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秋の周辺  作者: につき()
9/13

驟雨/

驟雨/


姦しき夥しさから離れ

黙り込む驟雨の後で

路地は薄闇に暮れ


蜘蛛の巣があった

立派だと呆れた

中央に鎮座する無知な蜘蛛のように

わたしは待ち受けていた


雷鳴は轟かず

潮騒は遂に尽きた

叶わぬ涼しさに

量り売りの旅情が


幼さなさは透明性だと

霞む瞳の日本画が言う

後れ毛の憂いを果たせぬままに


雨が降っている

雨が降っている

雨が雨を連れてくる

やがて尽きる雨の言葉に濡れて

あなたは静かであれ



fff

雨が止まない。水音が絶えない。未だ叶わぬように。

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