そこは異世界だった
スマートフォンらしきものが画面を表示する。
アイコンが下に6つ並んでいる。上にも何個かならんでいる
左からステータスと書いている四角いアイコン、mapと書かれたアイコン、袋のアイコン、剣のマークのアイコン、メールのマーク。紙のようなアイコンがある。俺のスマホと同じなら下の6つが良く使うものなのだろう
ステータスを押してみた。
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天城 翔 (アマギ カケル) MOBU
LV1 no JOB
16歳
身長182cm 体重65kg
HP 100/100
MP 50/50
力 10
体力 10
技術 10
身のこなし 10
魔力 10
スキル
なし
チート
裏切りの代償
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うん!ゲームぽい!
てか魔力ってことは魔法使えるのか!
こっこれはまさか俺tueeeeeeee!!
になることができたりするのか!これはいい!これはいいものだ!
っとしばらくテンションがあがったときスマホからポーン、ポーンと音が鳴った
画面上部にメール着信をしらせるものだ。押してみる
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井上 武16歳が亡くなりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
死因:着地失敗による脳挫傷
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は?まじか、、、、
着地失敗ってパラシュートあっても死ぬのか。
ああ岩とかに叩きつけられたら死ぬか。
井上は体重100キロを越す巨漢だしありえるな。
しばらくほうけているとまたポーンポーンと鳴った
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田村 良子16歳がなくなりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
死因:イエローバッファローのむれ衝突による圧死
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イエローバッファローてなんだ、いやそこじゃない
ここはもう異世界だ。俺の知る世界じゃない。
やばい、うかうかしていたらここにもなんかくるかもしれん。
町!とりあえず町のほうに行こう!
こんな時人間には二つの考えがある。
次の一歩が出ずその場にとどまるものと
とりあえず今の最優先事項を選び足を進めるもの
翔は後者だった、テンパっていたってのもあるが。
とりあえず町の見えた方向に走ることにしよう。
そう思い翔は森の中を翔る!冗談ではなく本気だ
森がざわざわいっている気がする。気配察し能力などないため
あくまで気がするだけなのだが恐怖が翔るを支配した。
足がもつれる。もっと早く逃げない。やばい気がする。
心臓がバクバク行ってる、こんなに全力疾走したのはいつ以来だろう。
森の中の黒い影の部分に得体の知れない何かがいる。気がする。
もう少し、もう少しで森の切れ目だ、確か森を抜けた先に
町らしきものを見たきがする。
そして森を抜けた。 そして
その先には身長3メートルを超える豚のような顔のムキムキな何かが誰かと戦っていた。
「!?うぁあああああ!!」
初めてみる化け物に翔は驚き声を上げ腰を抜かした。
声に反応した豚野郎はズシズシとこちらに向かってくる。顔は豚に牙を生やし凶悪な目、手には!?なんで豚が剣持ってんだよ!
「くるなぁ!!化けもうあああ!くるなぁああ!」
翔は半狂乱になりながら後ろへ手を使いじりじりとにげる、完全に腰が抜けて立てない。その為豚野朗との距離はすぐに縮まっていく。
翔に届きそうな位置まで豚野郎がくると剣を上げて、、、
「うあぁあああああああああ!」
翔にふり降ろそうとし、
うわぁ!俺死んだわ!短くて幸薄い人生だったけど。俺後悔はしてないよ。
、 、 、 、 、いややっぱり後悔だらけだ!
おれまだ彼女いないし!彼女の手料理食べながらアーンしてないし、してくれてないし!おれまだ童貞だし!おれまだ童貞だし! 大事なことなので2回言いました。
ああオワター
ざぶしゅ!ぶしゃー
豚の首から尖った棒状の赤いものが生えた。首から血が噴出し翔の顔を血に染めた
視界が赤く染まる。
「ごめん、危なかったねぇ」
後ろから豚野郎と戦ってたおっさんが剣を引き抜き顔を出した、ムキムキ豚野郎の身体が横にダスンっ!と倒れた。
危ないなんてもんじゃねえぞこの野郎!
俺は半泣き、いや全泣きの状態でおっさんに
「ぁりがとぅございばした」といった。
ビビッてテンパっておっさんだけだと思っていたが近くに女の人と少年がいたみたいだ、
おっさんの名前がガルス・リム・ファルス 41歳
おねえさんの名前がエリシス・リム・ファルス 年齢は聞いてない。女性に年齢を聞くのはねぇ。ほら俺って意外と紳士じゃん?
少年の名前がシルファス・リム・ファルス 16歳
「みんなリム・ファルスって付いてるから家族なんですか?」
「ああ嫁と息子だ」
「嫁?エリシスさん若いのに嫁ですか?20代でしょ?」
「ああそうか。」ガルスがつぶやき
エリシスさんがくすっと笑う、かわいい。そしてかぶっている帽子を脱ぐと
とんがった耳がぴょっこっとでてきた。
「この辺では珍しいかもしれんが、彼女はエルフだ」
ぅえるふ!キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!エルフキター
豚野郎とエルフ。ようやくここが異世界だと確信した。