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太陽の花

蝉しぐれの降り注ぐ夏の盛りに、夏休みに入ったクロちゃんは、

毎朝、クロちゃん神社の舞台で、『ロシア中国貧乏音頭』を

踊っていた。

バッグダンサーは、MPS48で、右には、みっちゃん、左は、

タロベエ、前面では、ヒゲ子が、踊っている。

周りでは、何も知らない外国人も一緒に、踊り出していて、

楽しそうに、ロシア人や中国人が、踊っているのを見ると、

ちょっと、複雑な気分になる。

踊り終わると、

「又、ロシアと、中国の株価が下がっているよ。」

星明が、スマホを見ながら言った。

・・・あの踊りも効果は、あるらしい。

「でも、日本も物価上がったよね。

どこかで、日本貧乏音頭でも踊っているのかしら???」

クロちゃんが、値上がりしたお菓子の値段を見て言った。

・・・自分のおこずかいで、買うなら厳しいなあ。

向こうでは、パパが、マイナンバーの件で悩んでいる。

「妖怪達は、戸籍が、ないからマイナンバーが、ないだろう。

給与の支払いの記録が、困るんだよね。う~ん。」

色々大変だなあ。

工房では、作造が、せっせと、動物兵器を作っている。

「作兄頑張っているわね。

・・・そう言えば、作兄の願いって何なの?」

クロちゃんが、尋ねると、

「おいらの願いは、大人になる事だ、15の時から成長が

止まってるんだ。

大人に、なったら行ってみたい所が、あるんだ。」

「それ、どこ?」

「・・・大人のお店だよ、キャバクラとかさ・・・。

それに、大人の彼女とか欲しいし。」

作造は、言いにくそうに、言った。

「クロちゃんの眷族に、なって一生懸命がんばれば、

大人に、なれるって、みっちゃんに聞いたんだ。」

作造が、目をキラキラさせて、言うと、

「それ、桜の大樹の神様がしてくれた事だから

今度、会ったら頼んであげるわ。

クロちゃんの力じゃないの。」

すると、

「ありがとう!クロちゃん!俺一生懸命に、頑張るよ!」

作造は、張り切って、また作業を始めた。

「あの~」

・・・何で、クロちゃんのおかげって、思い込むのかな?

「それは、クロちゃんの人徳だ!」

後から、いきなりアマビエが、言った。

「さあ、クロちゃん、次に行く神様が、決まった。」

「どこに、行くの?」

「ひまわりの神、光輝様だ。」

「ひまわりの神様、どんな方かしら。」

「・・・まだ、情報なしだ、誰もつてがないんだ。

富貴王に、紹介状を書いて貰おうと、思う。」

アマビエは、考えこみながら言った。

「何で、光輝様の所に行きたいの?」

クロちゃんが、不思議そうに聞くと、

「光輝様に、太陽の花を譲ってもらいたんだ。

太陽の花というのは、悪の心を持つ者の心を挫く事が、

出来るらしいんだ。」

「それは、凄いわね!フッキーの所へ行くの?」

クロちゃんが、尋ねると、

「ああ、クロちゃんが、可愛くお願いしてくれたら

紹介状をホイホイ書いてくれると、思うからよろしく頼むぞ。」

アマビエは、笑った。

横では、留の弟子の工と(イタル)が、ペンペン号を作って

いる。

ペンペン号は、更に進化して、薄気味悪く、怖くなっていて、

それが、生きているように、動くのだ。

気の弱い人だと、夢にうなされそうなレベルである。

「ペンペン号めちゃ怖いわね。」

クロちゃんが、ビビりながら言った。

「中国やロシアが、やって来たら目一杯脅して、

戦意喪失間違いなしだろう。」

二人は、得意気に言った。

「あ、そうだ!お~い!作!」

アマビエは、作造を呼んだ。

「なんですか。」

作造が、やって来ると、

「お前、動物兵器の他に、ペンペン号並に、薄気味悪くて、怖い

妖怪兵器を作れ!この気持ち悪い兵器で、夜襲かけたら

敵は、大パニックに、なって、トラウマになるぞ!」

アマビエが、笑うと、

「めっちゃ面白そうですね!」

作造も大喜びで、作り出した。

「奇怪怪怪 妖怪だらけ~♪

日本は、妖怪吹き溜まり~♪」

と、アマビエは、ご機嫌に、歌い出した。

「あれ、パパのアニメコレクションで、見たアニメ

の歌ね。

奇怪怪怪 妖怪だらけ~♪

日本は、妖怪吹き溜まり~♪」

クロちゃんも歌い出した。


馬鯉に、跨り、クロちゃん達は、牡丹夢源郷へ富貴王に、

会いに行った。

「やあ、クロちゃん、いらっしゃい!」

富貴王は、クロちゃんを抱き上げた。

「今日は、フッキー!この間ディズニーランドに、行ったの。

その時のお土産よ。」

クロちゃんが、そういうと、

「さあ、可愛く珍しい品々で、ございます。」

アマビエは、沢山のディズニーランドのお土産を広げた。

「可愛いお土産だね~♪この帽子や、カチューシャ

ネズミの耳が、ついてるね。」

ご機嫌に、ミッキー耳のカチューシャを付けて富貴王は、

ご機嫌である。

そうして、ミッキーのクッキーや、チョコレート、御煎餅を

つまんだ。

「可愛くて美味しいね、今日は、何の用だい?」

富貴王が、尋ねると、

「実は、ひまわりの神、光輝様を紹介して頂きたい

のです。」

アマビエが、言うと、

「コッキーに?何で?」

「光輝様の悪の心を持つ者の心を挫くと、言われる

太陽の花を分けて欲しいの。」

クロちゃんが、言うと、

「いいよ、ほら、紹介状。」

そう言って、富貴王は、右手に、牡丹を出して、

クロちゃんに、渡した。

「それを渡せば、太陽の花を渡してくれると思うよ。」

富貴王は、笑った。

「ありがとう!フッキー!」

クロちゃんが、ニコッと、笑うと、富貴王は、ギュッと、

クロちゃんをハグした。

「クロちゃん、可愛いね!御馳走も用意するから

ゆっくりして、いくといいよ。」

と、いう訳で、宴会になり、クロちゃんは、喰いまくり、

踊りまくり、飲みまくった。


翌日、眠い目をこすり、こすり、ひまわりの神、光輝王の

所へ、向かった。

「あふ~・・・太陽の花が、手に入ると、戦いが楽に

なるわね。」

クロちゃんが、言うと、

「できるけ日本に、上陸させたくないからな。

みんなが、みんな勇者じゃないだろう?

ウクライナでも最初頃は、志願兵も多かったけど、

最近じゃ徴兵を逃げ回っている人々も多いらしいよ。」

星明が、言った。

「え?女の人も戦っているのに?」

クロちゃんが、不思議そうに言うと、

「勇者は、男女関係ないよ、絶対祖国を守りたい人間も

いれば、このままじゃヤバいからと、腹をくくる人間も

いるし、やっぱり、自分だけは、助かりたい人間もいる。

戦わないのが一番いいよ。

敵をパニックさせて、戦意喪失させて、撃退できるように、

考えているんだ。」

星明が、言った。

「太陽の花が、どんな物かわからないが、きっと、役に

たつ!

・・・しかし、土産は、このディズニーランド土産で

本当にいいのかは、どうかな?」

アマビエは、悩んでいた。

「フッキーは、手ぶらでもいいと、思うよって、

言ってたけど。」

クロちゃんが、言うと、

「多分、大丈夫とは、思うが、相手は、神様だから

礼儀として、手ぶらという訳には、いかんぞ。」

アマビエは、難しい顔で、言った。

「天水蜜桃が、まだあったな、それと、水神様の酒を

献上しょう。」

と、アマビエが、思案している内に、迎陽郷(ゲイヨウキョウ)が、

見えて来た。

一面に、黄色のひまわりが咲き誇っていた。

「わぁ~ひまわりが綺麗ね。」

「ほら、あれが、光輝王の城「日向城(ヒウガジョウ)だ。」

黄色のひまわりに囲まれた、大きな城が、見えて来た。

クロちゃん達は、日向城に、降り立った、すると、城の扉が、

開き、背の高い神々しい貴人が、出て来た。

豪奢な金色の髪、金色の瞳で、凛々しく、精悍な体、

光輝王で、ある。

「クロちゃんかい!富貴王から連絡が、来ている。

歓迎するよ、ようこそ日向城へ。」

輝くひまわりの様に、暖かな笑顔で、笑った。


日向城の中庭は、ひまわりが、咲き乱れ、輝くように

美しい、テーブルには、沢山の軽食と、お菓子、

果物が、沢山並べられていた。

それを食べながらクロちゃんは、ディズニーランド土産と、

天水蜜桃を広げた。

「可愛いお土産だね。」

そう言いながら光輝王は、ミッキーの耳付き帽子を

かぶった。

なかなか気さくな方のようだ。

「それからフッキーからこの富貴牡丹を渡してって、

はい!」

クロちゃんが、富貴牡丹を光輝王に、渡した。

「そうか、太陽の花が欲しいのか・・・

それでは、食事の後、太陽の花の所へ案内しょう。」


食事の後、光輝王に、日向城の南の庭の奥に、案内された。

そこには、燃えてるように、輝いている、ひまわりの花が沢山

咲いていた。

「綺麗ね、お日様みたいに輝いているのね。」

クロちゃんは、驚いてマジマジと、太陽の花を見た。

「でも、残念ながらクロちゃんの探している太陽の花

は、ここには咲いてないんだ。」

光輝王が、言った。

「え?これじゃないの?」

「悪の心を持つ者の心を挫く力のある花は、1000本に、

1本くらいしか咲かないのだが、

咲かせる能力のある庭師が、病気に、なってから

1本も咲かなくなってしまったんだ。」

光輝王が、困った様に、言った。

「その庭師さん、そんなにひどい病気なの?」

「もう一月眠っている、原因不明の病なんだ。

折角来て貰ったのに、申し訳なかったね。」

光輝王が、言うと、

「我が、いい医者を知っているので、急ぎ連れて来ます。

おい、馬鯉!歳を連れて来い!大至急だ!」

アマビエが、言うと、

「はい、急ぎ連れて来ます。」

そう言って、馬鯉は、人形から龍の姿に戻り、飛んで

行った。

しばらくすると、馬鯉に跨り、歳さんがやって来た。

「クロちゃん!患者は、どこだ!」

「あ、歳、よく来てくれた。

原因不明の病で、苦しんでいる患者がいる、すぐ見て欲しい。」

アマビエは、言った。


日向城の城下町に、太陽の花の管理人陽守(ヨウシュ)の屋敷は、あった。

陽守の母に、案内され、陽守の部屋に、案内された。

「息子は、もう一月もこのように、眠っております。」

ベットに、陽守は、静かに眠っていた。

「では、診察いたします。」

歳さんは、胸を叩いたり、口の中をのぞいたりして、しばらく考えて、

「大変だ!心臓が病魔に、侵されている!緊急手術だ!」

そう言って、手術道具を並べ始めた。

「さ、切るぞ!」

そう言って、メスで、胸の所を切ろうと、すると、

「やめろ!」

いきなり陽守は、起き上がった。

「もう、治ったか、病名は、仮病です。

御母堂もグルですね!何でこんな事をしたのですか?」

歳さんは、尋ねた。

「申し訳ございません、実は、陽守には、悪の心を持つ者の

心を挫く力のある花を咲かせる事が、できません。

あの花を咲かせると、いう事で、お城の庭師に、して頂いた

のに、それが知れれば、お城の庭師をやめさせられると、

思ったのです。」

陽守の母は、恐る恐る言った。

「では、悪の心を持つ者の心を挫く力のある花は、誰が

咲かせていたのだ?」

アマビエが、尋ねると、

「陽守の双子の弟の陽初(ヨウハツ)です。

一月前に、陽守と、喧嘩して、飛び出して以来帰って

来ないのです。

今、使用人達に探させているのですが、見つからないのです。」

陽守の母が、困ったように、言うと、

「居場所は、解っている。

陽龍の森(ヨウリュウノモリ)』だ。」

陽守が、言うと、

「お前、何で迎えに行かない?」

アマビエが、言うと、

「あの森に、入れないんだ。

・・・陽初は、小さな陽龍を可愛がっていて、時々家に、

連れて来て、陽龍の力を借りて、あのひまわりを咲かせて、

高く売っていたんだ。

それが、光輝王の耳に入り、城の庭師になれたんだ。」

「お前がか?陽初じゃなくて?」

アマビエは、冷たく言った。

「色々と、売り込んだのは、俺だ!

陽初は、陽龍の力を借りてただけだろうが!」

陽守が、怒鳴ると、

「痴れ者め!陽初の為しか陽龍は、力を貸さないのに、

自分の手柄にして、報酬を得ていたんだな!

このことは、光輝王に、報告する!追って沙汰する!」

アマビエは、ピシャリと、言った。

「そんな・・・。」

陽守が、グッタリしていると、

「仕方がないわ、お前は、確かに頭もいいし、要領も

いいけど、飽きっぽくて、良いとこ取りをするもの。

夜更かしばかりして、朝はいつも昼近くまで、寝ていて、

昼寝までしてるくせに、いつも、忙しい、忙しいと、言って

ゴロゴロしているだけ。

だから、お前の代わりに、朝早く陽守が、お城に上がって

太陽の花の世話をしていたのだからね。

その事で、文句を言った陽初に、酷い言葉で、罵るもん

だから陽初が、出ていったんじゃないか。」

陽守の母は、冷たく言った。

「そう言う訳だったか・・・。

では、我らが、陽龍の森に、探しに行こう。

歳さん、悪いが、光輝王に、この手紙を届けてくれ。」

そう言って、アマビエは、歳さんに、鱗を渡した。

「はい、承りました、光輝王に、届けて来ます。」

歳さんは、言った。

「では、我らは、陽龍の森に、行くぞ!」

アマビエは、いった。


陽龍の森の入口で、クロちゃん達は、困っていた。

クロちゃんは、すんなり入れたのだが、他は、入れないの

である。

「困ったな・・・クロちゃんと、我らの違いは・・・。」

アマビエは、考え込んだ。

「みっちゃん達が、腹黒いとか、穢れているとかかな?」

みっちゃんが、言うと、

「でも、クロちゃんだって、妖怪を殺してるもの

同じよ。」

クロちゃんは、言った。

「ふぁ~あ~おはよう。」

すると、天ちゃんが、クロちゃんの頭から顔を出した。

「あ、ひょっとして・・・。

天ちゃん、ちょっと、こっちにおいで。」

アマビエは、天ちゃんを呼んだそして、手のひらに

天ちゃんが、止まると、森の中に、入った。

「やっぱり!同族の龍が、一緒だと、通れるぞ!」

アマビエが、言った。

みんな天ちゃんを順々に持って、森の中に入った。

そして、険しい山道を登って行った。

「あ、ひまわりが沢山咲いているわね。」

クロちゃんが、嬉しそうに言うと、

「我もひまわりは、大好きだ、大きな花、種も食べれるしな。」

アマビエが、いった。

「種食べれるんだ。」

「ミックスナッツとかに、入っているだろう。

栄養価も高いぞ。」

アマビエは、笑った。

暫くテクテクと、山道を行くと、人の大きさの龍が、やって来て、

「お前達、結界を抜けてきたのか!?」

陽龍が、驚いていると、

「あ、天ちゃんと、たっちゃんが一緒だから通れたみたい。」

クロちゃんの髪の毛から天ちゃんと、たっちゃんが、顔を

出した。

「これは、水龍と、麒麟を従えているとは!?

貴方様は、誰ですか?」

「あ、クロちゃんって、言うの。こっちは、アマビエ様

水神様のお使いで・・・・。」

クロちゃんが、言いかけると、

「クロちゃん!?噂のクロちゃんですか!

それでは、陽龍様の所へお連れします。」

龍は、クロちゃん達を陽龍の所へ案内した。


山の頂上は、ひまわりが、ひと際美しく咲いていた。

その先には、沢山の太陽の花が咲き乱れていた、

しかも光輝王の庭で見た太陽の花より美しく輝いて

いた。

「わあ~綺麗!光輝王の庭の太陽の花より綺麗ね。」

クロちゃんは、目を張った。

「君が、クロちゃんかい?」

すると、向こうから小さな陽龍と、陽初が、やって来た。

「初めまして、クロちゃんです。」

「歓迎するよ、向こうに御馳走を用意しているよ。」

小さな陽龍は、言った。

広間には、沢山の果物、木のみ、魚、肉料理が、並んでいた。

「あの~何で、みんなクロちゃんを歓迎してくれるの?」

クロちゃんが、不思議そうに尋ねると、

「可愛いからだよ!色んな神様のご加護を貰って、

沢山の妖怪や神を倒すくらい強いらしいしね。」

陽龍は、言った。

「そんなに、可愛いかな・・・?」

クロちゃんは、不思議そうに言った。

「うん、可愛いV頭に乗っていい?」

小さな陽龍は、嬉しそうに、クロちゃんの頭に乗った。

「ここは、いい所だろう?今は、陽龍君と、楽しく

暮らしているんだ。」

陽初が、言うと、

「でも、お母さんと、お兄さんが、心配していたわよ。」

クロちゃんが、言うと、

「え!僕を連れ戻しに来たの?嫌だよ、帰らないよ!

もう、兄さんの我儘に、降り回れるのは、ごめんだ!

凄い勢いで、怒鳴って脅すんだ!

母さんもすぐ兄さんのいいなりに、なるんだ。

もう、嫌なんだよ!」

陽初が、嫌そうに言うと、

「でも・・・。」

クロちゃんが、困っていると、

「我らは、お前を連れ戻しに、来た訳ではない。

悪の心を持つ者の心を挫く事が、出来る太陽の花、

太陽の花DXを分けて貰いに来ただけだ。」

アマビエは、言った。

「え!えええええ!いいの!?」

クロちゃんが、驚くと、

「もちろんだ!これは、家族の問題だ。

我らには、関係ない。」

アマビエは、言った。

「太陽の花DXって?」

「悪の心を持つ者の心を挫く事が、出来る太陽の花は、

長すぎるから我が、命名した!太陽の花DX(デラックス)だ。

我らに、譲ってくれないか。」

アマビエは、言った。

「いいよ、沢山咲いたから好きなだけ持って行っていいよ。」

小さな陽龍は、言った。

「ありがとうございます!親方、又べえ、花を丁寧に

植え替え用に、掘り起こしてくれ、1つでいいから。」

アマビエが、言うと、

「え?ひとつでいいの?欲がないな。」

陽初が、言った。

・・・欲の塊のようなアマビエ様が、変???

「いいのだ、欲張っては、いけない。」

アマビエが、言った。

・・・あれ?ひょっとして、悪の心を持つ者の心を挫くって

こういう事?

「それから兄上の件は、光輝王に、連絡しました。

光輝王を騙していたので、酷くお怒りで、お兄さんと、お母さんは、

投獄するとの事です。」

星明は、言った。

「え!投獄!僕は・・・?」

陽初が、恐る恐る尋ねると、

「陽初、お前は、兄のパワハラの犠牲者だから

罪に、問わないようだ、又王宮の太陽の花の世話を

してくれたら報酬は、今まで通り払うとの事だ。

お前の家には、腹の立つ人間は、いないから

帰って、自分の家で、暮らしてもいいだぞ。」

アマビエは、言った。

陽初は、元気が、なくなって、ショゲてしまった。

「おや、嬉しくないのか?」

「兄さん、も母さんも投獄なんだよ。

僕だけ無罪なんて。」

陽初は、複雑そうな顔をすると、

「お前、よく考えてみろ、お前を投獄するとなると、

お前が、逃げるだろう?」

「はい。」

「お前が、いなくなると、太陽の花DXを育てられる庭師が、

いなくなるからだ。

お前の罪は、目をつぶってやるから太陽の花DXを沢山咲かせろ

と、いう事だ。」

「あ、そうか。」

「母上と、兄上とを牢から出して貰うには、沢山太陽の花DX

を咲かせて、光輝王に、2人の罪を許して貰うんだ。」

アマビエは、陽初の肩をポン!と、叩いた。

「お兄さんが、戻る前に、沢山太陽の花DXをお前の屋敷に、

沢山咲かせると、改心して、いい人になるかもね。」

クロちゃんは、笑った。

「あ、そうか、ありがとう頑張るよ!」

陽初は、言った。

「クロちゃん、ナイスアイディアだ!」

クロちゃんの頭を撫でた。

「解決した?」

小さな陽龍は、聞いた。

「うん、僕は、一旦家に帰るよ。

それから光輝様に、謝りに、行くよ。」

陽初は、言った。

「それでは、我らは、先に、光輝王の所へ

戻って、報告しておくとしよう。」

こうして、アマビエ達は、光輝王の所へ戻った。


日向城に、戻り、光輝王の所へ、行くと、

「クロちゃん、戻ったか。

アマビエ、陽初の兄と、母は、逃げないように、

投獄したが、良かったのか?」

光輝王は、言った。

「え!光輝王が、怒って、陽初のお兄さんと、お母さんを

投獄したんじゃないの!?」

クロちゃんが、言うと、

「ああ、陽初のヤツ、あそこが気にいって、ああでも

言わないと、帰りそうになかったからな。

それじゃ光輝王が、困るだろう?」

アマビエは、シレッと、言った。

「え!嘘ついていたの!」

「嘘も方便と、いう諺が、あるだろう。」

アマビエは、ニタリと、笑った。

「陽初のお兄さんと、お母さんを早く牢から出してあげないと。」

クロちゃんが、言うと、

「光輝王を騙していたのだから罰は、当然だ。」

アマビエが、言うと、

ドアが、ノックされ、

「光輝王様、陽初を連れてまいりました。」

家来が、陽初を連れて来た。

「陽初、話は聞いた、お前は、兄に、脅されて、

私を騙していたんだな。

だからお前は、罪には問わないし、母と、兄も牢から出して

やろう。」

光輝王が、言うと、

「恐れながら・・・兄から脅されいたとは、言え、

光輝王様を騙した罪は、重いです。

母は、もう、歳ですので、お許し下さい。

ですが、兄は、当分牢に、入れて、使役させてください。」

陽初は、言った。

「兄は、しばらく投獄して欲しいと?そんなに、

兄は、嫌いなのか?」

光輝王が、尋ねると、

「兄は、我儘で、怠け者です。

何でも自分の都合のいいようにします、逆らうと、

物凄い勢いで、怒鳴って、脅すのです!

兄に、振り回されるのは、もう嫌です。

僕は、兄と、母と、離れて、凄く楽でした。

それで、家を出ようと、思います。

お城で貰うお給金で、家を借りて、一人で暮らします。

荷物をまとめて、家を出るまで、兄は、投獄して下さい。

少しは、痛い目に合う方が、本人の為ですから。」

陽初は、言った。

「いいんじゃないか、お前は、良い答えを出した。」

アマビエは、言った。

「ありがとうございます。」

陽初は、お礼を言った。

すると、光輝王が、

「実は、お前の様子が、おかしいと、城の庭師達から

報告を受けていた。

最近、仕事が、雑になったと、綺麗に、無駄な葉を取ったり、

雑草を抜いたり、細々と世話をしていたのに、

水をザーッとかけて帰るようになって、太陽の花DXは、

咲かなくなった。

陽守が世話をして、いたからなんだな。

太陽の花DXは、1000本に、1本くらいしか咲かないと、

言うのも嘘だったんだな。」

光輝王が、言うと、

「そんな事を!?陽守は、嘘ばっかりですね。

陽龍君と、仲良く花の世話をしてると、

太陽の花DXは、咲くんです。」

「陽龍が、気に入ると、言うのは、とても貴重な事だ。

お前は、良い子なんだな。」

そう言って、光輝王は、陽初の頭をなでると、

「そうだよ、陽初は、とっても優しくて、大好き。」

そう言って、陽初の髪の中から陽龍が、顔を出し

笑った。

「これは、小さな幼い陽龍だな、先代の陽龍が、転生

したとは、聞いていた。

陽初、お前の家は、警護をつけてやる、大事に、守ってやれ。」

光輝王は、言った。

「ありがとうございます。

良かったね、陽龍君。」

陽初は、笑った。

「では、この水神様の酒で、お祝いだ。」

アマビエは、水神様の酒を取り出し、沢山の料理が、運ばれ、

皆で宴会に、なった。

「クロちゃん、陽初と、陽龍を連れて来てくれて、

ありがとう。

礼に、私の力を授ける。」

そう言って、光輝王は、クロちゃんの右のおでこを撫でた。

ピカッと、光って、

「クロちゃんが、危ない時の助けに、なる。」

「ありがとうございます」

クロちゃんが、笑うと、

「僕も!僕も!」

そう言って、陽龍は、クロちゃんの左のおでこを撫でた。

「はい、クロちゃんが、危ない時の助けに、なるよ。」

陽龍は、にっこり笑った。

「ありがとう。」

クロちゃんは、笑った。

「あの~光輝王様、俺は、又べえと、言います。

クロちゃんの眷族で、弱い妖怪なので、

クロちゃんを守る為に、神様達から色々頂いてます。

それで・・・。」

「ああ、例のおねだり妖怪か、ほら、コレでクロちゃんを

守ってやれ。」

光輝王は、ひまわりの指輪をくれた。

「ありがとうございます!頑張ります!」

又べえは、大喜びだ。

すると、

「僕もあげる、僕の鱗だよ。」

陽龍は、鱗を又べえに、渡した。

「ありがとう」

又べえは、更に喜んだ。

「じゃあ、我らは、ソロソロ帰ります。」

アマビエが、そう言って、クロちゃん達は、日向城を

後にした。


クロちゃんの家に、帰ると、

「おい、又べえ!太陽の花DXを作れ!

悪の心を持つ者の心を挫く力は、そのままで、

誰にでも咲かせられるよように、しろ。」

アマビエが、言うと、

「わかった!」

又べえは、小箱を取り出し、願いを込めて、種を取り出し

太るドリンクをかけて、太陽の花DXを咲かせた。

「よし、星明、これを1株300万円で、流通させろ。」

アマビエが、言うと、

「300万円!誰が買うの!?」

クロちゃんは、驚いた。

「300万もする珍しい花なんて、権力者へのプレゼントに、

いいだろう?

権力を持っている悪い奴の手に渡りやすいからな。」

アマビエが、言った。

「あ、そうか。」

「それに、沢山流通すると、悪い奴の心を挫くから

色々時間稼ぎが、できるな。」

アマビエは、言った。

すると、向こうで、ペンペン号を作っていた連中が、騒いで

いる。

「凄い!さすが留親方だ!」

恐ろしく気味の悪いペンペン号を囲んで、工と、造が、

驚嘆の声をあげていた。

「お前達、妖怪は、水木しげるだ!

不気味さが足りないんだ。」

と、妖怪が、妖怪を語っている。

「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~。」

と、不気味な声で、歌っている、正直こんなのが夜中に

出て来たら・・・恐怖で、固まって、頭真っ白で、

暫く夢に、うなされそうなレベルで、ある。

「お前達!このレベルまで、極めろ!」

留は、ドヤ顔で、言った。

すると、パパがやって来て、

「中国が、ブイを設置して行ったから撤去して欲しいと、

依頼が、あったけど、行ってくれるかい?」

「あ~弱腰の連中だなフィリピンみたいに、サッサと撤去

すればいいのに、妖怪の仕業で、知らぬ存ぜぬを

通すつもりなのか。」

星明が、怪訝な顔をすると、

「いいぞ!1000万で引き受けろ!」

アマビエが、言うと、

「え!1000万!ぼったくりじゃ・・・。」

クロちゃんは、呆れた。


「・・・1000万でもやって欲しいんだ。」

クロちゃんは、ちょっと驚いた。

そうして、今、中国が、置いてったブイの回収をしている。

「回収終了!さ、中国に返品しに行くぞ!」

アマビエが、言った。

「え!中国に、返品!?」

「ああ、叩き返す!でないと、舐められるぞ。」

アマビエは、言った。

クロちゃん達は、馬鯉と、龍の戦車で、中国に、

向かった。

中国に、近づくと、大きな熊の妖怪が、飛んで来た!

「あれ!黄熊!?」

クロちゃんが、驚くと、

「違う、黄熊は、もっとオレンジ色で、凶悪だ。」

アマビエが、言った。

大きな熊の妖怪は、沢山の手下妖怪を引き連れていた。

ゴーゴーと、叫び声をあげながらクロちゃんの

方へ近づいて来る。

そして、一斉にクロちゃんに、襲い掛かってきた!

バキッ!!バキッ!バキッ!!バキッ!

アマビエが、物凄い勢いで、大きな熊の妖怪を切りつけた!

「おい!貴様!黄熊の配下か!?」

アマビエが、叫ぶと、

「俺は、浅茶(チィェン チャ)!黄熊様配下だ!

お前ら何を勝手に、人の領土に侵入している!」

浅茶が、叫んだ!

「お前らが、勝手に人の領土に置いてったこのゴミを

返品しに来た!」

そう言って、アマビエは、ブイを浅茶に、投げつけた!

「何する!」

浅茶をはじき飛ばした!ブイは、砂浜に、転がった。

それを合図に、アマビエと、浅茶の壮絶な戦いが、始まった!

物凄い勢いで、撃ち合っている!

「アマビエ様!」

クロちゃんが、驚いていると、下っ端妖怪達が、次々と、

クロちゃん達に、襲い掛かってきた!

「クロちゃん!ぼーっとしてると、危ないよ!」

みっちゃんが、クロちゃんに、襲いかかる下っ端妖怪を

切り伏せた。

クロちゃんも打ち出の小槌を取り出し、物凄い勢いで、

下っ端妖怪を叩きのめした!が、

アマビエが、凄い勢いで、浅茶に押されて、

バ~ン!!!刀を弾かれてしまった!

バシッ!アマビエがは、強かに、叩きのめされた!?

「アマビエ様が、危ない‼どうしょう!?あ!

あれ、熊系の妖怪よね、コレ効くかも・・・。」

クロちゃんは、タイ・ヨウビエの信玄袋から

クマコロリを取り出した。

・・・コレどうやって、使うのかしら??

・・・そういえば、使い方聞いてない・・・。

そうして悩んで、いると、下っ端妖怪が、クロちゃんを

攻撃した!

「あ、危ない!あ!クマコロリが!?」

避けたはずみで、クマコロリは、下に落ちて、砂浜を

コロコロ転がって、行った、・・・そして、砕けて消えてしまった。

「うわっ!何だ!どうした!?」

浅茶が、いきなり、コロコロと、転がりだした。

「今だ!」

アマビエは、刀を取り出し、バッサリ!浅茶を一刀両断に、

してた!

「ざまあみろ!」

アマビエが、ドヤ顔で、言うと、いきなり、黄色巨大な熊が、

現れた!恐ろしく、凶悪そうなヤツだ。

「あれは!?」

クロちゃんが、驚くと、

「あれが、黄熊だ!」

アマビエが、言った。

「クロちゃん、クマコロリで、応戦頼むぞ!」

アマビエが、刀をブン!と、構えた。

「・・・さっき使ったら・・・くだけちゃったわ。」

クロちゃんが、言いにくそうに、言った。

「あれ、消耗品か!?・・・どうする!?」

アマビエは、青ざめた。

「アマビエ様、ちょっと、怯えている?」

クロちゃんが、聞くと、

「前に、中国で、『中国風邪を祓う舞』を舞っていた時、

邪魔されてなバトルに、なった。

負けななかったが、かなりヤバくて、一旦逃げた。」

「それ、かなり強いんじゃ!?」

「色々、準備万端で、再戦しようと、思って

色々集めていたと、いう訳だ。

ハゲ白熊と、ダブルで来られたら厄介だからな。」

アマビエは、言った。

「クマコロリが、無くなって・・・どうするの?」

クロちゃんが、青ざめていると、

いきなり黄熊が、襲って来た!バキッ!

黄熊の鉄拳は、恐ろしい勢いで、アマビエの腹をえぐった!

アマビエは、砂浜に、強かに、打ち付けられた!

ド、ドド~ド!!!!バシュッ!龍の戦車が、ウォーターガン

で、黄熊を攻撃した!

「おのれ~!」

バビュ~ン!黄熊は、龍の戦車の方へ飛んで行った。

「アマビエ様、大丈夫?」

慌てて、クロちゃんが、駆け寄ると、

「何のこれしき・・・。」

アマビエは、よろよろと、立ち上がった。

「黄熊の周りのあの禍々しい気は、なんなのかしら?」

クロちゃんが、言うと。

「あれは、中国風邪、豚熱、鳥インフルエンザ、梅毒・・・

いろんなウィルスをまとっている。

あいつは、日本に、絶対に入れられんな。」

アマビエは、言った。

しかし、バキッ!!ド、ドドド!!!

黄熊は、口から禍々しい光線を発射して、龍の戦車を

破壊した!

「・・・龍の戦車が、壊れた・・・!?」

龍の戦車は、壊れて、海の中に落ちてしまった。

「おのれ!黄熊め!来い!馬鯉!」

アマビエは、馬鯉に跨り、黄熊に、突進して言った!

「トリプルウォーターガン!」

アマビエの大技!トリプルウォーターガン!が、黄熊を

襲った!バシュッ!!黄熊は、怯んだが、すぐに体制を

立て直して、アマビエに、禍々しい光線を発射した!

「うあぁ~!!!!」

アマビエは、避けきれず、叫び声をあげた!

「アマビエ様!ど、どうしたらいいの!?」

クロちゃんが、困っていると、黄熊は、ニタリと、笑って

クロちゃんの方へ、飛んで来た!

「え!こっち来る!!」

黄熊は、クロちゃんをいきなり攻撃してきた!

バキッ!!それをみっちゃんが、刀で、受けた。

「生意気なチビ妖怪が!」

黄熊は、物凄い速さで、みっちゃんを攻撃した!

みっちゃんは、受けるのが、やっとである!

みっちゃんのフォローに、行きたいが、下っ端妖怪が、

次々と、クロちゃんを襲うので、打ち出の小槌で、応戦

するのが、やっとである。

大技を出したいが、大技を出すと、しばらく力が出ない。

黄熊に、襲われたら万事休すである。

すると、黄熊は、みっちゃんを弾き飛ばした!

そして、みっちゃんの首が、ちぎれて、ポ~ンと、飛んで

行ってしまった!

クロちゃんは、目の前が、真っ暗になった・・・。

すると、黄熊は、物凄い勢いで、クロちゃんに、向かって来た。

クロちゃんは、目の前が、真っ赤になった・・・。

・・・どうしよう・・・体が動かない・・・。

「うあぁ~!!!!」

クロちゃんは、叫んだ!

気が付くと、黄熊が、血まみれで、ゴロゴロと、のたうち回っている!

・・・?何が起こったのか?よく見ると、

クロちゃんは、牡丹マンになり、背中の牡丹がプロペラの様に周り

空を飛んで、ほっぺの紫陽花が、物凄い勢いで、攻撃している!

おでこの真ん中の龍は、ウォーターガンで、ガンガン攻撃していた。

更に、天ちゃんと、たっちゃんが、タコ殴りにしている。

「おい!手下どもは、こいつらをどうにかしろ!」

黄熊が、叫んだ!が、手下共は、みんな小さく縮こまっている?

「ああ・・・日本に悪い事をした・・・。」

「ごめん・・・クロちゃん・・・。」

手下共は、口々に、呟いている・・・。

クロちゃんの右のおでこから生えているひまわりと、左のおでこから

出ている陽龍が、次々と、太陽の花DXを沢山咲かせていた。

手下共の悪の心は、完全に、挫かれてしまっていた。

「く、くそう!覚えていろ!クロ!」

黄熊は、そう叫ぶと、ピカッと、爆発が、起きて、

気が付くと、逃げられてしまった。

「あ、みっちゃん!」

クロちゃんは、みっちゃんの事を思い出して、みっちゃんを

捜すと、アマビエが、みっちゃんの首を胴体に、くっけて

いた。

「これでよし!」

アマビエが、言った。

「あ~びっくりしたあ~、ありがとうございます。」

みっちゃんは、言った。

すると、クロちゃんが、抱き付いて、

「良かった!みっちゃん、良かった・・・。」

「神の能力にもよるが、早くっつけると、死なないんだ。

我は、蘇生や治癒の能力もあるからな。」

アマビエは、言った。

「ありがとうアマビエ様!」

「なんのこれしき、それより、クロちゃんカッコよかったぞ!

流石、我の弟子!」

アマビエは、タイ・ヨウビエの信玄袋から姿見の鏡を取り出した。

鏡には、頭と、背中に、大きな牡丹、真ん中のおでこには龍、

右のおでこにひまわり、左のおでこには、陽龍、ほっぺには、

紫陽花、そして、全身には、虹色の鱗・・・

益々妙な姿に・・・。

「その虹色の鱗が、黄熊の攻撃から守ってくれたんだ。

沢山の神様の力で、黄熊を撃退する事が、出来たんだ。

凄いな!」

アマビエが、言うと、

「そうね、神様から頂いた物だものね。」

クロちゃんは、微妙な笑をした。

・・・益々妙な姿に・・・。

アマビエは、クロちゃんの頭を撫でた。

「ほら、クロちゃん、やっと援軍の到着だ。」

すると、大空に、10匹の龍の戦車が雄大に泳いでいた。

みんなは、龍の戦車に、乗り込んだ。

そして、天安門広場の方に、飛んで行った。


天安門広場に、突然10匹の龍が現れ、ブイを叩きつけた。

ブイには、大きな旗がついており、

『不要在日本领土上倾倒垃圾!

归还垃圾如果你再扔垃圾,我不会原谅你的!

(日本の領域に、ゴミをすてるな!返す!

今度ゴミを捨てたら許さん!)』

と、書かれていた。

人々は、祟りだと、慌てふためいた!

逃げ出す者、ひれ伏す者、隠れる者、スマホで撮影する者、

もう、パニックで、ある!

「凄い騒ぎだけど。」

クロちゃんが、言うと、

「目立つ所に、叩き返さんと、又来るからな。

用は、済んだ!帰るぞ!」

10匹の龍は、雄大に空を泳いで、日本の方へ帰って行った。


その日のニュースでは、天安門広場に、突然、龍が現れ

ブイを落として行ったのが、中国のSNSで、大騒ぎとなった。

中国は、原因不明で、大勢の人が、幻覚を見たと発表して

いた。

・・・都合の悪い事は、隠蔽するんだ。

クロちゃんは、なんだか、もやもやした気持ちに、なった。


数日後、夕飯の牡丹エビ、マグロ、ウニ、イクラ、ホタテの乗った

豪華海鮮丼を頬張りながらクロちゃんは、ニュースを

見ていた。

「中国の海岸で、珍しい花が、突然咲き乱れて、それを見ようと、

観光客が、大勢押し寄せています。

とても美しく珍しい花で、見つめていると、優しい気持ちに、

なり、寄付や、ボランティアをしたくなると、話題です。

人々は、神の花と、崇めています。」

そうアナウンサーが、言うと、テレビに、海岸が映り、辺り一面、太陽の花が、

咲き乱れていた。

「あれ、太陽の花DXじゃない。」

クロちゃんが、驚くと、

「あの海岸は、黄熊と、戦った所だな。

ま、一ヶ月もすれば、神の力が無くなって、枯れるだろうが、

あの花が権力者に、渡って、悪の心が、挫かれると時間稼ぎが、

出来るな。」

アマビエは、天丼のエビを食べながら思わぬ太陽の花DX効果に、

ニンマリした。

そして、天丼をたいらげ、豪華海鮮丼をパクつきながら

茶碗蒸しをツルン!と、飲み込んで、

「じゃ、その隙に、他の神様の祝福を受けに、行こうな。」

と、ご機嫌に言った。

「でも、クロちゃんは、夏休みの宿題が終わってないの。

だから・・・。」

と、クロちゃんが、言うと、

「心配するな!学校の先生には、手を回しておいた。

クロちゃんは、日本防衛の為に、尽力しているので、夏休みの

宿題は、出来なくても大目に見てくれるそうだ。」

「先生は、それでいいって?」

クロちゃんが、驚くと、

「『中国やロシアに、侵攻されたくないだろう?』と、言ったら

先生は、快く承知してくれたぞ。」

アマビエは、笑った。

・・・それでいいのかしら・・・。

なんだか複雑なクロちゃんだった。








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