表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋の周辺  作者: につき()
7/13

海/ 錦秋/

海/


秋の海へ行きたい

誰もいない

波打ち際の

海星は少し寒そうで

巻貝は白く空っぽで

晴れた空には

少し雲があって

呼ばれもしないのに

振り返りたくなって

あの海の彼方は 何処まで行っても

水ばかりで

キラキラと

ギラギラと

怖いような

広がりと深さと

いのちの気配がする



錦秋/


白よ

なぜそんなに


赤よ

そしてわたしはそこへ


まったく自業自得の空虚に

青空は満たされ


届くはずのない彼方への

光が繰り返し放たれ


無作為のまま朽ちる陋屋に

鳥が一羽


どのようにすべきか

錦秋は途方に暮れる


まだ熱はある

この平地に

ゆらゆらと残っている

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ