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ビエ家の一族

「ほら、水神池が見えて来たぞ。」

馬鯉に跨ったアマビエが、嬉しそうに言った。

クロちゃん達は、水神池に向かっている。

リクビエとの勝負に、勝ったアマビエが、ビエ一族の

長となる事が決まり、クロちゃんは、そのお披露目の席で、

目出度い『豊穣の踊り』を披露すると、アマビエが、

勝手に決めたからである。

「家に帰って、夏休みの絵や工作をしないと

いけないのに。」

クロちゃんは、ため息をついた。

そうこうしているうちに、クロちゃん達は、水神池に着いた。


竜宮城の大広間では、水神様が、御馳走を用意して待っていた。

「アマビエ、ご苦労じゃったな。

無事、黄金の星願魚を見つけて、天竜の立ち合いの元

ビエ一族の長になったそうじゃな。

おめでとう!祝いの席を設けたぞ!」

水神様は、ご機嫌に言った。

「水神様!これは、どういう事でございましょうか!?」

アマビエによく似た男が言った。

「これは、叔父上、父上、リクビエ、我の長就任祝賀会へ

ようこそ。」

アマビエは、ニッコリ笑った。

「おい!アマビエ!お前が長だと!何の冗談だ。」

アマビエの叔父ツチビエが言った。

「我が、天竜様の立ち合いの元、長の座をかけて、

勝負して勝ちとりました。

文句ありますか?」

「何を馬鹿な!たとえリクビエがやられても、今は

儂が長だ!生意気な小娘なんぞが長!認められん!」

すると、アマビエは、不敵に笑って、

「ならば、叔父上が、我に挑まれるが、良い!

受けて立ちます!」

「よく言った!よし、勝負だ!」

「よろしい!受けて立つ!水神様、証人となって

下さい。」

アマビエが、言うと、

「よし!引き受けた!すぐ闘技場を用意しろ!」

水神様の掛け声で、闘技場が、瞬く間に出来た。

「アマビエ、何でこんな事をする、怪我でも

したらどうする!兄上は、強いぞ!第一、

女のお前が長とは、一族の者が認めるか?」

アマビエの父ホシビエが言った。

「父上!あんな爺に、我が負けるか!前の戦は、100%

我の手柄だと言うのに、父上が、本家にも分けてやれと、

言うから本家に、ご褒美の領地を半分取られた!

だから、取り返す!それに、ほら見ろ!麒麟が我の所に

来たぞ!吉兆だ!」

アマビエは、頭の上の天星をみんなに、自慢げに見せた。

「き、麒麟!しかも生まれたばかりの!?」

リクビエ達は、驚いた。

「これが、我が長にふさわしい証!」

アマビエは、自慢げに、天星を撫でた。

「し、しかし女の長とは、認められん!」

ツチビエが怒り心頭で、言うと、

「ならば、叔父上が、我に挑みますか?

耄碌爺には、負けませんぞ!

我は、ビエ一族一の勇者なり!」

アマビエは、不敵に笑った。

「アマビエ様、大丈夫かしら・・・。」

クロちゃんは、水神様に尋ねると、

「アマビエは、強いし、頭もいいし、目端も利いて、

優しいから長にふさわしいと、儂は、思うよ。

少なくてもスナビエよりはな。」

水神様は、笑った。

闘技場に、アマビエと、スナビエは入った。

スナビエは、スラリと、刀を抜くと、アマビエに、

切りかかった。

ガッ!ガッ!ガッ!お互い凄い打ち合いになった。

スナビエは、次から次からへ切り込んで行く!

それを次々と、受け止め!弾き飛ばし!

アマビエは、ニタリと笑った。

「叔父上、耄碌しましたな!さっさと、隠居しろ!」

そう言って、アマビエは、左手に、打ち出の小槌を

出して、スナビエの頭をしたたかに、殴った!

バゴ~ン!!!

スナビエは、バタリと、倒れた。

「勝負あったな!水神様!立会ありがとうございます。」

アマビエは、不敵に笑った。

「アマビエ、いくら強くても女のお前に、一族がついて

行くか?よく考えてみろ!」

ホシビエが言うと、

「文句を言うヤツは、全員隠居だ!

我は、長だ!年功序列ではなく、これからは、実力主義で、

一族を率いる!」

アマビエは、不敵に笑った。

「儂は、まだ神通力で、お前に負けとらん!」

スナビエは、叫んだ。

「神通力?いいですぞ!我の神通力の高さは、半端

ないぞ!」

アマビエは、ニンマリ笑った。

「水神様!神通力勝負をお願いします!!」

スナビエが、言うと、

「神通力勝負しつこいぞ!我の神通力は、叔父上より

はるかに強いぞ。」

アマビエが言うと、

「では、龍の穴で、明日、勝負だ!」

スナビエが、言った。

「するのか~!あ~めんどい、わかった。」

アマビエは、面倒くさそうに言った。

「では、明日、朝11時に龍の穴で、待つ!」

スナビエと、リクビエは、そう言って出て行った。

「おい!アマビエ!兄上と、リクビエは、何かズルを

するぞ!絶対!」

ホシビエが、心配そうに言った。

「父上、心配されるな、耄碌爺と、馬鹿のリクビエの

やる事なんかしれているだろう。

取り敢えず、我らは、家に帰ります。」

アマビエは、クルリと、クロちゃん達の方を見て、

「と、いう訳で、我の家に帰るぞ。」

アマビエは、言った。


馬龍に乗って、緑豊かな田畑や果樹園が過ぎると、

街が見えて来た、賑やかで綺麗な街だった。

綺麗に整備された、道路に、綺麗な街並み。

車では色々な動物や車が行き来していた。

そして、大きな屋敷が見えて来た、白く虹色に

輝く、モダンな屋敷で、広いの中央にクロちゃん達は、

降り立った。

「わあ~!これが、アマビエ様のお家、素敵ね。」

クロちゃんは、目を見張った。

・・・こんな乙女なお家に住んでいたんだ。

以外にロマンチストなんだわ。

「アマビエ!帰ってきたのか!」

屋敷の中からアマビエによく似た、男と、鯉の妖怪が

出て来た。

「ただいま、ほら、これが、噂のクロちゃんだ。」

アマビエが紹介すると、

「今日は、クロちゃんです。」

「いい子だね、私は、アマビエの夫で、ツキビエと言う

よろしくね。」

ツキビエは、クロちゃんの頭を撫でた。

「アマビエ様、結婚していたの?!」

クロちゃんは、驚いた。

「我の様な美女が、独身な訳はないだろう?」

・・・美女?ビエ一族の容姿、イマイチよくわからない

けど・・・。

「ツキビエ、子供達は、いい子にしていたか?」

アマビエが、言うと、

「え!子供もいたの!?」

「結婚してるんだ、子供ぐらいるぞ。」

「あの・・・あんなに長い間、家に帰ってないから

子持ちとは、思わなかったの。」

クロちゃんは、言いにくそうに言った。

「我が家は、ツキビエが、管理して、使用人が

沢山いるから大丈夫だ。」

アマビエは、笑った。

「母上、お帰りになったのですか。」

奥から長い髪のアマビエによく似た17歳?くらいの

娘と息子が出て来た。

「ああ、みんないい子にしていたか。

そうそう、これが噂のクロちゃんだ。」

アマビエは、娘と息子にクロちゃんを紹介した。

「まあ、可愛い♡私は、ユキビエよ、よろしくね。」

そう言って、ユキビエは、クロちゃんを撫でた。

「僕は、兄のアメビエよろしくね。」

アメビエもクロちゃんの頭を撫でた。

「そうそう、報告がある、我は、ビエ一族の長となった。

異を唱える、叔父上と、リクビエと、明日神通力勝負を

する事と、なった。」

アマビエが言うと、みんなは、驚いた。

「母上、また唐突に・・・大叔父さん、怒り心頭だ。」

アメビエは、言った。

「と、いう訳で、アメビエ、お前は、叔父上の所に

行って、様子を探って来い。」

「え~僕が~。」

「お前は、ボ~としているが、賢くて、目ざといから

よろくしく頼む。

後で、お小遣いと、お土産をやる。」

アマビエは、笑った。

「じゃ、ひとっ走り敵情視察に行ってくる。」

アメビエは、スナビエの所に偵察に向かった。

「ユキビエは、クロちゃんに、隠しポケットが付いた

服を用意してくれ。」

「は~い、可愛いのを用意してあげる。」

ユキビエは、クロちゃんの服を調達に行った。

「又べえは、神様用の天水蜜桃の木をすぐ作って、植えろ。」

「わかった。」

又べえは、小箱を取り出し、願いを込めて、種を取り出し、

庭に植えた、そして、太るドリンクをかけた。

すると、芽が出て、すくすくと育ち木になり、花が咲き

天水蜜桃が、たわわに実った。

それをアマビエは、ガブリと食べた。

「旨い!それに、ちゃんと霊力も上がる!

みんな、天水蜜桃を喰えるだけ喰え!

今日の夕飯と、明日の朝食もこれだ!神通力が上がるぞ!」

そう言って、みんなに、ドンドン天水蜜桃を食べさせた。

「明日、あのずる賢い叔父上の事だ、我にかなわんから

部下に、勝負といい出すだろう。

その時は、レベルが低いクロちゃん、又べえ、星明に

勝負に、出てもらう。」

アマビエが言うと、

「星明は、レベル低いの?」

クロちゃんが尋ねると、

「低いわけじゃないが、親方やみっちゃんを出すと、

とんでもない化け物が出て来るからな。」

「親方と、みっちゃん強いもんね。」

みっちゃんが笑った。

「それからツキビエ、我らは、明日の準備があるので、

一族のじじい共が、来たらおっぱらってくれ。」

「はい、承知した。」

そう言って、ツキビエは、向こうに行った。

「旦那さん、優しそうな人だけど、大丈夫なの?」

クロちゃんが心配そうに言うと、

「我の旦那は、ああ見えて、腹に一物手に荷物と

いうタイプで、なかなか喰えんヤツだ。

心配無用だ。」

アマビエは、笑った。

すると、天星が眠そうに、ウトウトし始めた。

「天ちゃん眠そうだな、どれでも好きなクッションの

上で、寝ていいぞ。」

アマビエが、そう言うと、天星は、クロちゃんの髪の毛に

もぐり込んだ。

「そんなに、クロちゃんが好きか。

でも、クロちゃんの髪の中は、たっちゃんもいるからな

クロちゃんの生気が取られ過ぎないか心配だな。」

「クロちゃん、生気取られるの!?」

「だって、何も食べないだろう?何等かクロちゃんから

栄養補給しているんじゃないか?」

アマビエが心配そうに、

「クロちゃんの髪大丈夫かな?

パパ、結構髪後退してきてるからな。」

クロちゃんの髪を除いた。

「えええええ!」

クロちゃんは、髪を抑えて、

「そう言えば、パパ方の爺ちゃんは、かなり髪が

後退しているわ。」

クロちゃんが、不安そうに、言うと、

「あ~禿げる血筋か、じゃ、どの道、禿げるか。」

アマビエが言うと、

「あ・・・禿げるんだ。」

「冗談だ、大丈夫、我がいる。

禿げてきたら髪を増やしてやるよ。」

アマビエは、クロちゃんの頭を撫でて、

「今度、たっちゃんと、天ちゃんに、何食べるのか

聞いてみよう。」

アマビエは、そう言って、ひたすら天水蜜桃を食べた。


次の日、龍の穴の前に、みんなは、集まった。

スナビエ、リクビエ、それに見慣れない老人が2人いる。

「おや!イワビエ爺、イシビエ爺じゃないですか、

3化石爺お揃いで、どういう事ですか?」

アマビエが言うと、

「アマビエ!相変わらず目上の者への敬意が全くない上に、

口が悪い!お前なんぞ長とは、認めん!

勝負は、3人一組で行う!我ら三人の神通力で、お前を

叩きのめす!さあ、お前も後2人選べ!」

スナビエは、叫んだ。

「あ~普通、そういうルールーは、いきなりじゃなく、

前もって、言うもんだろう!相変わらず、卑怯だな。」

アマビエは、言った。

「え?でも昨日、偵察に行ったアメビエさんが、

おし・・・」

「し~っ!」

クロちゃんの口をアマビエは、塞いだ。

「よし、こちらは、後2人・・・クロちゃんと、又べえだ。」

アマビエが、言った。

「え!?」

クロちゃんは、驚いた。

「アマビエ様、大丈夫?クロちゃんと、又べえじゃ

厳しくないですか?」

みっちゃんが、言うと、

「この2人は、使い方で、最強になる。

こういう時の為に、昨日からドーピングしたしたな。

それに、龍の穴は、訓練の場でレベルが低い奴の方が、

楽なんだ。」

アマビエは、みっちゃんに、コソコソ耳打ちした。

「おい!何をコソコソ話している!」

スナビエが、言うと、

「何でもない!さあ、龍の穴に、入るぞ。」

アマビエが、言うと、

「龍の穴で、勝負はせん!ビエ一族の領地で、

ビエ一族の民の前で、勝負する!」

イワビエが、言った。

「何勝手な事を言ってる!じゃ、何でわざわざ龍の穴で、

勝負と、言った!」

アマビエが、言った。

「待ち合わせ場所が、龍の穴でと言ったまでの事。」

スナビエがシレっと言った。

「いい加減にしろよ!このくそ爺共!」

アマビエが、怒り狂うと、ピカッと光り、水神様が

お出ましになった。

「待たせたな、何をもめてる?」

水神様が、尋ねると、

「はい、我ら一族の長で話し合いました結果、

恐れながらビエ一族の領地で、勝負をする事と、

なりましたが、アマビエが、異を唱えるのです。」

スナビエが、シレっと言うと、

「龍の穴用の人員を選んだ後に、何を勝手な事を

言いやがる!」

アマビエは、怒り心頭だ。

「いいんじゃないか?ビエ一族の民の前で、長老達に

勝って見せればいいじゃろう?

アマビエ、お前は、誰と組んでも勝てるじゃろう。

色々後で言われても面倒じゃろう。」

水神様が、言った。

「ま、この死にぞこないの化石爺より、強く

有能な所を見せれば、いいんですね。」

アマビエは、不機嫌そうに言った。

「では、決まった!これから皆でビエ一族の領地に

向かう。」

こうして、ビエ一族の領地で、勝負する事と、なった。

ビエ一族の領地に、行く途中の馬鯉に跨り、

クロちゃんは、隠しポケットからユキビエが、

作ってくれた天水蜜桃のソフトキャンディーを取り出し、

モグモグ食べて、霊力を上げて勝負に、備えた。


ビエ一族の領地の長の館の前の広間では、ビエ一族の

民が集まっていた。

そこへ、竜神様と、馬鯉に跨った、アマビエとクロちゃん達

大きなエイに乗った、三爺が、現れた。

皆がひれ伏すと、

「皆の者、待たせたな。

これなるアマビエが、ビエ一族の長となったが、異を唱える

長老達が神通力で、勝負する事となった。

勝った暁には、アマビエが、正式な長となる。」

水神様の声が響き渡った。

すると、皆は、騒めき始めた。

「アマビエ様が、長!いつかやらかすとは、思っていたが。」

「アマビエ様ならやりそなこった。」

と、皆口々に、言っている。

「皆、静粛に!では、準備は、いいか?

では、始め!」

水神様の掛け声で、闘いは、始まった。

すると、三爺達は、呪文を唱え始めた。

どど~ん!!地響きと共に、イワビエは、巨大な大亀を

呼びだした!

イシビエは、ばっ~!巨大な白い虎を

スナビエは、バサッ!バサッと!巨大な鳳凰を出した。

神亀(シンキ)神虎(シンコ)神鳳(スンホウ)

ビエ一族の守り神じゃないか!?出すかあ~普通!」

アマビエは、目一杯イラッときた。

「強いの?」

クロちゃんが聞くと、

「めちゃ強い!」

アマビエは、言った。

そして、神亀、神虎、神鳳は、三人に襲いかかってきた!

「くそう!アマビエトリプルウォーターガン!」

アマビエは、アマビエトリプルウォーターガンを

お見舞いした!

神虎は、かまいたちと、鋭い牙と、爪で連続攻撃してきた!

それをアマビエは、避けては、攻撃した!

神亀は、大きな土の塊がクロちゃんを襲う!

それをクロちゃんは、えっちらおっちら避けた!

「必殺!桜吹雪!」

を何度もお見舞いするが、あんまり、効いてない。

神鳳は、炎を吐きながら又べえを追いかけた。

「わあ~!」

又べえは、必死で逃げた!

「必殺!ウォーターガン!」

クロちゃんは、必殺!ウォーターガン!で攻撃すると、

神鳳は、ジュ!ジュ!と音を立ててて、ひるんだ!

「小僧!なかなかやるな!これはどうだ!」

すると、神亀は、土煙をあげた!すると、クロちゃんと、

又べえが苦しみ出した!

「おい!爺!これは、毒性ウィルス!生物兵器を

こんな勝負で、使うか!?

お前ら~!絶対許さん!」

アマビエは、怒り心頭で、暴れだし、守り神と、スナビエ達を

物凄い勢いで、攻撃し始めた!

「・・・クロちゃん・・・大丈夫か・・・?」

クロちゃんは、真っ青だ。

又べえは、どうにか起きて、願いを込めて、小箱から種を

取り出して、土に埋めて、太るドリンクをかけた。

すると、種は、芽吹いて、瞬く間に、大きくなり、

花が咲いた。

その木から蔓が出て、クロちゃんの鼻に、ワクチンを

吹きかけた。

すると、クロちゃんの顔色が、良くなり、

クロちゃんは、起き上がった。

「又べえ、ありがとう。」

クロちゃんが、起き上がると、その木は、空中に何か

吹きかけている。

「あ、消毒してくれているのね、ありがとう。」

クロちゃんが、お礼をいって、振り向くと、

スナビエ達が、苦しみ始めている。

「え!?」

くろちゃんが、驚いていると、

「毒ウィルスを吸い込んで、もっと強いウィルスを

出している!

しかも、我らには無害の毒ウィルスをだ!

素晴らしい兵器だ!」

アマビエは、驚愕した。

スナビエ達が、苦しんで、転げていると、

「この~!クロちゃんを虐めるな!」

クロちゃんの頭の中から天星と、たっちゃんが

飛び出した!

「おお!龍と麒麟が、あの子が召喚したのか!?」

人々は、驚愕した!

たっちゃんは、口からウォーターガンをガンガン

繰り出し、天ちゃんが、雷攻撃を繰り出し、

神亀、神虎、神鳳を追い詰め!弱った神亀を

又べえが、バク!と大口で、食べた。

そうて、神虎と、神鳳も喰ってしまった。

「やった!勝ったぞ!」

すると、アマビエが、又べえの背中をバンバン叩いて、

「出せ!出せ!あれは、ビエ一族の大事な守り神だ!

消化すな~!!」

アマビエが、叫んだ。

「ねえ、それより、スナビエさん達が大変よ~!」

クロちゃんが、叫んだが、アマビエは、それどころでは、

ない!

すると、木は、蔓を出し、スナビエ達の鼻にワクチンを

吹きかけた。

スナビエ達の顔色は、良くなり、起き上がった。

「おい!これで我が長と、認めるな!」

又べえに、守り神を吐き出させながらアマビエは、

ドヤ顔で言った。

「わ、わかった・・・。」

三爺達が、言った。

「勝負あった!アマビエの勝ち!」

水神様は、高らかに叫んだ。

「聞いたか!皆の者!我が、これからビエ族の長なり!

これから汚職や不正をバンバン暴くぞ!」

アマビエが叫ぶと、

「わ~っ!」

と、大歓声が上がった。

「アマビエ!三爺達の家宅捜索終わったぞ!

しこたま私腹を肥やしていた証拠を掴んだぞ!」

ツキビエが、叫んだ。

「な!何!」

三爺達は、飛び上がった!

「みんなが、アマビエと、三爺の勝負に気をとられてる

隙に、三爺達の家宅捜査をアマビエから頼まれたんだ。」

ツキビエが、言うと、

「む、むむ!!おい!ホシビエ!一族の長老を捕まえる

なんて、ゆるされんぞ!アマビエに、言ってやれ!」

スナビエが、言うと、

「見苦しい兄上、アマビエは、実の兄の不正を

暴いて、逮捕くらいだ。

兄上を逮捕するなんて、屁とも思っていない。」

ホシビエは、けんもほろろに、言った。

しょっ引かれて行くスナビエ達を尻目に、

「さあ、祝いだ!今から豊穣の踊りを披露する!

クロちゃん、みっちゃん、前へ。」

アマビエに言われて、

クロちゃんと、みっちゃんは、広場の真ん中で、

豊穣の踊りを披露した。

「ほら見ろ!皆の者!打ち出の小槌だ!

我は、福の神でもある!皆、税を下げて、希望者や

子供は、学校に行かせてやる!

能力のある奴は、出世させてやる!

富国強兵を目指して、皆、頑張るぞ!」

そう叫んで、アマビエ達は、舞い始めた。

すると、木々の緑は、豊かになってきた。

花々は、咲き乱れた。

「皆の者!今年は、全て豊作だ!

これから我ら福の神が、皆に福をもたらすぞ!」

アマビエが、ご機嫌に、言った。

皆大歓声だった、酒や御馳走が、振舞われ、大宴会と

なった。


次の日、クロちゃんは、アマビエの家で、朝食を

食べていた。

野菜スープと、ご飯、蒸しパン、オムレツ、焼き鳥、

焼き魚、野菜の煮物、沢山の果物等どれも美味しかった。

特に、野菜スープは、絶品だった。

「この野菜スープ美味しいわ。」

が、言うと、

「そうだろう!それは、我が作った。」

アマビエがドヤ顔で、言った。

「そうなの!?美味しいわ。」

「我は、料理もなかなかのもんだぞ、外で食う事も

多いから自分で美味い物を作れんとな。

連れて行った部下が、料理下手だと、

ずっと、不味い物を食わされるからな。」

アマビエは、しみじみと、言った。

それをニコニコ見ているツキビエを見て、

「ツキビエさん、アマビエ様いなくて寂しくないの?」

クロちゃんが、聞くと、

「私は、『女房元気で、留守がいい』タイプなんだ。

面白い人だが、ずーっと一緒は、ちょっとシンドイな。」

ツキビエが言うと、

「コイツは、元々我の部下で、優秀な部下でな、

我の苦手の地味な諜報活動や事務仕事と、

人を転がすのが得意で、なかなかいい男だろう。」

アマビエが、嬉し気に言った。

「なんせプロポーズのセリフが、

『我と一緒に来い!我は、いづれビエ族の長となり、

いづれは、一国一城の主となる!我と一緒に来い。』

だったから、部下としてついて来いと言う事かな?

と思って、

『アマビエ様ならできます!国を手に入れて下さい。』

と、答えたら、結婚する事になっていた。」

ツキビエは、笑った。

「なんか男前のプロポーズね、アマビエ様らしいわ。」

クロちゃんは、笑った。

ご飯を食べ終わって、

「じゃ、クロちゃん神社に、行ってくる。

後の内政は、任せたぞ。」

アマビエは、言った。

「こっちの事は、任せてくれ!いってらっしゃい。」

そう言って、ツキビエは、笑った。

ツキビエ達に見送られながらクロちゃん達は、

馬鯉に跨り、家路についた。

家に帰ると、

「ただいま!」

「あ、クロちゃんお帰り!」

家族が迎えてくれた・・・が、

「お前、新学期始まってますよ。

いつまで遊んでたんですか?」

ちょこが言った。

「え!えええ!もう新学期始まってるの!?

・・・夏休みの宿題…終わってない・・・。」

しょげるクロちゃんに、

「ま、おいおい提出すればいいよ。」

セヒが、慰めた。

「明日、先生に何て言おうかしら・・・。」

クロちゃんは、深いため息をついた。

「悪かったな~。そうだ!明日は、我も学校に、行って

一緒に謝ってやるぞ。」

アマビエが、言った。

・・・明日は、授業どころの騒ぎじゃないな・・・。

気が重くなるクロちゃんだった。


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