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七夕

梅雨も明け、夏本番の暑さが続く今日この頃、クロちゃん神社では、

七夕の準備が進んでいた。

立派な笹が飾られ、短冊が沢山つけられていたが、短冊で葉っぱが

殆ど、見えない。

花壇の七夕草には、『お願い星』が沢山見えていた。

『お願い星』それは、金の星型短冊の土に突き刺すタイプ

で、1枚500円するのだが、願いが叶うと、大人気なのだ。

そして、クロちゃんの水100円を飲み、クロちゃんのスイカ

500円を食べて、おみくじクロちゃんのマスコット付き700円

と言う流れなのだが、とんでもない数の中国人が押し寄せ

買い占めてしまって、困っていた。

『お願い星』は、殆ど中国語で書かれている。

「折角来てくれた日本人が何も買えないわね。」

クロちゃんが言うと、

「中国人は、限度ってもんを知らないよね。」

みっちゃんも溜息をついた。

売れれば、確かに、儲かるけど、みんなが楽しくないと

なんにもならない気がする。

「クロちゃん!どうした?」

又べえが話かけてきた。

「あ、又べえ、ずいぶん七夕草植えたのね。」

花壇に沢山の七夕草が植えられている、可愛い少女と少年が

小さな笹の葉にお願い事をしていて、七夕の日には、流れ星

が現れる可愛い花だ。

「ああ、でも花泥棒が多くて、しょっちゅう植え直さないと

行けなんだ。」

向こうの花壇を見ると、花を盗もうとした、中国人と、韓国人が

シロに吠えられ固まっている。

それを嬉しそうに、中国人と韓国人がSNSに載せている。

・・・なんだかな。

「中国人が沢山、お土産やお守りを買って行くから日本人の

観光客が買えないの。」

「ああ、又べえに任せておけ!」


又べえは、クロちゃんン家の庭に連れて来て、小箱を取り出し

願いを込めて箱から種を取り出した。

それを花壇に植えて、太るドリンクをかけて、妖力を込めた。

すると、みるみるうちに木が生え、お守りが沢山実った。

「こんな感じでどうだ?欲しい物や足りない物を教えて

くれたら、いくらでも木を植えて、実らせてやるぞ。」

又べえは得意げに言った。

「又べえ凄い!これで商品補充できるね。」

クロちゃんは喜んだ。


そして、クロちゃん神社に戻ると、クロちゃん神社に

みっちゃんが大量の御守と、クロちゃんグッツが

入った箱を事務所に持っていた。

「わあ~助かります、ありがとう!」

神主さんと巫女さんが喜んだ。

「これ、納品書がついてないけど?」

神主さんが言った。

「又べえがお守りやクロちゃんグッツがなる木をつくったの

だから、木から捥いできたらよ。」

クロちゃんが言うと、

「そうか、じゃタグとかつけれるのは付けなと、バーコード

を付けないと会計が大変だからね。」

神主さんが言った。

「そう言えば、クロちゃん神社は、参拝者が、かごに商品

入れて、レジで会計するもんね。」

みっちゃんが言った。

「そうなんだよ、お客さんが沢山買うから会計が、間に合わない

んだよ。」

神主さんが言った。

「何で中国人って、あんなに爆買いするのかしら。」

クロちゃんが言うと、

「知り合いに頼まれたり、売ったりするみたいだけど、

同じものでも中国で買うより、日本で買う方が安いし、

特にに万福商店街は、食べ物が美味しいからお菓子とか

喜ばれるらしいんだ。」

星明がいつの間にかやって来ていた。

「あ、星明。」

「クロちゃん神社に大量のクロちゃんグッツが届いたって

聞いて様子を見に来たんだ。」

「凄いでしょう、全部又べえの植えた木に実ったの。」

「これ全部?凄いね、これで品薄は、解消できるね。

早速バーコードと、タグをつけよう、手伝ってね。」

星明は、笑った。


クロちゃん神社の売店で、中国人が売り子の巫女さんに

商品品切れの文句を機関銃のような速さの中国語で言っ

ていた。

巫女さんは、すっかり困り果てていた、そこへ

クロちゃん達が、沢山のグッツを持って来た。

「お待たせ!商品並べるからみんな手伝ってくれ。」

星明が巫女さん達と商品を並べ始めた。

・・・こうしてクロちゃんグッツをよく見ると、なんか

恥ずかしい(*ノωノ)

並べ終わると、中国人達は、一斉に買い始めた。

・・・バーゲンセールのような大騒ぎである。

すると、突然大きな男が現れた。

打ち出の小槌を持った、派手な中国服の男である。

「お前がクロか!」

「クロちゃんよ。」

クロちゃんが、言うと、

「貴様達のおかげで、中国から金や物が、日本に流れて

行っている!このままでは、中国が困窮する!

成敗しに来た!」

男は、打ち出の小槌を構えた。

「ちょっと待って、日本が中国風邪が終息に向かっている

から沢山の観光客が日本に来るの!

中国も早く中国風邪を抑えればいいわ!」

クロちゃんが言うと、

「黙れ!それが出来んから仕方がない!」

男は、怒鳴った!

「中国嘘ばっかりじゃないか!感染者数嘘言っているよね?

中国が中国風邪を抑えたなんて、嘘じゃないか!

あの医療従事者がマスク外す嘘くさいCM!

又、武漢で感染者が急増してるよね。嘘つき!

タイなんて、中国ワクチン接種した医療従事者が感染して

大変だったじゃないか!」

みっちゃんが言った。

「そうなの?」

「そうだよ、もうワクチンの瓶にドクロマーク書いとけ!

とタイや発展途上国は怒り狂っているよ。」

星明は、言った。

「煩い!供給して貰って何を言うか!」

「効かなかったら命に、かかわるんだよ!」

星明は、怒鳴った。

「煩い!煩い!クロ!お前のせいだ!成敗!」

いきなりクロちゃんに打ち出の小槌で襲いかかってきた!

バキッ!それをみっちゃんが、大槌で打ち返した!

「お前何者だ!」

みっちゃんが怒鳴ると、

「俺は、小福(シァォフー )中国の福の神だ!」

小福が怒鳴った!

「名前からして、福の神の下っ端だな!クロちゃんに

喧嘩売ったからには、高く買うよ!覚悟しろ!」

バン!バン!バン!バン!バキッ!

みっちゃんは、凄い勢いで小福を攻撃した!

「やめて!みっちゃん!小福もやめて!クロちゃん神社で

喧嘩売ったらここの妖怪達をみんな敵にまわすわよ!」

クロちゃんが叫んだ!

小福が周りをみると、妖怪達が集まってきて、今にも

襲いかかろうとしている。

「止めないでよクロちゃん!アタシの出番が無くなるじゃない!」

福ちゃんが大槌をブンブン振り回した!やる気満々である!

「く、くそう。」

小福が追い詰められると、

「双方!舞で勝負を決めたらよかろう!」

声の方を振り向くと、アマビエが鯉レンジャーを引き連れて

不敵に笑っていた。

「アマビエ様!いつの間に帰って来たの。」

クロちゃんが、驚いていると、

「おい!小福!貴様ごとき下っ端の神が、我の相手ではない事は、

わかるな?どうする?」

アマビエは、不敵に笑った。

小福は、ビビった。

「明日、朝10時!クロちゃん神社のあの舞台で、舞で勝負をする!

負けた方は、力を取られる!いいな!」

アマビエは、怒鳴った。

「わ、わかった!絶対に勝つ!」

小福は、去って行った。

「あの~アマビエ様、クロちゃん勝つ自信がないけど~。」

クロちゃんが心配そうに言うと、

「絶対勝て!負けたら許さん!」

アマビエは、凄んだ!

こ、怖い・・・(;_;) クロちゃんがショゲていると、

「大丈夫、我に秘策がある。ホレ、

竜神様の酒をくすねてきた、コレを飲んで踊れば楽勝だ。」

アマビエは、ニンマリ笑った。

・・・相変わらずズルするのね・・・でも他に方法が・・・。

「あ、でも日本は、お酒は、二十歳からよ。」

クロちゃんが言うと、

「みんな見て見ぬふりをする!バレても車を運転する訳じゃ

ないから罰金は、取られん!

クロちゃん神社派出所の警官は、お前の配下だろうが。」

「お巡りさん達が配下って・・・。」

「安西さん達なら見て見ぬふりをしてくれるよ、ね。」

みっちゃんが言うと、いつの間に来たのか安西さんが、

「ハハハハ、ここは、クロちゃんが法律だかねえ~

何にも見てない、聞いてない、知らないよ。」

と言った。

「ほら、な。」

アマビエは、言った。

「でも、クロちゃん踊りが、あんまり上手じゃないわ。」

クロちゃんが心配そうに言うと、

「福の神の舞対決は、どれだけ福を出せるかだ、お前死ぬ気で

打ち出の小槌を振れば勝てる!心配なら特訓するか?」

「と、特訓!」

・・・アマビエ様、特訓好きね・・・熱血スポ根気質だし。

「クロちゃん、俺達も一緒に踊るから頑張ろう!」

セヒが言った。

「チョコも踊ります!頑張りましょう!」

チョコも言った。

・・・何で周りは、スポ根気質が多いのか・・・。

「クロちゃん、みっちゃんも踊るよ、頑張ろうね。」

みっちゃんがニッコリ笑った。

「・・・特訓頑張るわ・・・。」

クロちゃんは、諦めて言った。

「よし、MPK48の練習場を借りて特訓だ!」

アマビエは、叫んだ。


MPK48の練習場で、クロちゃんの特訓が始まった。

クロちゃんは、一生懸命打ち出の小槌を振って、踊った。

もう手が痛くなって、豆も出来て、息が切れた。

「もう、クタクタよ。」

そう言って、ポカリスウェットを飲んで、おやつの

抹茶蒸しパンを食べた、甘納豆が所々に入っていて、

優しい甘さだ、さらにチョコ蒸しパンも食べた。

チョコレートの甘さが、体にしみる。

そうしていると、歳さんがクロちゃんを撫でると、疲れも

取れて、痛みも豆も治った。

「これで、治ったぞ、頑張れクロちゃん。」

「ありがとう、歳さん。」

クロちゃんは、お礼を言ったが、もう三回目である・・・

なんだかな。

「兄ちゃ、ガンバ!]

クラリスが言った。

たろべえに肩車されてご機嫌である、頭にはたろべえの

お土産のミニオンキャップをかぶっている。

「さあ、クロちゃん頑張ろう!」

セヒと、チョコと、みっちゃんもやる気満々である。

「みんな疲れない?」

クロちゃんが聞くと、

「クロちゃんもポカリなんて飲んでないで、このおばあちゃん

特製の水神様の水で作ったレモンスカッシュを飲めば、

疲れは、飛びます。」

チョコがレモンスカッシュの瓶を差し出した。

クロちゃんは、それをコップに入れて飲んだ、

みるみる疲れは、とれた。

「じゃあ頑張るわ!」

クロちゃんの特訓は、夜まで続いた。

「なかなかの速さで、打ち出の小槌を振れるようになったな

上出来だ。」

やっとアマビエのお許しが出て、クロちゃんは、安心した。

ふと皆を見ると、もう飽きて、差し入れのケーキや和菓子を

バクバク食べて、スマホで遊んでいる・・・なんだかな・・・。

「アマビエ様、クロちゃん勝てるかしら。」

クロちゃんが心配そうに聞くと、

「あれだけ打ち出の小槌を振れて、水神様の酒を飲ば勝てる!」

アマビエは、力強く言った。


翌日の朝食に、トンカツが並んだ。

「何で、朝からトンカツ?」

クロちゃんが聞くと、

「敵に勝つ!と言う意味だ!しっかり食べろ!」

アマビエがそう言って、旨そうにトンカツを食べた。

・・・それアマビエ様の好物だからじゃない?

「クロちゃん、鰻もあるわよ、ほら。

今朝ね、うな八の八おじいちゃんが持ってきてくれたの。」

ママが鰻の蒲焼きをクロちゃんに出した。

照りてりの鰻をぱくりと食べて。

「やっぱりクロちゃんは、こっちの方が力出るわ。」

そう言って笑った。

「ほら、クロちゃん喉がつまるぞ。」

そう言って、アマビエは、湯飲みを渡した。

クロちゃんが一口飲むと、何とも言えないいい香り。

・・・水神様のお酒だコレ・・・。

クロちゃんは、一気にクイっと飲んだ。

ああ・・・美味しいなんか勝てそうな気がする。

クロちゃんは、ご機嫌になった。


クロちゃん神社の舞台では、クロちゃんが小福を待っていた。

今日は、人がいない?

「今日は、何でこんなに人がいないの?」

クロちゃんが聞くと、

「アイツが負けて、暴れた時、人がいると怪我人が出ると

いけないからな。」

星明が言った。

「え!」

「今までのパターンじゃないか、負けて暴れるのは。

アイツが暴れたら、クロちゃん神社の妖怪で攻撃する。」

星明は、言った。

「他に被害が出たら、アイツは下っ端ながら福の神だ、

叩いて、富を出させる!ケツの穴の毛までむしり取ってやる!

はっはっはっはっは。」

アマビエは、豪快に笑った。

・・・こ、怖い。

すると、小福が強そうな妖怪を5匹と下っ端妖怪を20人程

従えてやって来た。

大きな虎の様な妖怪、大きな熊の様な妖怪、大きな猿の様な妖怪、

大きなオオカミの様な妖怪、大きな猪の様な妖怪。

どいつも強そうである。

「あ、アマビエ様、あれ!」

クロちゃんが心配そうに言うと、

「心配するな、お前が勝っても負けてもタダじゃすまん。

攻撃してきたら叩きのめすのみ。」

アマビエは、言った。

「クロちゃん、『平和憲法って素晴らしい!』って思っているのは

日本人だけだよ。

70年以上戦争をしていないからね、でもそれは、とっっても幸せで、

運のいい事なんだ。

世界中から日本人は、頭にお花が咲いていると、思われているよ。

現実は、どの世界も弱肉強食で、強い方が勝つんだよ。」

星明は、言った。

「今度の相手は、下っ端だけど神様だからね、なめてかかれないよ。」

みっちゃんも言った。

「え、闘いになるの・・・?」

クロちゃんが心配そうに言うと、

「アイツらが、なんかしたら我らが叩きのめす!心配するな。

お前は、絶対勝て!わかったな!。」

アマビエは、物凄い圧をかけて来た。

・・・怖い(;_;)

「よく来たな、小福!ルールは、舞を踊って金を出す!

沢山富を出した方の勝ちだ!双方依存は、ないな!」

アマビエは、言った。

「ふん、簡単な事だ。そのチビに負けるか。」

小福は、不敵に笑った。

「あ、はい・・・。」

クロちゃんは返事をした。

「では、勝負を始める!両者構えて~始め!」

アマビエの掛け声で、両者踊り始めた。

クロちゃんも打ち出の小槌を振って、一生懸命お札を出したが、

小福の方を見ると、クロちゃんの三倍くらいお札を出している。

・・・無理よ!絶対!勝てない・・・。

それでもクロちゃんは、必死で打ち出の小槌を振り続けた。

「アイツ、クロちゃんの三倍は、お札を出しています。

大丈夫でしょうか?」

チョコが心配そうに言った。

「あれ、踊るより打ち出の小槌を早く振るのに集中した方が

いいんじゃないか?」

セヒが言うと、

「あの踊りはな、踊ってると、打ち出の小槌を沢山振りやすい

動きを組み合わせてある。

クロちゃんを信じろ。」

アマビエは、余裕で微笑んでいる。

小福の方の妖怪達は、狂喜乱舞である!

クロちゃんは、それでも息を切らしながら汗だくで、打ち出の小槌を

振り続けた。

「そこまで!」

アマビエの声が響いた。

「俺の勝ちだな!クロ!お前の力を貰う!」

小福が自信満々で、クロちゃんに寄ってきた。

・・・・こ、怖い!(><)

「何を言っている!クロちゃんの勝ちだ!」

アマビエは、言った。

「な、何だとう!この札の枚数を見れば一目瞭然だ!」

小福が怒鳴ると、

「お前馬鹿か?お前の出した札は、100元だ!クロちゃんの出した

のは、一万円札だ!

元は、今日のレートで代替17円くらいだ。大体1700円だな

つまり一万円札は、約倍の約6倍の価値がある

お前がクロちゃんに、勝つためには、6倍以上出さないと

だめだな、これは枚数勝負じゃない!富を出す勝負だ!」

アマビエが言った。

「な、なんだとう!そんな馬鹿な!」

小福が怒鳴ると、

「国際的に元なんて、円に比べれば紙屑だ!

円は、世界の主要通貨だ、日本は安易に増刷したりしない。

元は、中国政府によって中国元のレートがほぼ操作されている

状態で、信用ならん。

様は、日本が一番ズルせず、何があってもちゃんと支払う

信用があるからだ。

一番ましと、いういい方でもあるが、中国より日本の方が

信用できるって事だ!」

アマビエが言った。

「く、くそう・・・。」

小福は、悔しそうに言った。

「お前下っ端だけあって、馬鹿だな。」

アマビエは、不敵に笑った。

「そうなの星明?」

クロちゃんが聞くと、

「そうだよ、日本は多額の借金を抱えるんだけど、

同じ額ぐらいの国外資産を持っているんだよ。

それに、日本の借金は、国民から借りてるってのもある。

それに、治安がいいからテロやクーデターが起こった

事がないっていうのもあって、国際的に信用があるんだよ。

だから円は、信用されているんだよ。」

星明が言った。

「ほら、星明先生が更に詳しく説明してくれたぞ!」

アマビエが更に不敵に笑った。

「おのれ!許さん!こうなれば腕づくで奪うのみ!」

小福達が襲いかかって来た!

大猿がクロちゃんに襲いかかろうとすると、バキッ!バキッ!

福ちゃんが大槌で連続攻撃した。

「アタシの出番ね!」

小さい体で恐ろしい戦闘力!福の神の下っ端とは思えない。

大虎には、親方と又べえが大ばさみで応戦した!

親方は、大ばさみで正面がらバッチン!バッチン!切りつける!

又べえは、後ろから大ばさみで、バッチン!バッチン!切りつけた!

「熊退治は、任せて!」

大熊には、おばあちゃんが薙刀で、切りかかった!バッサ!バッサ!

「俺達も助太刀するよ!綾小路の御隠居さん!」

鶴ちゃんと、亀ちゃんが助太刀した。

「今夜は、猪鍋だ!」

大猪には、みっちゃんが刀で切り込んだ!

「みっちゃん!助太刀するよ!」

一之介が目にもとまらぬ連続技で切りつけた!

下っ端妖怪達は、鯉レンジャーと、たろべえがバキ!バキ!と

叩きのめした。

「こっちは、任せてくれ!」

パパと、カダ兄ちゃんが応戦した。

「クロ!覚悟!」

バキッ!クロちゃんに襲いかかる小福の打ち出の小槌を

アマビエが受け止めて、

「お前の相手は、我だ!喧嘩を売ったからには、高く買うぞ!」

アマビエがニタリと笑った。

・・・滅茶苦茶怖い!

ズバッ!と小福の右手を切り落とした。

「うわあ!!!」

小福が転げ回っていると、

「約束通り、貴様の力を貰う!」

アマビエは、切り落とした小福の右手から打ち出の小槌を

取り、ニタリと笑った。

「はっはっはっ!コレが欲しかった!富を操る福の神の力!」

嬉しそうにそれを振った。

・・・こ、怖い悪役みたい。

小福はみるみる小さくなって、ネズミくらいになった。

それをつまんで、大きな丸い透明なボールに入れた。

「他のヤツの力も貰うぞ!」

楽し気に、大猿、大虎、大狼、大猪、大熊、下っ端妖怪をぶっ叩き、

力を奪った。

みんなネズミくらいになって、大きな丸い透明なボールに入れられた。

「ああ、愉快!愉快!」

と、アマビエが打ち出の小槌を振ると、バッサ、バッサ、と一万円札

の札束が出た。

「ほら、みんな頑張ったなご褒美だ!欲しいだけもってけ!

あと、ランクも上げてやるから並べ!

ズルするヤツは、許さんぞ!」

妖怪と、二ポポ人形、コケシが並んだ。

アマビエは、みんなの頭を撫でて、ランクを上げてやった。

おばあちゃんを撫でて、

「おばば様、1歳若返ったぞ。」

「まあ!嬉しい。」

おばあちゃんは、大喜びだ。

カダ兄ちゃんの頭を撫でて、

「ほら、賢さと、体力をあげてやった。」

「ありがとう!超嬉しい!」

カダ兄ちゃんも大喜びだ。

パパの頭を撫でて、

「ほら、賢さと、体力と、頭の毛を増やしておいたぞ。」

「ありがとうございます、御存じでしたか。」

「この間より、薄くなってきてたからな、白人は、

禿げるのが早いしな。」

パパは、ちょっと苦笑いをした。

そして、クロちゃんの頭を撫でて、

「ほら、ランクを上げてやった、よく頑張ったな。」

アマビエは、言った。

「ありがとうアマビエ様、その打ち出の小槌どうするの?」

クロちゃんが聞くと、

「コレで、富を操れる!中国の富は、我が手の内だ!

それで、金に困っている貧乏な国に分けてやる。」

アマビエは、笑った。

「アマビエ様、優しいわね。」

クロちゃんが言うと、

「今頃気が付いたか、こいつらを中国に戻してくる。」

アマビエはそう言うと、大きな丸い透明なボールを

片手で、抱え。

「お前達の親玉を連れて来い!そいつも倒して我の力に

する!」

そして、クロちゃんの方を振り向いて、

「ここも物騒になってきたんで、兵士を寄越してやる。」

「え!アマビエ様兵隊を持っているの?」

「水神池の養殖池の鯉の見込みのある奴をスカウトして、

鍛える。」

「あ、鯉ね。」

クロちゃんは、納得した。

「たろべえを置いて行く、何かあれば、たろべえに

言え、すぐ駆け付ける。さらばだ!達者でな!」

アマビエは、鯉レンジャーを引き連れて、飛んで行った。

それをクロちゃん達はいつまでも見送った。


クロちゃんが、夕飯を食べていると、

「本日、また中国の株価が暴落しました、原因は、まだ

はっきりしませんが、中国政府は、原因を追究するとの事

でした。」

・・・アマビエ様が暴れたからだわ。

沢山札束出していたものね。

あの特別のおもちゃを貰ったように、はしゃいでいる

アマビエを思い出して、益々中国の株価は、下がるんだろうな

と、思うクロちゃんだった。

ご飯の後、縁側で、みんなで短冊に願い事を書いた。

サラサラと流れる笹の葉に、短冊を結び付けて、西瓜を食べた。

「クロちゃん、短冊に何て書いたんだ?」

セヒが聞くと、

「又、アマビエ様達に会えますようにって、書いたの。」

・・・又会えるといいな・・・。

「お、西瓜!旨い!」

気が付くと、アマビエと、鯉レンジャーが西瓜を食べていた。

「あ、アマビエ様!帰ったんじゃ・・・。」

「お前に、兵隊を選ばしてやろうと、思ってな。」

「兵隊?鯉の事?」

「明日、水神池の養殖池に行くからついて来い!」

「明日は、クロちゃん学校よ。」

「帰ってくるまで、おやつ食べて待っているから心配するな。」

アマビエは、笑った。





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