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家に帰りお風呂に入る。
はぁ〜。気持ちいい。
嫌な事もあったけどお風呂でリセットだ!
髪を乾かして寝るだけ。
おやすみなさーい。
・・・・・うさん、涼さん!
「はいっ!」
ん?あれ?
もう朝?
「いいえ。まだ夜ですよー。あなたの願いを叶えようと思いまして。」
私の願い?
「願いましたよね?あなた自身を見てくれる素敵な男性と出会いたいと。」
「えええぇ〜〜‼︎」
あそこって縁結びだったっけ?
「縁結びも学業も厄除けもなんでもありですよー。」
「って、あなた・・・もしかして神様とか言ったりしちゃう?」
「正解!神様である僕からあなたに紹介しますよ。所謂お見合いですね〜。いや〜楽しみです。張り切って仕切っちゃいますよ!頼って下さいね。
た だ し 夢の中で会ってもらいます。なぜなら相手は異世界人だからです!驚いた?ふふーん。」
お見合いー⁈私高校生だから・・・
って異世界人って何?わかんないよー。ほんとに神様なの?
「あのー、私高校生だからお見合いは早いと思うので他を当たってください。」
「何言ってるんですか?あなたのお願いですよ?もう相手もいますからね。はい、行った行った!」
ってパチンと指を鳴らせば
白い部屋にテーブルと椅子がある。
そして男性が1人座っている。
アレか?仕方ない。
近づくにつれ顔が引き攣る。
彫像のような彫りの深い整った顔なのに頬にザックリと大きな傷ありだね。
金髪に青い瞳だが、目つきが鋭すぎるよ。その三白眼はやめて!
長い前髪で隠してるつもりだろうけど隠れてませんよ?
あーでも、神様の紹介だし・・・見た目で判断されるのは嫌だとわかっているからね、笑顔で話かけますよ?
「あの、神様の紹介でここにきました黒逸 涼です。あっ、涼・黒逸でわかるかな?言葉通じてるよね?涼と呼んで下さい。」
「ルーク・フォルスターだ。」
・・・・・
何話せばいいの?
「えーっとフォルスターさんはおいくつですか?」
「28」
一回り上・・・
「お仕事は?」
「領主。」
単語・・・会話にならないよ。ってか会話する気ないよね?まぁお見合い相手がこんな小娘じゃあ会話する気にならないか?
「フォルスターさんは何故ここに?神様に何て言われたんですか?」
「・・・」
「会話する気ないですよね?あなたのタイプじゃない小娘が相手だからですか?私だっていきなりなのに・・・まぁどうでもいいです。クレームは神様に言って相手をチェンジしてもらって下さい。次はタイプの女性だといいですね?頑張って下さい。神様〜終わりましたよー。もう呼ばないでゆっくり寝かせてよ〜。」