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異世界バトルロイヤル  作者: コジロウ
戦いは突然に。
7/19

戦士

俺は戦士になった。


しかし代わり映えがない。普通戦士って力が強かったり、

体力が高かったりするよね?


不思議に思いながらも翔はギルドに報告に行く


「よう、坊主。きちんとゴブリンは狩れたか?」

ゴッツ親父ことギルド職員のおっさんが話しかけてくる。

「まあまあですね」

「LV1にしちゃあがんばったほうだな。」

俺はLV1ではない、、、、あ1になったんだった。


「12匹か。ほら1200ルクスだ」

大銅貨12枚が渡される。

ああパーティー内で分割しやすいよう細かいお金でくれるのか。

「じゃあ6枚づつな」

「ああ」

てっきり俺の指導の賜物だからといってガイナスが多くとるのかと思ってた。

やっぱり良い奴なんだな。外見で判断しちゃいかんな。


「じゃあ明日も励めよ」ゴッツ親父が言う。


「今日はどうする?帰るか?」

「いや、武器を買おうと思ってさ。」

「そうだな短剣じゃあでかいモンスターに致命傷がつけられないからな、今日もオーク以上のモンスターに遭遇したら。翔じゃかすり傷程度しかつけられなかっただろうしな。」

「それにさ戦士なのに短剣ってカッコわるいだろ?」

「あぁ、、お前戦士だったんだ?てっきり冒険家かと思ってた。」

「冒険家?そんなJOBあんの?」

「JOB?何だそれ、、、まあいい、そりゃやりたいこと、やってることがいっぱいあるんだし自然といろんな職業があるだろ」

「そっかー。まあいいやとりあえず長剣もしくは片手剣」

「LV1のお前には片手剣だと思うが戦士なら確かに長剣だな。じゃあ俺のオススメの店に連れて行ってやる。」




ボロい

店がボロい。俺一人ならぜったい素通りだわ。


武器屋アルティメット

確かに。ボロさはアルティメット級だわ。


中に入ると店の奥から眠そうなお姉さんが目をこすりながら顔を出した。

「ふわぁあ~あっガイナスちゃん!ひさしぶりぃ~」

「おう!ニッパ、親父さんは留守か?」

「あの糞親父は仕入れの為ストルムハーケンにいってる。」

「そっか」

「でもでも私いるしぃ、ニッパがんばっちゃうし。」

「ああ、まかせた。」

「がってんしょうちのすけ!」

え!異世界でもそんなこと言うの?

「それで今日の装備はそっちのお坊ちゃんの?」

「ああそうだ、こいつは片手剣か長剣を持ちたいみたいだが、LV1か2だからな力が足りんかもしれん、そのあたりを踏まえてみてやって欲しいんだ。」

「LV1か。とりあえず予算わぁ?」

「えと、10000ルクスぐらいかな。」

「おめえ結構持ってんだな。」

「それなりの武器が買えるよぅ~」


そう言いながらニッパさんは、んん~って考えながらいろんな武器を手に取る。

「こんなのわ?」

そういってレイピア?らしきものを渡された。

「レイピアは訓練を受けた人なら手数でなんとかなるかもしれんが初心者の翔が使うと折れるぞ」

「え?折れるの?」

「ああ基本突き主体になるが一撃で致命傷にはまずならないからな。刺さった状態で動かれるとまず折れる」

「なるほど。」

「じゃあじゃあこんなのはどう?」

ニッパさんから鬼がもつようなとげとげの付いた棒をわたされる、!重い!

「これならさ、ゴブリンぐらいなら一発でぐちゃぐちゃ!赤い花がそこかしこに満開!」

「いやこんなの扱えるのお前か親父さんぐらいだろ」

「ええ~鍛えたらだれでも使えると思ったんだけどな~ ダメ?」

「ダメ」

むぅうとか言いながらニッパさんは次の武器を渡してくる。

「これだ!ロングソード改!ロングソードを若干細身にして柄頭の部分に風の魔晶石をつけることで剣の動きや体の動きをアシストする!今年1番の一品!」

なんかテンション上がってる?

「魔具か、ビギナーには早すぎるし高いだろ?」

「それがなんと!今なら98000ルクス!そして今ならこの剣の鞘にお付けするのはメンテナンスフリーにできる魔晶石つきの鞘!これを付けてなんとお値段据え置き98000ルクス!」

「だから桁1つ違う高さだろ」

「そだね」

「だめか、じゃあもうフツーのブロードソードでいんじゃない?」

「そだね」

「でもでもびぎなーさんは鎧とか篭手とかないと割と自分で切っちゃうよ?」

「そうだなじゃあそれで10000ルクス以内、できるか?」

「OKーいい感じ!ブロードソード6000ルクス、肩や胸に鋼の鉄板が付いた革鎧5000ルクス、篭手2000ルクスを今なら初回記念に10000ルクスにまけちゃる!」

いいのか?3000ルクスも安くなったぞ

「ただし~強くなって新しい装備が欲しくなっても浮気せず私のとこにくるんだぞ。」

商売人すげーわ今ハートマークが見えた気がした。


なんか俺、順調な気がする。


ちなみにブロードソードとは幅広の剣という意味らしい

ロングソードとは別物で少し短い。その分扱い易い


その日の夕方にまたメールが届いた。

−−−−−−−−−−−−−−−−

益子 真司さんが亡くなりました。


謹んでお悔やみ申し上げます。


死因:立石 堅による一突き

−−−−−−−−−−−−−−−−

ついに起こってしまった。


今までは事故だったりモンスターに殺られたりだったけど、

今回は明らかな殺人。


立石は不良だが人を殺せるようなやつじゃない。

先生の言うことは聞かないし、俺をカツアゲしたり俺を理不尽に殴ったりするが重犯罪を犯すようなことはしなかったはずだ。

この環境がやつを追い込んだのかもしれない。だが動機はなんだ?どちらかが英雄だったのか?

くそ!全然わからない。

なんか嫌な予感がする。しかし今の俺にできることはない。


翌日ガイナスとチャージボアを狩りに来ていた。

「いいか翔、チャージボアを狩るには初撃は躱せ。

そして、交わすと同時に剣を振れ!あいつの突進をまともに受けると死ぬぞ、だが直線的な攻撃しかできないからあいつの正面から少しだけ常にずれるようにしていれば当たることはない1体1ならある意味ゴブリンより簡単に倒せる。」

「わかった!」

「いい返事だ。ほら来たぜ」

丘の向こうから牙がごついイノシシがのそのそ歩いて来ている

草をもしゃもしゃ食べているがその量が半端じゃない、後ろからそおっと近づき刺し殺そうとおもったが少し近づいたら気づかれた。

チャージボアがものすごいスピードで迫ってくる。

時速100キロはあるんじゃないだらうか。

遠くからみたらただの牙がごついイノシシだったが、だんだん近づくにつれその大きさと迫力に足がすくみ出した。

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。あと10メートル

左にサッとステップし上段に構え、

剣を振り下ろす。ブロードソード重いな。


ブザシュ!鈍い音を立ててやつの体が真っ二つになった。


レベルが上がったようだ、

「いいねぇ中々今のは良かった、ブロードソードもなんとか使えそうだな」

ガイナスが珍しく褒めてくれる

「じゃあ今日はあと5匹倒したらあの荷台にボアを積んで帰るぞ」

「ああそのための荷台か」

俺一人ならストレージに納めて帰るのにな。

そういえばレベルが上がったんだった


------------------------------

天城 翔 (アマギ カケル) MOBU


LV2 戦士

16歳

身長182cm 体重65kg


HP   140/170

MP   65/70


力     19

体力    19

技術    15

身のこなし 15

魔力    14


スキル

なし


チート

裏切りの代償

------------------------------

うお!なんか一気に力が上がった。

そうか戦士だから力に特化してんのか

おらわくわくしてきただ。


でもガイナスはLV21てことは100以上あるんだよな?

おれ弱いなぁ


ふと顔を上げると丘の上からチャージボアが一匹、いや二匹、三匹、 、 、

「なぁガイナス?チャージボアが一匹の時は左右に避けるんだよな?」

「ああそうだ」ガイナスは地図を見て次の目的地を考えているようだ

「じゃあ山盛チャージボアが出た時にはどうすんだ?」

「ん?山盛り?そんなの、の、な、な、な、に、にげるぅおおおお!」

顔を上げたガイナスは山のようなチャージボアの群れを見て速攻で逃げを選択した。



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