次の日の昼休み
久し振りなので文章がヤバイですね 汗
昼休み。学生は空腹を満たすために学食へと向かう。弁当を持ってくている生徒は教室で又は自分のお気に入りの場所で食事をする。
グループ毎に楽しげな会話が聞えてくる。
「そう言えばさ、この前の雷、怖かったよね~」
「うんうん、しかも落ちたのが校舎裏でしょ。マジ怖いかった~」
「あたし、部活で外居たけどマジすごかったよ。ドーンって」
「大丈夫だったの?」
「平気平気」
「ホッント急にだったよね。あんなに天気が良かったのに」
とある女生徒グループの会話。
「でも、誰も怪我なくて良かったよね。他に被害もなかったし」
昨日、落雷は学校裏という事もあり教員、生徒に被害が及ぶと思われたが誰一人として無傷であった。
落下地点でも植えられた木が焼けた形跡がなかった。・・・一部分を除いては。まるでその一部分目掛けて落ちてきたようだった。
「はぁ~、休みにしてくれれば良かったのに~」
背もたれに体を預けだらっとなる。
「ホントあんたってそればっかだよね~」
「まぁまぁ、そう言わないの、ね」
「は~い・・・あっ、そうだ」
急に体を起こしキラキラした瞳で二人を見る。
「放課後カラオケ行こうよ!」
「また~?」
「いいじゃ~ん、行こうよ~」
「ごめん、あたしはパス」
「え~~~!何でよ~」
甘えだしたと思ったらすぐに膨れっ面になる。表情豊かな子の様だ。
「ぶ、か、つ」
ハッキリと一文字ずつ教える。
「あたしは暇じゃないの」
「休めばいいじゃん」
「あんた簡単には言うね」
「ダメなん?」
「ダメって訳じゃないけど・・・大会もないし・・・」
「じゃあ、いいじゃん」
「美沙。敦子困ってるじゃん。あんまり無理言わないの」
子供をあやすかの様に優しい言葉で宥める。どうやらこの子がこのグループのお姉さん的ポジションのようだ。
「え~~~!私達、友達でしょ?」
うるうるした瞳でスポーツマンの敦子と言う女の子に視線を送る。
「ね、お願い」
美沙の必殺技。
「うっ」
美沙は誰に聞いても可愛いと言う容姿をしている。それは女子からも例外ではない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
少しの間、沈黙が訪れる。それをもう一人の女の子、翔子が呆れた眼差しで見守る。
「・・・もう、分かったわよ!行きます!行けばいいんでしょ!」
視線を反らし頬を少し赤らめて敦子が折れる。
「やったー!敦子好きー!愛してる~」
と、イスから勢い良く立ち上がり敦子に抱き着く。
「分かった分かった!だから、離れなさいよー!」
慌てふためく敦子の声は美沙の耳には届かずにいた。
「翔子助けてよー」
自分ではどうにも出来ないと分かり翔子に助け船を求める。
「はぁ、結局こうなるのね」
翔子にはこの結末が分かっていた。と言うかいつもの事である。
「はいはい。美沙~」
と子猫を持ち上げるように首根っこを掴む。
「ニャ~」
本当の猫のような声が出た。
「美沙。敦子にはちゃんと謝んなさいね。こんな無理な事、言ったんだからね。分かった?」
「・・・はい」
叱られてしょぼんとしてしまった。耳があったら下に垂れ下がっていただろう。
「敦子、こめんなさい」
敦子に視線を向け謝る。
「うん。まぁ、いいよ。今回は特別ね。一年生だからあんまり休んじゃうと上級生に目付けられちゃうから」
「・・・はい。でも」
美沙に気遣いの言葉を贈るが美沙の言葉が続く。
「二人の事、大好きだから遊べてすっごく嬉しい」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
翔子と敦子は視線を合わせる。そして、同時にため息が出た。
「ニャ!?」
美沙の驚きの声が聞こえた。美沙の頭には二人の手が置かれ撫でられていた。
「どうしたの?二人とも」
二人に視線を向ける。
「「何でもな~い」」
二人の回答は同じだった。そして、表情も笑顔で同じだった。
「?」
どこにでもある昼休み。もうすぐ昼休みが終わる。
午後の授業に備えて生徒が少しずつ教室に戻ってくる。
鐘が鳴り生徒は自分の席に着く。教師が教室に入り授業が始まる。
生徒は全員席に着いている。しかし、一つだけ空いている席がある。それを気にする者は誰もいなかった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
また、続きを読んで頂けたら嬉しいです。