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永遠の愛を刻む  作者: 美雪


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2/20

本編 レティシア視点 ②

「元々、公爵家の墓所は聖堂の地下にあったらしい。死者が増える度にどんどん拡張され、地下はまるで迷路のようになっていったそうだよ。でも、さすがにこれ以上掘ると、地盤沈下とかで危ないから、やめようってなった。現在は、聖堂に付属していた庭園や敷地が墓地として整備されている」


 迷路を歩きながら、ロディが説明してくれる。


「ロディ、ここは元墓地だったということだけど、棺などがないわ。どうして?」

「昔は棺にいれず、ここのくぼみに死者を横たえていたらしい。そして、その傍に様々な埋葬品を置いた。死者はこの地下室を寝室として、眠っているという解釈だった。このくぼみはベッドということかな。だから、死体がむき出しになっている状態だった。凄く臭かったみたい。でも、死体を放置すると、異臭だけでなく、病原菌の繁殖もするということから、国内中の墓地が整備され、死者は全部火葬して骨壺に入れることになった。ここには骨壺が納められるはずだったけど、公爵家の骨壺はそれ自体が美術品としての価値がある。こんなところに置いてはおけない、盗まれたら大変だとなり、納骨堂の方に移された。今はもう元墓所としての迷路が残っているだけで、死体や骨壺はない」


 私は違和感を覚える。迷路を見せたいというのであれば、出入口付近を少し見せればいいだけだ。わざわざ奥の方までいく必要があるのだろうかと。


 ロディはしっかりと私の手を握っていた。絶対に離さないというように。

 

 普段はそれが頼もしく思えたが、今は違った。私は不安になった。ここには誰もいない。迷路の奥で置き去りにされてしまったら、もう戻って来くることができないのではないかと思った。そんな雰囲気があったのだ。


「ロディ、戻りましょう」

「大丈夫。迷うことはない」


 ロディはそういって奥に進んでいく。やはりおかしい。ロディは公爵家の者だが、養子というだけで、一年前までは、別の国で暮らしていたのだ。クライスター公爵家の墓地のことなど、知るわけがない。だというのに、なぜ、迷路に迷うことがないのだろうか。


 しかし、疑問は解けた。ドアがあったのだ。


 ロディはドアを開けた。階段がある。上に続いていた。


「ここから外に出られる」


 迷路の出入口は一つではなかった。もう一つあったのだ。ロディは奥に進むというよりは、もう一つの出入口に向かっていただけだった。だからこそ、戻る必要がなかった。


 私は外に出られることで、不安が和らいだ。


 私はロディの手を自分からもしっかりと握った。


 この手を離したくないのはロディだけではない。私も離したくないのだ。


 私はレギを失った悲しみを乗り越えられる自信はなかった。一生、深い悲しみと大きな痛みを感じながら生き続けるしかないと思っていた。


 私とロディは白い結婚だ。結婚の誓約の時に、一度だけ口づけた。抱きしめることや手を握ることはあっても、それ以上のことはしない。


 私がレギを愛していると思っているからこそ、ロディは私に何もしないのだ。


 私はロディに尋ねたことがある。このままでは子供が生まれない。それもいいのかと。


 ロディは優しく微笑みながら答えた。構わないと。


 ロディは跡継ぎではない。次男だ。だからこそ、必ずしも子供を設ける必要はない。実家の方も、存続していく。


 私が子供を欲しがるようなことや、本当の夫婦になることを許さない限りは、ロディからは求めない。このまま白い結婚を続け、二人で寄り添って生きていく。


 私はそれを受け入れた。


 違う国での違う生活に戸惑い、不安を感じた。時には襲撃され、命の危険にさらされたこともあった。


 それでも、必死に生きて来たと思っている。ロディと共に。


 私はこの旅行から帰ったら、ロディに伝えたいことがある。


 私が愛しているのは、レギではない。それは過去だ。今、愛しているのはロディだ。そして、ロディと本当の夫婦になりたい。子供を作り、一緒に温かく幸せな家庭を築いていきたい。互いを思いやり、慈しみ、愛し愛される夫婦、愛の溢れた家族になっていきたい、と。




 階段を登った先には、またドアがあった。


 ドアを抜けると、そこには凄い景色があった。


 青い海が広がっている。


 私たちは海側にそびえたつ崖の途中にいた。


「どんどん地下を掘ったら、こんな場所に出てしまったというわけ」


 ロディは微笑みながら、私を崖の側まで連れて行った。


「そんなに高くはない。下は海だ。見た目は凄く危険そうだけど、泳げる者にとっては、ちょっとした飛び込み台だよ。度胸試しになるかもね」

「私は泳げないわ」

「大丈夫。落ちても、泳げる者が助ければいい」


 ロディは振り返った。


「レティを助けるのは、僕じゃないけどね」


 私は目を見張った。


 崖からの景色に見惚れてしまったため、私は別の者が後から来てドアを開けたことに気付かなかったのだ。いや、ドアは開けたままだったかもしれない。足音に気付かなければ、わからない。


「レティ、迎えに来た」


 そういったのは、死んだはずの恋人、亡国の王子、レギだった。


「どう、して……」


 私は驚くしかない。レギは死んだと思っていた。私は夢を見ているのではないかと思った。


「あの後、俺は捕虜になった。撃たれたが、肩の部分だけだ。王族であるため、厳重な監視体制の元に治療を受けた。その後はずっと、生きていることを隠されたまま、幽閉生活だ。併合が落ち着き、ようやく恩赦が出た。これからは出自を隠し、ただの平民として、静かに暮らしていくことを条件に、開放された。ようやく一緒になれる。二人で生きていける」


 レギはそういうと、ロディを見つめた。


「ロディには感謝している。白い結婚をしてまで、レティを守ってくれた。私が迎えに行くまで、守るという約束を果たしてくれた」

「約束は守ったよ。これでレティはようやく幸せになれる。本当にね」


 ロディは微笑んだ、


「レティはこの崖から落ちて死んだことになる。レギと行けばいい」


 ロディは私の手を離した。私の心が痛みを感じる。


「ロディは……どうするの?」

「君を探すふりをする。迷路ではぐれたと。結局、見つからない。後日、浜辺に君の靴が発見される。ここに出た際、強風で足を滑らし、海に落ちた。泳げなくて死んだ。死体は海の中、波にさらわれてしまい、発見は不可能だとなる。僕は君が死んだという手続きをする」

「ロディは一人で生きていくの?」

「しばらくはね。葬儀をして、喪が明けたら再婚する。周囲が放って置かない。有力貴族の娘を後妻にするよ。僕の立場は安泰だ。相応の妻を娶ったことで、周囲も納得して落ち着く」


 私は動揺した。ロディはもう私のいない世界を受け入れていた。私の居続けたい場所が消えてしまった。ロディに手を離された時にも感じた痛みが、また私を襲った。


「レティ、こっちに。本当に落ちる必要はない。靴だけ落とせばいい」


 レギがそう言って、手を差し伸べた。


 私はロディに質問した。


「ロディ、私を愛しているというのは、嘘だったの?」

「そうだよ」


 ロディはすぐに答えた。何の迷いもないというように。


「レギとの約束を守るため、そうした方がいいと思った。ただの知り合いじゃ守れない。妻にした方がいい。レギが怒るのはわかっていたけど、レティを守るためだといえば、許してくれると思った」

「レティ、来い」

「嫌よ」


 レギは驚いた。


「嫌だと言ったのか?」

「私はロディの妻よ。レギとは行かない」

「お前が恋人に選んだのは私だ。ロディではない」

「夫として選んだのはロディよ」


 私はロディを見つめた。


「悲しい時も、辛い時も、ロディが側にいてくれた。ずっと励ましてくれた。だから、絶望しないで生き続けられた。私、ロディを愛しているの。離れたくない」


 私は勇気を振り絞り、自分の想いを言葉にした。


 ロディの表情が変わっていく。


「お前は私のものだ!」


 レギは言った。


「ロディの愛は偽物だ。私との約束を守るため、愛しているふりをし、結婚しただけだ。だというのに、ロディを愛しているというのか?」

「そうよ。私はロディの愛が偽物だとは思わなかった。レギと約束したためとはいったけれど、それだけじゃないとも言ったわ。私は信じたのよ。だから結婚した。沢山のことを乗り越えられたのは、ロディだったからよ。だから、この旅行から帰ったら、伝えるつもりだった。本当の夫婦になりたいって。子供を作って、幸せな家庭を築きたいって。なのに、こんなことになるなんて……」


 私は心の全てを曝け出した。


「レギ、貴方はもう過去になってしまったの。愛していた記憶があるだけ。今、私が愛しているのは、ロディなの」


 私はロディにすがった。


「ロディ、ごめんなさい。私、ずっとこのままじゃいけないって思っていた。だから、ちゃんと言おうって思っていたのよ。最初は離婚しようっていうつもりだった。でも、貴方が私にとって、かけがいのない存在になっていたことに気付いたの。だから、言えなくなってしまった。狡いと思われても、今更だといわれても、仕方がないけれど、私はずっと貴方の妻でいたいの。本当の夫婦になりたいの。受け入れて、お願い!」


 ロディは私をまっすぐに見つめて言った。


「離婚したいと思っていたのは知っていたよ。こっそり、お金を貯めて、出て行こうと計画していたよね」


 私はロディと離婚するため、計画を立てた。身の回りの物をなくしたふりをして質に入れ、密かにお金を貯めていた。離婚することに反対された場合は、用意したお金を持って、ロディが勤務に出かけた後、こっそり出ていくつもりだった。


 お金が貯まったため、私はロディに離婚して欲しいと伝えることにした。


 ロディがいる図書室に行った時、ロディは一人ではなかった。メレディスと一緒だった。メレディスは伯爵家の令嬢だ。友人であるサイモンの妹でもある。友人の妹として、親しくしているのは知っていた。しかし、それだけだと思っていた。二人が口づけを交わしているのを目撃しなければ。


 私は気づかれないようにその場を去った。そして、大きな痛みを感じた。離婚するつもりだったというのに、ロディが他の女性と口づけをしているのを見て、激しく嫉妬した。苦してたまらなくなり、メレディスを呪った。


 ロディにふさわしいのは、どうみても私ではなく、メレディスだ。だというのに、許せなかった。


 私はロディと離婚し、出ていくことを止めた。ロディを愛していることに気付いたからだ。


 外出も控え、宿舎にいた。そして、できるだけロディの隣にいた。ロディが他の女性と会わないように。


 それでも、ロディは仕事で遅くなり、朝帰りどころか、昼に帰ってくることも頻繁になった。仕事だと説明するものの、煙草やきつい香水の匂いがした。ロディは一緒に酒を飲んだ者達のせいだといい、すぐにシャワーを浴びてしまう。


 私は知っていた。ロディは何も言わないが、ロディは他の青騎士達と一緒に、高級娼館に出入していた。そして、娼婦を必ず二人買い、朝まで過ごしているらしい。青騎士の一人であるディックがこっそり教えてくれたのだ。


 貴族は人生をより楽しむために、恋愛を楽しむ。既婚者の場合は、不貞になる。しかし、子供ができなければ問題はない。それが貴族の世界。暗黙の了解だ。ロディは貴族の女性と過ごすこともあるらしかった。しかし、貴族であればよくあることであり、むしろ、全くそういったことをしない男性はほぼいない、裕福な男性ほど、多くの女性と関係を持つ。それが普通だと、宿舎にいる女性達からも聞いていた。


 私とロディは白い結婚だ。そのことを周囲に悟られないようにしていた。ロディが宿舎に帰ってくるときは、同じベッドで眠った。二人で過ごす際も、仲睦まじい夫婦であるように振る舞うとした。


 しかし、それだけでは無理なこともある。ロディも成人の男性だ。女性が欲しくなることもある。ロディは私のことを想い、別の女性を相手に選んだ。私が許さない限りは、白い結婚のまま、我慢すると約束したからだ。


 私はロディに負担をかけていたのを知りつつも、夫に愛される妻として過ごしていた。そして、ロディが出世し、より一層釣り合わなくなっていったというのに、何食わぬ顔をして、裕福で、平穏な暮らしを教授していたのだ。 


「せっかく貯めたお金を、聖堂に寄付してしまったけど」

「なぜ、知っているの?」

「レティが質屋に出した品の中に、大事な品があってね。祖母の形見の一つだった。さすがに無くしたからと言われて、そのままにはできなかった。平気なふりをしたけどね。外出した際にポケットに入れて落としたといっていたから、誰かが拾っていないか、それとも金目のものだと思い、質屋に流していないか調べた。それで、レティが質屋に宝飾品を流したことを知った。勿論、全部、買い戻したよ」


 ロディは同じ品を見つけたといって、私に同じ宝飾品を送ってくれた。あれは普通の店の品ではなく、質屋から買い戻した品だったのだ。


「レギと約束したのに、勝手に出ていかれたら不味いと思って、冷や冷やしたよ」

「……ごめんなさい」

「でも、気づかなかった。レティが僕のことを想ってくれているなんてね。意外だよ。レギから贈られた指輪をずっとしていたから」


 私はうつむいた。そういわれても仕方がない。確かに私はレギから贈られた指輪をしていた。しかし、これは私がロディに貰ったことになっていた。結婚指輪として。そのため、外すわけにはいかなかった。ロディの妻である証として。


「これが結婚指輪代わりだったからよ。外したら、ロディと不仲だと思われてしまうわ」


 ロディはため息をついた。


「困ったな。レギ、どうする?」

「私は困っていない。レティは連れて行く」

「きっと、うまくいかないよ。レティは僕を愛していると言った。相手はともかく、心変わりをしてしまったということだ。それに、たぶんだけど、それだけが理由じゃない。レティは今の生活に慣れてしまった。裕福な貴族の生活にね。ただの平民として暮らしたくないってことじゃないかな?」


 レギが反論した。


「王族の身分を捨てる代わりに、年金が出る。働かなくても暮らしてはいけるが、普通の平民が働かないのはおかしいとなる。だからこそ、何かしら仕事をしているふりをするため、簡単な仕事にはつく。生活が苦しいから働くわけではない。レティは不自由することなく暮らせる」


「レギは今、レティがどんな生活をしているか知らない。青騎士団の宿舎で暮らしているとは知っている。多分だけど、普通の騎士団の宿舎のような場所を連想している気がする。でも、青騎士団は普通の騎士団じゃない。宿舎は離宮だ。元は王族が愛人を住まわせるために建てたものだから、凄く贅沢で立派な建物だよ。騎士団の家族の者達は、仕事をしなければならないことになっているけど、掃除、洗濯、食事の支度なんかは全部召使がやってくれる。召使を雇う費用は、そこに住む青騎士達が折半している。住む者が多い方が、負担が少ない。だからこそ、新規の者もすぐ受け入れられる。長居してもらうため、親切だ。出ていかれると、その分、負担が増えてしまうからね」


 私は驚いた。金銭的なことは何も知らされていないため、青騎士団の宿舎にいる召使達は、青騎士団という組織が雇っていると思っていた。そうではないのだ。ロディや他の青騎士達がお金を出し合って雇っていたのだ。


「住居に関わる費用は折半しやすい。でも、子供や老人に関わる費用は違う。個人負担だ。基本的には自分で面倒を見なければいけない。でも、宿舎に住む者達は仲がいい。だからこそ、少しの間であれば、子供や老人の面倒を見てくれる。お互い様だとして、助け合い、支え合っている。レティは子供がいない。両親もいない。だから、何もしなくていいというのに、他の青騎士団の家族のために、手伝いをしている。平民出自で威張ることもない。元王宮の侍女だったから、細かい気遣いもできるし、仕事も丁寧で早い。能力があるから、重宝されている。自ずと周囲からの評価も高くなり、レティと交流しておく方が得だと思う者達も多くいる。友人もできた。青騎士団の宿舎にいるのは、王族に気に入られている者達ばかり、つまり、要職についている者達だ。レティはそういった者達や、その家族とうまくやっている。だというのに、もう一度、普通の平民に戻るのは、いい生活を手放す、苦しくなるのと一緒だよ」


 ロディはさらに言った。


「レギに支給されるのは、あくまでも普通の平民として暮らしていくためのものだ。多くはない。贅沢はできないよ。レティが今来ているドレスだって、装飾がないけど、上質な生地でできている。かなり高いけど、凄く肌触りがよくて、着心地がいい。でも、レギと暮らすと、そういったものは一切買えない。召使も雇えない。全部自分でするしかない。レギの出自を隠すためにも、狭くて、あまり清潔ではない家で暮らすことになる。食事だって質素だ。ちょっと考えれば、すぐにわかることだ。誰と一緒に暮らした方がいいかってね」


 ロディの言葉は私を傷つけた。私はロディを愛しているからではなく、ロディと一緒の方が裕福な生活ができる、だからこそレギと行かない、そう言っているのだ。


「どうするかはレギとレティの問題だよ。僕は二人が決めた結果を受けて、動くことになる。レギとレティが行ってしまうなら、妻が死んだ手続きが必要になる。レティが残るというなら……どうするかな。取りあえず、再婚するなら、その前に正式に離婚しないといけない。レティが子供を産んでくれるなら、子供の母親として面倒を見てもいい」

「レティ。ロディの言葉でわかっただろう? ロディはお前を愛していない。子供を産むだけの、飾りの妻にするつもりだ。それでもいいのか? 贅沢な暮らしができればいいというのか?」

「私はロディを愛しているのよ。お金のためじゃない!」

「だが、ロディはお前を愛していない。それでもいいのか?」


 レギの言葉もまた私を傷つけた。ロディは私を愛していると思っていたが、違うのだ。そのことを知り、耐えられるのかといえば、自信がない。


 ロディは私を残し、別の女性の元へ行く。真相を知った以上、隠れていくこともなく、堂々と。ロディの元に残るというのは、それを受け入れるということだ。


 嫌だった。もう愛していない元恋人と行くのも、愛する夫の元に残り、愛されることなく、飾りの妻としての生活を続けるのも。


 私は決断した。


 私はレギから贈られ、ロディの妻だった証である指輪を抜き取ると、海の中に投げ捨てた。そして、その後、崖から飛び降りた。


 死ぬしかないと思った。そうすれば、解決する。


 ロディの妻として、美しい庭園のような墓地に眠る。墓標には刻まれる。愛する妻がここに眠ると。私はロディから贈られる愛の言葉と共に眠ることができる。永遠に。


 私は冷たい水の中に落ちた。


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