初めてのスキル
「魔法難しいですね」
「簡単にできないから実戦では戦士などの物理職が使うことは殆どないんだ。それに君が出した魔法を見たかい?こんな小さかったじゃん」
確かに小さかった、いやあんなもんじゃない、興奮すればもう少し大きく、、、
「あれじゃモンスターは倒せんわな。しかも自分を狙うなんて、、ぷっははは」
クッソォーガイナスめ馬鹿にしおってー。
いつか究極の魔導師に俺はなる!
そんなこんなでオルステラに戻った。ちなみにガルスさんたちが倒したボアは、いらないからとくれた。自分たちが倒したボアと合わせて9匹になった。内一匹焼きボアだが
「助かりました。危ないところを助けて頂いて」
「いや、全然いいのだが、あまり無茶はするなよ」
シルファスが珍しく近づいてきて肩に手を置いた。
「お前には魔法はむりだ。あきらめろ。」
くっそ~お前までか、馬鹿にしおって~
少しへこんだ。
翔 オス
特徴 へこみ易い。
いやなんでもない。
そうしてガルスさんと別れた。ガルスさんはガイナスがしつこく憧れてます!のラブコールを行いうんざりしている感が見て取れた。エリシスさん!また明日!
町の中をボアの荷車をひいている。
「これどうするんだ?」
「どんぐり亭と町の肉屋に納めるんだよボアは討伐指令で1匹150ルクス、肉の買い取り価額は交渉しだいだな」
「なるほど一度に二度美味しいってわけか、自分でたべると3度おいしいな」
「うまいこと言うな。」
その後どんぐり亭で5匹内一匹焼きボア(ちょうどいいからすぐ使うらしい)
他の肉屋に卸して15000ルクスになった、討伐報酬とあわせると16350ルクスだ。
「すごい儲かったねぇ」
「ああ、まぁな。ただ毎日はどんぐり亭も肉屋も必要ないから一週間に一回ぐらいしかできないけどな」
8350ルクス渡される?
「端数はやるよ。もらっときな」
「いいのか?」
「その代わりお前が立派な冒険者になったらガイナス様のおかげですって言えよな」
「わ、わかった」
夢を託すか、 、 、 、俺も年をとったらそんな感じになるのかもしれない、
その日はどんぐり亭で今日取れた新鮮なボア肉のチャーシュー丼を食べた。
ちょっと硬いけど旨ぇ
その後毛虫の穴蔵亭に戻った。早く蝶になりた~い
あれ毛虫って蛾の幼虫だったかな。よくわからん。
なんだかんだで今日はあまりレベルがらなかったな。
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天城 翔 (アマギ カケル) MOBU
LV3 戦士
16歳
身長182cm 体重66kg
HP 200/200
MP 70/70
力 24
体力 24
技術 16
身のこなし 16
魔力 14
スキル
なし
チート
裏切りの代償
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おおHP200超えてる、最初の倍か、1000ぐらいになったら腹に穴が空いても生きてたりしないかな、ないか。
でも戦士は魔力上がらないなー。
今日魔法を見てみてやっぱり魔法を使いたい、
中二なおれはもっとでかい魔法を使ってみたいと思った。
しかし転職ってどうやるんだ?
○ローワークに行くわけじゃなし。
「転職!」叫んでみた。変わらない。まぁスマホをいじって戦士になったんだからスマホにそういう設定があるよな。
いろいろといじってみる。
その過程でメールのアイコンはまんまメールで、押すと新規作成、受信履歴、送信履歴、が出てきた、どうやらクラス全員のアドレスが登録されているみたいだ。
だけど俺は他のやつにメールを送る気にならなかった。今までクラスの連中には苦汁をなめさせられた。クラスメートは信用できない、関わったとしてもろくなことにならない気がする。
紙みたいなマークは地図を表示するとわかり、この辺の地図を見てみた。オルステラのすぐ横は海で海沿いをしばらくいくと大きい川がありその川を少し登るとストルムハーケンという町のがある。ニッパさんの親父さんが行ってるとか言ってたな。
それ以外近くには何もないな画面をピンチインしてみる。(スマホで画面を縮小する時につかう)
この島、大陸?の全体が映った。
形は歪な勾玉のような形だ、丸っこい島の右下を下にビニょーんって伸ばしたというのか、うまく説明できない。
今居るのは丸い部分の下側、半島の根元より少し西ぐらいの位置というところか
破線が区切ってるからこれが国境線かな?島が8つに分断されている
でもよく見るとこの大陸以外にも小さい島々が多くある集まっている地域もあるから9つ国があるのかな わからん。
ん~ジョブを変えれるような項目がない、、
このまま戦士かー、なんか損した気がする。
魔法とかいろいろとやってみたかったな
そうだ電源入りきりとかどうだろうか、
電源のボタンを長押ししてみた。端末が再起動した。
電源は切れない、これバッテリーとかいつまでもつんだろ
MOBile Utilityが表示、MOBU表示になり
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端末が再起動しました。ジョブをえらんで下さい。
>戦士 LV3
アーチャー
格闘家
魔術師
ヒーラー
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よし!思惑どおりだ。でも今はまだ物理職を強くしよう。死んだら元も子もない
魔法使いってさパーティーで最初に死ぬじゃん、ってことで結局戦士になった。
いや自分でも優柔不断だとは思うよ。
翌日はガイナスとともに船への荷物運びと、キラービー討伐依頼を受けた。
船への荷物運びはたいしたことが無かった、力、体力が上がったからだろうか。
キラービーは小さく素早い為なかなか攻撃が当たらないらしい(小さいといっても拳ぐらい、その為近くで見ると気もち悪い)しかも針には毒があるため毒消しを買って挑んだ。
キラービーの場所は依頼書に巣の場所が書いており地図どおりに行くとすぐ見つかった。
ガイナスと二人草でカモフラージュしている布(イメージ的にはギリースーツのスーツじゃないただの布のようなやつ)をかぶってほふく全身で進む、前を行くガイナスが微妙ににおう、そういや風呂に入ってないな、最近はぬれた布で体を拭くだけだった、きっと俺もくさいな
魔法を覚えたら ○臭力~の魔法か水魔法でシャワーをあびたい、シャーワーのほうが簡単だな。
いや俺の○臭力~の歌ならイメージがぴったり付いてくる。魔法体系がおかしくても発動しそうだ。
あっ「いて。」ガイナス!急に止まるなよ。
お前のう○こ踏んだかもしれない足が顔に当たっただろ。
「キラービーの巣の下に付いた、この中で火を起こしてゆっくり後退するぞ」
ああ今はミッション中かOKボス、親指をたてる。?って顔された。
ギリー布の中で火を起こす、マッチはない、ライターもない。
どうやって?ガイナスが赤い石を取り出す。手の中に石を包み込み人指し指だけを銃のような形にすると指の先から火がでる。おおお宴会にもってこいの技ですな。
丸めた紙、枯れ枝、持参していた木の順に積み重ね紙に火をつける。
瞬く間に火が燃えていき急いで後退する。 ゆっくりっていったのに。
キラービーの巣は5メートルぐらいの高さにある木の枝にぶら下がっている、2メートルぐらいの直径の巣だ。デカイ。巣からキラービーがぼとぼと落ちてきて焚き火で燃えるところは恐ろしかった。
生きていたキラービーも、煙によってふらふら飛んでる。
持参していた木の煙は虫系のモンスターに対し殺虫作用があるらしい。。
よし火で倒しそこなった敵を倒すぞ。
ガイナスは少し離れたところで戦っている。素早い敵によって動きまわり、
お互いの剣が誤って相手に当たらないようにだ。
下に落ちて、もがいているキラービーにとどめをさし、
ふらふら飛んでいるキラービーを剣で切る
大半が真っ二つにならず剣に当たって地面に叩きつけられて死んでるあたり俺の剣の稚拙さがよく分かる。
その時背中に鋭い痛みが走った。
「いてぇ」背中刺された!ダメージは余りない。
病院で注射を刺されるようなもんだ
しかし体に毒が周りはじめた、くらくらする。
「ほら!毒消しだ!」
声を聞いたガイナスが寄ってきて毒消しを渡してくれる。しかしくらくらして毒消しの瓶が口に入らないそうこうしている内にキラービーは俺の近くまできていた。
ふらふらした足取りでキラービーのいない方向に逃げてしゃがむ
じゃがんだことが功を奏したらしい。あいつらは横方向に動く物体には反応できるが縦方向に動く物体には反応しづらいらしい。ようやく瓶を飲み終えたあと俺の反撃が始まった。毒消しの瓶を飲んでから30分は毒にかからない。
そうなれば敵は注射器程度の武器しかないということになる。
俺の敵ではないぜ!
しかしなかなか攻撃が当たらない。
敵の攻撃が地味に痛い,俺の敵でした。すみません。
そうこうしている内に、30分立ちそうだ。
焦り始めたときようやく!周辺のキラービーを倒し終えた。
ふへ~へたりこみスマホを見ると俺のレベルは6になっていた。結構倒したもんな。
あの燃やしたやつも経験値に入ったのだろうか
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天城 翔 (アマギ カケル) MOBU
LV6 戦士
16歳
身長182cm 体重66kg
HP 143/290
MP 70/70
力 39
体力 39
技術 19
身のこなし 19
魔力 14
スキル
二段切り
チート
裏切りの代償
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なんかスキルが増えてる。
未だにチートの意味が分からんが。
「二段切り!」
叫んでみた何もおこらないちょっと恥ずかしい。
スキル二段切りの部分を長押ししてみる。
【説明】 おっ出た、
【スキル二段切りについて説明します。戦士のジョブを設定している状態で片手剣もしくは両手剣を装備中に剣を構えた状態で音声認識により発動します。相手に対し高速の二連切りを繰り出します。】
なるほどさっきは構えてなかったから発動しなかったのか
今度は剣を構えた状態で「二段切り!」
体が急に動き出す。そして今まで自分が繰り出した剣の鋭さとは全く違う速度、角度で前方に一回、すぐに剣が、方向を変えて二回めを斬りつける
なるほど剣とはこう振るのか参考になる
確かに自分の剣筋とは違うものが出たが、わざわざスキルとして使わずともこれは練習すれば自分でできるんじゃないだろうか。
、 、 、ああ剣を振ったこともない高校生の俺たちに神がこうやるんだぜ、的なことを教える為のシステムかもしれない。
それにまだレベル6で覚えた技だからな。今後もっとすごいスキルがあるかもしれない今後に期待だ。
キラービーの巣を木から切り落とし、
荷車に積んでいたガイナスに「何やってんだ!お前も手伝えよ!」と怒られた。
そりゃそうですよね、すぐ手伝いますよ。というかこの巣の中から出てきたりしませんよね?
ガイナスいわく酸欠で燃えてなくても死んでるらしい。
キラービーの討伐は巣を持ち帰って初めての討伐は完了となるそして、巣の中のハチミツはギルドに買い取ってもらえる。
キラービー討伐と巣の買い取り価額価格合せて5000ルクスだった。
毒消しの瓶が150ルクスと考えるとまぁまぁの儲けかな。
そんなこんなで二週間ぐらいたった。
昨日クラスメートの死亡通知がきた。
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中谷 優子さんが亡くなりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
死因:兵士による斬首
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何だろうなんだか慣れてきている気がする。
知人の死も、モンスターの死も。
これで俺はいいのだろうか。
今日はガイナスは別の依頼があるとのことで個別行動をとることになった
現在のステータスだ
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天城 翔 (アマギ カケル) MOBU
LV1 格闘家
16歳
身長182cm 体重68kg
HP 650/650
MP 475/475
力 78
体力 96
技術 124
身のこなし 84
魔力 212
スキル
なし
チート
裏切りの代償
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各ジョブのレベルだ
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端末が再起動しました。ジョブをえらんで下さい。
戦士 LV11
アーチャー LV10
>格闘家 LV1
魔術師 LV10
ヒーラー LV10
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正直おれ頑張ったよ。
LV10まで上がるのは割りと早いみたいだ
戦士を11に上げる時、明らかにそれまでとレベルの上がり方が変わった。中々上がらない
だから他のジョブに変えてとりあえず全部レベル10にしようと思っている。
それにステータスが上り敵を倒す効率が上がった為、簡単に他の職のレベルも上げれた。
次の格闘家でとりあえずLV10コンプリートだ。
戦士がLV10になった時気付いたんだが身のこなしがすばやさだと思ってたんだがすばやさに直結するのは力だった。走るっていう動作は地面を蹴っているため力が上がって脚力があがると自然とすばやさが上がった、しかし戦士は身のこなしが上がりにくい為、すぐバランスが崩れる、こける。ゆえに戦士は重装備にしてすばやさを抑えることでバランスをとっているようだ。アーチャーを上げていくと、身のこなしが上がり、こけたりすることなくすばやく動けるようになった。いまではガイナスより早い気がする。
あとレベル5と10でスキルを覚える法則を見つけた。
5で覚えるのは元の世界ではアクティブスキルと呼ばれるもので
10で覚えるものはパッシブスキルと呼ばれるものだ
例えば魔術士5で覚える【初級魔法】は四属性のボールを敵に射出するスキルだ
魔法名を叫べば各属性のボールが発動のする。
しかし一個だけしか打てない、何秒かしないと二個目が作れない。
レベル10の【魔法攻撃威力上昇】はそのままで魔法を発動すると威力があがるスキルだ
アクティブとパッシブのスキルのちがいはアクティブスキルだと現在の職業のスキルしか発動しない、しかし体感だがパッシブスキルの方は違う職業でも発動しているらしく魔法の威力は職を変えても落ちなかった。
ちなみにガイナスと共に行動していた為まだ実戦で魔法を使っていない。魔術士なのに剣を振ってた。急に魔法使い出したら変だもんね。
どうやらこの世界では職を変えるのは簡単ではないらしい◯ーマ神殿みたいなのが国に一つあるらしくそこに行き神の代行者に許可をもらいはじめて転職となるらしい。俺はこのスマホによって神に許可をもらってることになるのだろうか。
今日はガイナスがいない、今まで戦士ということになっていたので魔法を使っていないが、今日は魔法を撃っても大丈夫ということだ。
よし!今日は魔法解禁日!何をしようか!おらぁわくわくしてきただ。