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第三話 春の木漏れ日、夏の匂い

僕は転勤族だった父のせいで、中学まで日本全国を転々とした。


そんな僕には友達もあまりできなかったので、ギターがいつも友達がわりだった。ギターは中学校に入学するときにおやじと一緒に買いに行った。おやじも昔は音楽を少しかじっていたらしい。


僕は来る日も来る日もギターを鳴らし歌を歌った。その間に友達という友達はできなかった。




公子と会うまでは・・・。




あの雨の日の後

俺は公子に誘われ、通っていた高校の軽音楽部に入った。ちょうど、ギターだった先輩が春に抜けたらしい。俺は高校最後の思い出としてこのバンドで一年を過ごすことを決心した。だが、実はクラブ活動に参加するのは初めてで、少し緊張もあった。だが、そんな思いはすぐに消し飛んだ。


毎日が楽しくて、一緒終わらないくれ、とまで思った。


キーンコーン

チャイムがなり放課後になると


「けんちゃん!早く行くよ。」


いつものように公子が笑っていた。


俺はそれに笑顔で答える。


学校に慣れはじめ、公子と俺は一日中一緒に入るといっても過言でないくらいだった。それはなぜかというと、公子の家は引っ越し先のアパートの隣の家だったからである。

あらかじめ言っておくが偶然である。

だが、彼女のおかけで、早く学校に慣れたのも事実である。


そんな学校にもなれてきて、校庭のきらびやかな花も散って彼女の笑顔が眩しくひかり、夏の訪れを感じさせる今日この頃。文化祭に向けて曲作りやら、クラス展示やらと高2の夏は大変そうな毎日が待っている予感がした。


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