼は今通学中である。「おっ!あれはUS-2だ!久々に見たなぁ。」彼が自転車をこぎながら上を見ていると、一旦停止を無視した、軽トラックと接触。意識不明の重体となってしまった。
「聞こえますか?」聞いたこともないようなきれいな声がし閉じて目を開けると真っ白な天井。病院だと思い体を起こすとそこには何もない白い空間が広がっていた。「どこだ?ここは?」とあたりを見渡すと近くに古代日本を彷彿させる格好をした女性が横に立っていた。「目覚めましたか。よかった。」そう言うとその女性はほっとした表情をしてこちらを見てきた。「あのここは?」青年がそう言うと美しい女性は一瞬困った顔をして「少なくとも現世ではないです」と言った。何か言えない事情があるのだろうと察した青年は追及をしなかった。すると美しい女性は微笑みながら話し始めた。「ふふ、優しいのですね。場所は言えないのでなく名前がないのですよ。」青年は意味が分からなかったがうなずいておいた。「では急ぎ足にはなりますが本題に入りましょう。」美しい女性はそう言うと話し始めた。「私の名前は天照。日本では天照大御神と呼ばれています。それはいいとして今回あなたがここにいる理由は私の私界の一つである“天照”を救ってもらうためです。」青年は意味が分からなかった。まず天照大御神?なんで日本における最高神が自分の前に降臨しているのだ?天照とは何だ?頭の中で処理が追い付かなかった。「天照は惑星です。」そう言われるとすべての謎が解けた。つまり要約すると自分の世界がやばいから救い給へということか。すると女神が「そういうことです。その理由であなたをここに呼びました。私自身は直接介入できないので…」と弱々しく言った。どうやら心が読めるらしい、それにそういうことなら面白そうだし協力しようと青年は決めた。「お早い決断感謝します。そうしたら次に私からのギフトについて決めてもらいたいのですがよいですか?」青年はあまり期待せずギフトを見ると予想だにしないものだった。
1時間後~
青年はすべてのギフトを選び、準備が整った。この1時間青年と女神が話し分かったことは、日本での自分は意識不明ということ、身体能力は全て上昇するとのこと、天照は二つの大陸に分かれているということ、技術レベルは第一次世界大戦頃だということ、そして自分のやらなくてはいけないことは世界秩序の安定だということ。
「では行ってらっしゃい旅の安全を願っています」女神がそういうと青年は意識が遠くなっていった。
次回から本編に入っていきます。