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ミルキー

8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけていて、元気な

セミの声が、クロちゃん神社に響き渡っていた。

クロちゃんは、毎日、クロちゃん神社で、中国風邪を祓う舞

と、ラジオ体操をしていた。

「背伸びの運動いち、に、さん、し、ごぉ、ろく、・・・」

ラジオ体操の声が響き渡った。

そして、中国風邪を祓う舞を舞った。

「はい、また明日ね。」

クロちゃんが、言うと、天鯉部隊にハンを押して貰った。

ハンは、可愛いクロちゃん印だ。

「はい、はい、並んで、並んで・・・。」

ラジオ体操の後は、みんなタダで、クロちゃんの水が飲める。

健康で、中国風邪にもかからなくなると、評判であるが、

マスク草、消毒草、平癒マン達に、中国風邪の患者は、

すぐ見つかって、隔離されるので、クロちゃん神社には、

入れないのが真実である。

「平癒マン達大活躍ね、神威病院にもお手伝いに行って

いるんで、助かっているって、歳さん喜んでいたわ。」

クロちゃんが言った。

「パパが色んな所に派遣しているからね。」

「パパは、平癒マン達に、お給料払うから有料にして

いるけど、全国から依頼が殺到しているらしいわ。」

「クロちゃんのパパは、櫻子ちゃんと気が合うからね。

頭がいいし、合理的で、融通がきいて、アイディアマン

だって、櫻子ちゃんが褒めてたよ。」

みっちゃんが言った。

パパは、主におばあちゃんのサポートと、代理人をして、

妖怪との交渉が仕事である。

一番楽しいのは、マスク草と消毒草と、大黒様の酒で

平癒マンを作る事らしいが、他の妖怪も内緒で作って

いるらしい。


パパとおあばちゃんは、クロちゃん神社の留の仕事場で、

平癒マンを作っていた。

「さっきより、消毒草の比率を上げてみました。」

パパは、細かくグラム数を測って、データーをおばあちゃんは

表に書き込んでいる。

「マスク草が多いと、攻撃力が増すから派遣する所を

考えるといいわね。

消毒草多めは、病院向きね。」

うん、うんと、二人は、楽しそうに平癒マンを作っている。

「にゃ~ん。」

鳴き声の方を見ると、天鯉33号が白い子猫を抱いていた。

「あ、さっきお堂の所をウロウロして、親猫もいない

ようなんで、拾ったんです。

ミルクを飲ませたいのですが、飲まないんです。」

天鯉33号が心配そうにしていると、子猫は、スルリと、

逃げだした。

「あ、逃げた。」

子猫は、おばあちゃんの方に走って来た。

「捕まえた。」

おばあちゃんが抱き上げると、スルリと逃げて、

ボチャ~ン!

大黒様の酒に落ちてしまった、そして、ピカッと光った。

「・・・何か出来たみたね。」

おばあちゃんが呟いた。

子猫が、ザブザブ泳いで、酒樽からピョンと外に出た。

ブルブルと、酒を掃った姿を見ると、尾っぽが2つに割れて

いる。

「猫又ができちゃったわね。」

おばあちゃんが目を丸くして、言った。

「猫又?ああ猫が百年生きると、尾が割れてなると

言われてる、あれですか?」

「そう、妖怪ね、でもこの子可愛いわ、家で飼おう

かしら。」

おばあちゃんが、抱っこすると、

「え、いいんですか?」

天鯉33号は、ホッとして言った。

「あ、子猫可愛いわね。」

クロちゃんと、みっちゃんが、やって来た。

「びちょびちょね、それに、尻尾が割れてるわ。」

クロちゃんが目を丸くすると、

「櫻子ちゃん、妖怪作ってたの?ここは、いつから

秘密の妖怪製造所になったの?」

みっちゃんが、怪訝そうに言うと、

「クロちゃん、名前つけて、眷属にして。」

子猫が話した。

「え!?話せるの?」

皆驚いた。


「まあ、可愛い!どうしたの?」

ママ達が子猫又を嬉しそうに見つめた。

「パパと、おばあちゃんが作った平癒マンを作っていたら

たまたま猫が飛び込んで、猫又ができたの。」

クロちゃんが言うと、

「貴方、変な物作らないでよ。」

ママが言うと、

「そうだよ、退治するのは、みっちゃん達なんだから。」

みっちゃんが言った。

「名前は、何にするの?」

ママが尋ねると、

「何にしょうかしら・・・白いから餅?とか。」

クロちゃんが言うと、

「それなら普通、白とかホワイトです。」

チョコが言うと、

「霰とか、ミルクとか・・・。」

セヒが言うと、

「じゃ・・・団子は?」

クロちゃんが言うと、

「お前、食い物から離れられないですか?」

チョコが言った。

「じゃあね、ミルキーちゃん!かわいいでしょ。」

ママが言った。

ママは、首がわりに赤いリボンを結んだ。

すると、チョコが

「ママ、こいつチンチンがついてます、こいつ雄です。」

ミルキーの股間を見せた。

「あら・・・可愛いからいいわよ。」

ママは、笑った。

クロちゃんは、ボールペンで広告紙の裏に、ミルキーと

書いて、

「ミルキー、お前の名前よ。」

そう言って、笑った。

すると、ミルキーは、マネしてボールペンを持って、ミルキー

と書いた。

「凄いですね!ミルキー、お前他になんか特技ありますか?」

ちょこが聞くと、

「呪える、呪い殺せる。」

ミルキーは、得意げに言った。

「やめて!怖いから。」

クロちゃんが言うと、ミルキーは、がっかりした。

「何か、修行して頑張るね。」

ミルキーが必死で言うと、

「可愛いからそれだけで、十分よ。」

クロちゃんは、笑った。

こうして、ミルキーは、クロちゃんン家の猫になった。


翌日クロちゃん神社から「株式会社クロちゃん」の建設中の

ビルを見上げると、留がウロウロしているのが見えた。

「留、あのビルで何しているのかしら?」

クロちゃんが言うと、

「知らなかった?あのビルは、留とその弟子で建てているんだよ。」

みっちゃんが言った。

「そうなの!?だから異常に早く出来ているのね。」

クロちゃんが驚いていると、

「じゃこれから行こうよ、留に差し入れ持って行こうよ。」

みっちゃんとビル建設現場に行く事になった。


工事現場では、留達が忙しそうに働いていた。

「留!」

「あ、クロちゃん、みっちゃん来たのかい!

大分できただろう。」

留が得意げに言うと、クロちゃんが、虹色の柱を見て、

「この柱木?木の柱で20階建てのビル作るの?大丈夫?」

クロちゃんが驚いて聞くと、

「お城だって、柱は木だけど、何百年も建ってるよ。

それに、この柱は、水神様に特別に分けて貰った材木だから

強くて、しなやかで地震にも強い!」

「そうなんだ、凄いのね。」

クロちゃんは、感心した。

「1階は、事務所2階は、倉庫、3~6階は、天鯉部隊の宿舎と、

トレーニングルームで、7~8階は、武器庫・・・。」

「武器庫?」

クロちゃんが驚くと、

「ここは、軍事基地も兼ねているんだよ。

9~18階は、まだ決まってないけど、多分、アマビエ様が

使う事になる。」

「アマビエ様、ここに住むの?」

「拠点にすると思うけど、クロちゃんン家のご飯が美味しい

からクロちゃんン家に寝泊まりするじゃないかな。」

「なんだか戦争するみたいね。」

クロちゃんが怪訝そうに言うと、

「もう何回も妖怪が攻めてきている、言ったろう俺達は、

人間とリンクしている部分があるし、縄張り争いなんだよ。

特に、クロちゃん神社は、中国人が沢山来て、お金落として

行くから憎まれている。

竹島と、尖閣で韓国軍や中国軍を追っ払って、中国妖怪や

神様をやっけているから又来るよ。」

留が言った。

「そうなんだ、なんだか怖いわね。」

「俺達が守るから大丈夫、20階は、社長室と、会長室、

VIP専用の応接室だよ。」

「19階は?」

「パパとおばあちゃんの実験室と倉庫だよ。」

「あの二人、何作るつもりなのかしら?」

クロちゃんは、ちょっと怖くなった。

「出来上がるのが楽しみだね。」

みっちゃんは、笑った。


ピンポ~ン!宅配屋さんがクロちゃんの家のインターホンを

鳴らすと、

「は~い!」

声がして、ドアが開いた、中には可愛い白い子猫がいた。

「あれ?家の人出て来ないな。」

「みんな出かけているんで、ミルキーが受け取るよ、

サインするから」

ミルキーは、差し出された受け取りにサインした。

「あ、猫又か、初めて見るよ、この間は、カッパが受け取って

くれたんだ、今度チュール持ってくるね。」

宅配屋さんは、ミルキーを撫でて、出て行った。

ミルキーは、クロちゃんに気に入られようと、必死である。

「あ、荷物は受けってくれたのですか、ありがとう。」

小雪姫は、ミルキーを撫でた。

ミルキーは、妖力でドアの開け閉め、荷物も浮かせて

運ぶ。

「そんなに頑張らなくてもいいんじゃなの?」

小雪姫が言うと、

「もう捨てられたくないの。」

ミルキーは、悲しそうに言った。

「クロちゃんは、優しいから捨てたりしないわ。」

小雪姫は、笑った。

「ミルキーは、役にたちたい。」

「ミルキーの呪いの力は、凄いのよ、その内役にたつわよ。」

小雪姫は、何気に怖い事を言って笑った。

「お前、呪えるのか?呪い殺せるか?」

いきなりアマビエがやって来た。

「できる、得意!」

「凄い才能だ!我と一緒に来い!その才能を存分に生かせる

ぞ!」

ミルキーは、グイグイくるアマビエに心が揺らいだ。

「ミルキーの才能を生かせる。」

「その才能で、邪魔なヤツを呪ったり、殺したりして、

我の役にたってくれ。」

アマビエが言うと、

「アマビエ様が、呪いたいとか、殺したいのって、

神様や高位の妖怪でしょう?

ミルキーの妖力じゃ無理じゃないですか?」

小雪姫が聞くと、

「それは、大丈夫だ、水神様の角や、爪や、鱗や、酒や

色々とドーピングすればOKだ。」

「そうやって、出世したんですか。」

「そうやって、出世していった、出世できるヤツは、

人を蹴落とせるくらいじゃないとな。」

アマビエは、自慢げに言った。

「駄目よ!そんな事にミルキー使わないで!」

いきなりクロちゃんが入って来て、叫んだ。

「クロちゃん。」

「ミルキーは、可愛いだけで十分よ。

そんな事は、しなくていいわ、ほらチュール貰って

来たのよ。」

クロちゃんは、ミルキーにチュールを食べさせた。

「美味しい。」

ミルキーは、喜んだ。

「アマビエ様にもおやつがあるわよ、亀屋の桃くずもちと、

鶴屋のグレープムース最中よ、台所で食べましょう。」

クロちゃんは、そう言って、台所へ行った。

「後で、お前もクロちゃんの役にたつ方法を伝授して

やるぞ。」

アマビエは、ミルキーに耳打ちして、台所へ行った。

「ミルキーの才能を生かせる。」

ミルキーは、呟いた。


台所のテーブルには、クロちゃんが貰って来たお菓子や

パンが並んでいた。

「うまい!」

アマビエはグレープムース最中にかぶりついた。

「ねえ、ミルキーは、あのお酒に浸かる前から化け猫

だったの?」

クロちゃんが尋ねた。

「うん、陰陽師の使い魔だったけど、負けたの・・・

元々子供で強くなかったから・・・妖力がなくなって

・・・捨てられたの。」

ミルキーは、悲しそうに言った。

「酷いわね、こんなに可愛いのに。」

クロちゃんは、怒った。

「クロちゃん、ミルキー頑張るから捨てないでね。

クロちゃんの眷属になると、強くなれるって聞いたの。

タンポポでも立派な妖怪になって、お嫁さんも

貰ったって、聞いた。」

ミルキーは、目をキラキラさせながら言った。

「あ、又べえの事ね、でもミルキーは、可愛いから

それで十分よ、強くならなくてもいいわ。」

クロちゃんは、笑った。

「成る程、元々が化け猫だったのか、それなら、あの酒に

浸かったから何か能力が開花したかもな。

我とこないか?このたろべえも我と修行の旅をして強く

なったぞ。」

アマビエがニンマリ笑った。

「強くなれるの・・・修行しようかな。」

ミルキーが言うと、

「ミルキーがもっと大きくなったらね、それまでは、

クロちゃんン家で、楽しく過ごせばいいわ。

ね、まだ子猫じゃない。」

クロちゃんは、言った。

「やれ、やれ、クロちゃんはには、かなわないな。」

アマビエは、言った。

すると電話が、かかってきて、

「ママと、おばあちゃんが、婦人会の集まり長引き

そうだから親方達に、おやつ持って行って、て。」

くろちゃんは、言った。


クロちゃん神社は、沢山の人が訪れていた。

「沢山人がいるわね。」

クロちゃんが言うと、

「お~い!クロちゃん!」

一之介が声をかけると、ミルキーが慌てて逃げ出した。

「ミルキー!どうしたの!」

クロちゃんが驚いていると、

「あの気配!あの時のばけ猫だ!クロちゃんを殺そうと

していたから俺が切り捨てたんだが、まだ生きていたのか!」

一之介は、血相を変えて、ミルキーを追いかけた。

境内の裏にミルキーを追い詰めた一之介は、スラリと刀を

抜いて、ミルキーに切りかかった。

「やめて!」

クロちゃんが叫んだ!

「何で止める!コイツは、クロちゃんの命を狙っているんだぞ。」

「ミルキーは、もうそんな事しないわ。もうクロちゃんの

家族になったの。」

クロちゃんが言うと、ミルキーは、クロちゃんに抱き付いた。

「クロちゃん、ごめん、ミルキーは前に仕えていた陰陽師に

クロちゃんを殺せて命令されて・・・クロちゃんを殺そう

とした・・・切られて失敗して、呪い返しで、陰陽師を

襲って・・・攻撃されて・・・逃げたの・・・・

クロちゃん神社で、死にかけていたら・・・天鯉33号さんが

助けてくれたの。」

「天鯉33号さん優しいのね、綺麗に治っていたから歳さんが

治してくれたのね。

・・・それで、遠慮してミルク飲まなかったのね。」

クロちゃんが尋ねると、

「うん、・・・クロちゃん、アイツがミルキーを使役して

いた陰陽師、犬塚鎮(いぬづか しずめ)が、

クロちゃんを狙っている、気を付けてね。」

ミルキーが言った。

「そうか、最近クロちゃんを狙ってくる使い魔は、そいつ

だったのか。」

みっちゃんが言った。

「クロちゃん、狙われていたの!?」

「うん、ここのところ毎日だよ、全部退治したけどね。」

みっちゃんは、刀をブンブン振り回した。

「みっちゃんもいつもクロちゃんと一緒じゃないから

気を付けて、一人にならないようにね。」

みっちゃんが、言った。

「でも、クロちゃん、殺されるくらい恨まれる覚えない

んだけど。」

「中、韓の関係かな?クロちゃん神社が儲かっているから?

ワクチンで独り勝ちしてるから?消毒草やマスク草も

儲かっているし、妬みかもね。」

「それで、命を狙うの?」

「可能性は、0じゃないよ、犬塚鎮を捕まえて、吐かせる

しかないね。」

「吐かなかったら?」

「吐く迄、拷問するだけだよ。」

・・・拷問!・・・みっちゃん、時々怖いな(-_-;)

・・・でもみんなが正しいのだろう。

「ミルキーは、犬塚鎮を知っているわね、見かけたら

教えてね、みんなで捕まえるから。」

みっちゃんは、言った。

「うん、まかせて。」

ミルキーが返事をした。


クロちゃん神社の花壇に親方と、又べえは、お盆草を

せっせと植えていた。

「おい、又べえ!もっと早くできんか!

これが終わったら各店にお盆草を配らんといかんからな!」

「親方は、何で、そう今日中にしたがるんだ。」

又べえはブツブツ言っていると、壮年の男が前を通った。

「親方、アイツ、何かいっぱい連れてるな。」

又べえが怪訝そうに言った。

「ああ、何か気になるな。」

親方と、又べえは、男をつけた。

男は、御堂の裏にまわると、体から使い魔を出した。

犬の使い魔は、どっかに飛んでいったが、凄い勢いで、戻って

きて、男に襲い掛かった!

男は、呪文を唱えて、札を犬の使い魔に投げつけた!

すると、犬の使い魔は、消えた。

「ちっ、又失敗だ、クロどれだけの能力者だ。」

男は、呟いた。

「アイツ、クロちゃんを狙っている。」

親方と又べえは、顔を見合わせた。

男は、又歩き出して、クロちゃん神社のカッパ池を眺めた。

「おい!お前、何を沢山連れてる!」

吾作が怒鳴った。

「お前解るのか?流石カッパだな。」

男が言うと、

「当たり前だ!こう見えても俺はクロちゃんの眷属で、

家族みたいなもんだ。」

吾作が得意になって言うと、

「そうか、クロの眷属か。」

そう言うと、男は呪文を唱え、アッと言う間に吾作は、男が

取り出した小瓶の中に吸い込まれた。

「吾作!」

親方と、又べえが叫んだ!

すると、男は、走り出した。

「待て!」

又べえ達は、男を追った。

事務所の裏にまわり込むと、男は呪文を唱え、小瓶の

フタを開けた。

すると、凶悪な姿をした吾作が親方と又べえに襲い掛かって

来た!

「うわああ!やめろ!吾作!」

親方と、又べえは、応戦したが、吾作は、物凄い力で、襲ってきた!

親方は、正面から吾作に切りかかり、又べえは、背後から吾作を

襲った!すると、男は、小瓶を取り出し、呪文を唱え、3人は、

小瓶の中に吸い込まれた。

「3匹新しい使い魔が、増えた。」

男は、ほくそ笑んだ。


「また、さっき使い魔が、襲ってきたね。」

みっちゃんが言った。

クロちゃん達が、カッパ池に行くと、コケシ達がピョンピョン飛ん

で来た。

「大変だ!吾作が変な男に捕まって連れていかれたよ!」

コケシ達が叫んだ。

すると、向こうからニポポ人形達がピョンピョン飛んで来て、

「大変だ!親方と又べえが変な男に捕まって、連れて行かれたよ!」

二ポポ人形達が叫んだ。

「大変だ!助けにいかないと!」

みっちゃんが言って振り向くと、親方と又べえ、吾作が襲ってきた!

バキッ!みっちゃんは、三人の攻撃を返した。

「何か、三人とも様子がおかしいわ。」

クロちゃんが、目がイッてる三人を見て言った。

そして、クロちゃんに次々と襲いかかる!

クロちゃんも打ち出の小槌で応戦したが、親方達では、攻撃しずらい。

「あ!犬塚鎮!」

ミルキーが叫んで、逃げだした。

「犬塚鎮ね!何でこんな事するの!」

クロちゃんが叫ぶと、

「クロちゃんを殺す為だよ、依頼主は、企業秘密で言えない

けどね。」

犬塚鎮は、不気味に笑って、小瓶から又妖魔を出した。

「あ、!一之介!」

「一之介まで取り込んだのか!」

みっちゃんが、睨みつけると、

「私の百匹の妖魔が相手だ!」

犬塚鎮が言うと、

「軽~く80匹以上退治したから、あと10数匹だね。」

みっちゃんが、フンと笑うと、

「足りない分は、ここで補充してるから大丈夫だ。」

犬塚鎮は、そう言っている間に、4人は、次々にクロちゃんと、

みっちゃんに襲い掛かって来た。

クロちゃんは、よけるので、精一杯である。

「どうしよう・・・みっちゃん・・・みっちゃん?」

振り向くと、みっちゃん迄、目つきがおかしくなって、ジッと

動かなくなった。

「みっちゃん!みっちゃん!・・・クロちゃんひとりで、

どうしたら・・・。」

クロちゃんは、途方に暮れてしまった。

バシッ!ババッ!と、4人からドンドン攻撃してくる!

クロちゃんは、避けてはいるが、いつまでもつだろうか?

段々息が上がって来た。

「はあ、はあ・・・・もう駄目かも・・・。」

その時、ボカッ!ボカッ!ボカッ!ボカッ!ボカッ!ボカッ!

大量のコケシが親方達を襲った!

「あ、コケシ達!た、助かった・・・。」

クロちゃんが、息を整えると、次は、大量の二ポポ人形が

4人を襲う!

「あ、二ポポ人形達!ありがとう!」

一之介に切られても、親方達に壊されてもコケシと、二ポポ人形達は

果敢に戦った!

「クロちゃん!大丈夫?」

天鯉部隊がやって来て、来て、親方達に襲いかかった!

すると、犬塚鎮は、呪文を唱え、小瓶の中に、コケシ、二ポポ人形達

と、天鯉部隊は犬塚鎮の小瓶に吸い込ました。

そして、小瓶の中からコケシ、二ポポ人形達と、天鯉部隊が飛びててくると、

クロちゃんに襲い掛かった!

「みんな!やめて!」

クロちゃんは、半泣きで叫んだ!

「うあぁあ!?」

犬塚鎮が突然苦しみだした、そして、みんなは動きが止まった。

「ミルキーは呪うのが得意・・・。」

振り向くと、ミルキーが犬塚鎮を呪っていた。

「お、お前は、白菊丸・・・生きていたのか・・・くそう・・・

何を・・・。」

犬塚鎮が又苦しみ出した。

「ミルキーは、呪い殺すのが得意!」

ミルキーの目が不気味に光った。

「やめて、ミルキー!そんな事しないで!」

クロちゃんが叫ぶと、

「こいつクロちゃんを殺そうと、している・・・止めないで。

クロちゃんを助ける・・・。」

ミルキーは、言った。

「だめ!ミルキーが人を殺すところ見たらクロちゃん悲しいわ。」

クロちゃんが言うと、ミルキーは、呪うのをやめた。

すると、みっちゃんが動きだして、犬塚鎮を捕まえた。

すると、他の妖怪達も動き出した。

「お前達、そいつの支配から外してやったぞ。」

アマビエが笑った。

「クロちゃん良く止めてくれた。」

アマビエが言うと、

「クロちゃん、ミルキーに人を殺して欲しくなかったの。」

クロちゃんが言うと、

「そうじゃなくて、この犬塚鎮を今から拷問して、依頼主を

吐かせるんだ、死んだらわからんからな。」

アマビエは、ケロッと言った。

「拷問って、何をするの?」

クロちゃんが尋ねると、

「まず、手の爪を一枚、一枚剥ぎ、それから皮を剥いで、

指を一本、一本落としていく・・・。」

「やめて!聞いてるだけで、痛いわ!」

クロちゃんが言った。

「ま、こんな小物は、怖い夢でも見せれば、すぐ吐くだろうが

な。」

アマビエは、笑った。

「ほれ、我の手を握れ、今からコイツの夢を見せてやる。」

アマビエは、ニタ~と笑った。


月もない暗い夜中に、汽車が走っていた、その車両の椅子に、

犬塚鎮は、腰かけていた。

すると、小さな男の子が、迎えの椅子に座った、クロちゃんで

ある。

「誰がクロちゃんを殺すように、言ったの?」

クロちゃんは、尋ねた。

「依頼人は、言えんな企業秘密だ。」

すると、クロちゃんの目は、不気味に光り、首がにゅ~っと

伸びて、顔は、大きくなり、口から長~い舌を出した。

「誰がクロちゃんを殺せと言ったの?」

長い舌は、犬塚鎮の左手をボキッと折って、パクリと食べた。

「うわああ!」

物凄い痛みで、左手を抑えて転げ回った。

「次は、足を食べようかな~♪さあ早く吐け!」

クロちゃんの顔は、更に大きくなり、ニタリと笑った。

「依頼人の名前を言う訳には・・・。」

バキッ!クロちゃんは、左足を食いちぎって、飲み込んだ。

「うわああ!」

物凄い痛みで、どうかなりそうだ。

「さあ、吐け!次は~♪右足♪」

クロちゃんは右足を食いちぎって、ゴクンと飲み込んだ。

恐怖と、痛みでどうかなりそうだ。

汽車の内部はいつの間にか触覚のような物が、うにうにと

のたくっている。

「この汽車は、クロちゃんと、同化している。

さあ、次は、右手~♪それから腹だな~♪

どうする~♪」

クロちゃんは、大きな目をギョロリと、見開いて、ニタリと

笑った。

「うわああ!言う!金本豊(カナモト ユタカ)だ、

中国の工作員で、クロちゃんに暗殺者に狙わせたが、

全部失敗したから、俺に依頼があった!」

犬塚鎮は、必死の形相で叫んだ。

「じゃあ、用は済んだ。」

そう言うと、クロちゃんは、大きく口を開けて、パックンと、

犬塚鎮を食べた。


「うわああ!!!!」

犬塚鎮は、夢を見ながらのたうちまわった。

「案外あっさり吐いたな。」

アマビエが言うと、クロちゃんは、真っ青になって、

「目一杯怖かったわ!夢に出そうよ!

昨日見た無限列車がネタ?」

クロちゃんが聞くと、

「そうだ、面白かったな!でも、もう怖くて、クロちゃんを狙う事は、

ないぞ。

金本豊は、星明に調べさせよう。」

「クロちゃん、ミルキー無事で良かった。」

天鯉33号がミルキーを抱き上げて言った。

「お!33号(サンザン)頑張ったな。」

アマビエが言った。

「サンザン?」

「33だから語呂合わせで、サンザンだ。

33号だと、味気ないから愛称だ。」

・・・散々みたいに聞こえるわ。性格もヤンキーのヘッドね。

「そうだ、帰りは、ローソンが鬼滅の刃のキャンペーン

しているから何か買ってやるな。」

アマビエは、クロちゃんの頭を撫でた。

「でも、犬塚鎮の話だと、クロちゃんは、暗殺者に狙われて

いたらしいけど、危ない目にあってないわ?」

クロちゃんが不思議そうに言うと、

「全部、みっちゃんと仲間が撃退したよ、クロちゃんが

気が付いてないだけだよ。

この辺りは、誰かが見張っていてくれるから大丈夫だよ。」

みっちゃんは、笑った。

犬塚鎮(コイツ)どうしますか?」

33号が聞くと、

「中国大使館にでも捨てて来い!」

「ラジャー!」

天鯉部隊は、犬塚鎮を抱えて、飛んで行った。

「また、中国怒るわね。」

クロちゃんが、言うと、

「気にするな、ローソンで、鬼滅の刃のデザート買ってやる

ポイントを貯めると、エコバッグをくれる、

桃鯉が、欲しがっていたから天鯉部隊の分も買ってやろう。

さ、クロちゃん踊るぞ。」

「踊るの?」

「みんなのデザート代がいるだろう?踊って、中国マネーを

頂きだ。」

アマビエが嬉しそうに打ち出の小槌をふりふり、踊り出しした。

振る度に、お札がバサバサと、出てくる。

「みっちゃんも踊る!クロちゃんも踊ろう。」

「うん。」

そう言って、クロちゃんと、みっちゃんも打ち出の小槌を

ふりふり踊り出した。

バサ!バサ!クロちゃんが打ち出の小槌を振ると、札束が

出てくる。

「え!何で札束?!」

クロちゃんが驚くと、

「クロちゃんの打ち出の小槌は、他の神様がご加護を

くれているから強力なんだよ。」

みっちゃんが羨ましそうに言った。

「これ凄い打ち出の小槌なのね。」

クロちゃんは、ちょっと得意になって、打ち出の小槌を

振った、すると、お札がバッサバッサと、出て来た。

「クロちゃん、凄い!」

ミルキーが尊敬の眼差しを向けると、

「あ、ミルキーにご褒美出るかも。」

クロちゃんは、ポケットから小箱を取り出すと、可愛い

リボンの首輪が出てきた。

「可愛いわ、つけてあげる。」

クロちゃんは、ミルキーの首につけてあげた。

「よく似合っているわ。」

すると、アマビエが、その首輪を見てニンマリ笑った。

「お前いい物もらったな、それパワーアップアイテムだ。」

ミルキーを撫でながら

「これで、バンバン邪魔者を呪って、殺してくれ。」

「えええ!!これこんなに怖いもの!?」

クロちゃんが驚いていると、

「頑張るね!」

ミルキーが嬉しそうに言った。

「頼もしい仲間が増えて、目出度いな~♪」

アマビエは、嬉しそうに踊った。

みんなも踊り狂った。


その日の夕方、夕飯のマグロの漬け丼を食べながらニュース

をきいていると、

「突然今日の昼過ぎに中国の株価が大暴落し始めました。

原因は不明で、中国側は至急原因を調べているとの事です。」

・・・クロちゃん達が踊り狂ったせいだ。

「旨いなエビ天!トンカツも美味い!茶碗蒸しも絶品だ!

今のニュースを聞いて、更に旨くなったなあ。」

アマビエは、旨そうに天ぷらを喰いながら言った。

・・・中国は、すごく怖い者を敵にまわしたのでは

ないだろうか?と思うクロちゃんだった。






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