189 同伴
「あは。アンニフィルドよ。ここから、ちょっとわたしの内緒のお話もすることにするわ。いつもユティスと和人とかばっかし。あの二宮だってイザベルとあんなこと、こんなことあったわけだし、なんかわたしだけ置いてけぼりってのもねぇ・・・。俊介とどうなるかですって?言えるわけないでしょ。あー、恥ずかしい!」
■同伴■
俊介たちが絶妙のタイミングでユティスたちをピックアップしにきたことに、和人は驚いていた。
「おまえのスマホは24時間体制で位置監視をしているんだが・・・」
俊介が言った。
「オレのGPSですか?」
「ああ。どこにいようが一発でわかる。だれとなにをしてるかまではわからんがな」
にたぁ・・・。
「し、してませんよぉ。やましいことなんか」
--- ^_^ わっはっは! ---
「で、遅かったかぁ?」
「いえ。ベストタイミングでした」
和人が感心して答えた。
エルフィア娘たちは、ユティスと数とを首尾よく奪回し、ご機嫌だった。
「あははは。あんな原始的な脱出方法もいいわね」
--- ^_^ わっはっは! ---
「スカッとしたわ」
ユティスとクリステアも笑った。
「オレは、鼓膜が裂けるかと思った・・・」
和人は耳を押さえた。
「んふ。うふふ・・・」
「3人でぴったり同じ周波数で叫んだんだからね」
アンニフィルドが陽気に言った。
「女性3人分の悲鳴の共鳴力って、ジャンボジェット並みにスゴイのよ」
「リーエス。わかるよ、アンニフィルド。超音波で脳ミソまで壊れそうだった・・・」
「あら、随分と弱いのね、あなたの脳・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「どういう意味だよ?」
「そういう意味よ」
「しかし、準備してないと、ホント、耳から血が噴き出しちゃうよ」
「唯一の必殺技だわ、アンニフィルドの」
クリステアは和人に片目をつむった。
--- ^_^ わっはっは! ---
「わぉ。アルダリーム(ありがとう)、クリステア」
「ちょっと、クリステア、どういう意味よぉ」
「そういう意味よ」
「まぁ、いいわ。わたしは心が広いから」
(どこがよぉ・・・)
--- ^_^ わっはっは! ---
「しかも、あの二人に焦点合わせていたから、軽く110ホーンあるわ」
アンニフィルドは続けた。
「一発ね」
「それだけじゃなくて、キックもだよ」
和人は、クリステアのキックにも舌を巻いた。
「あんなのを喰らったら、アバラの2、3本じゃすまない。その細身のどこにそんなパワーがあるんだよ、クリステア?」
和人はクリステアのやや細身の抜群のスタイルに目を見張った。
「なんなら、特別に教えてあげましょうか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
クリステアは構えた。
「ナナン。和人さんにはダメです」
にこっ。
ユティスの微笑みの意味するところを察して、クリステアは構えを解いた。
「そう言えば、ドアを壊してしまいましたわ。どうしましょう?」
ユティスはホテルのドアを壊したことが心配になった。
「弁償を要求されるかな・・・?」
和人もユティスを見て心配になった。
「そんなの、あの女が持つに決まってるじゃない」
--- ^_^ わっはっは! ---
アンニフィルドは、なにを言うかといった顔をした。
そんな会話の中、俊介の運転でワゴンは順調に走っていた。
「しかしだ、解せんことが・・・」
「なによ、俊介?」
アンニフィルドが笑顔で尋ねた。
「スマホのGPSが正しければ、きみたちは、3000m上空に瞬間的に移って・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「時速500kmで水平移動して、40分後には水平に300m瞬間移動して・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「その10後、さらに2000m、瞬間的に移動したことになる・・・。率直に言って、まったく理解不能だ」
「あってるわよ、概ね」
--- ^_^ わっはっは! ---
クリステアが、さらりと言った。
「どういうこと?」
真紀は理解していなかった。
「待てよ・・・。そっかぁ、テレポーテーションだ!使えるのか、きみら?」
「リーエス。アンデフロル・デュメーラの助けを借りたけど」
「はっ、こいつはまいった!わっはっは」
俊介は感服した。
「あなたも、どこかに連れてってあげましょうか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
アンニフィルドが、冗談とも、本気とも取れるような目つきで、言った。
「そりゃ、どうも。じゃ、そろそろ夕方だし、お言葉に甘えて、金座のシャンパンバーで軽く一杯ってのはどうかな?」
にこ。
「二人っきりで・・・?」
--- ^_^ わっはっは! ---
俊介は、冗談とも本気とも取れる笑みで、アンニフィルドを誘った。
「この前の穴埋め?」
アンニフィルドは真面目にきいてきた。
「そう思ってくれても構わないぜ」
「お店は、ロイ・ルデレールでいいの?」
アンニフィルドも答えた。
「あっ、オレの考え無断で読んだな?」
「読んだんじゃないわ。聞こえてくるの。内緒話だけどって・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
にこにこ。
「うふふふ、そういうことでしたなら、お二人で楽しんでらっしゃいな」
ユティスは楽しそうに笑った。
「リーエス」
「本当に行くのか?」
俊介はアンニフィルドに確認した。
「嫌なの?」
「だって、きみらは疲れてんだろ?」
「わたしなら、平気よ。じゃあ、行くわよ」
「待てよ。オレは運転中だぞ?」
「じゃ、止まって」
ききーーーっ。
「おい、危ないじゃないか、アンニフィルド!」
きーーーっ。
「きみが止めたのか?」
ワゴンは俊介の意思に反して、道の端に止まった。
「危ないから止めたのよ」
「はっ・・・」
俊介は観念した。
「で、どうしようって?」
「ロイ・ルデレールでいいわよね・・・?」
アンニフィルドはじっと俊介を見つめた。
「わかったよ・・・」
「あ、はい」
アンニフィルドと俊介は車から降りた。
「しっかりつかまってね」
アンニフィルドは俊介を見た。
「大丈夫かぁ?」
「どうってことないわ。しっかり、掴まってなさい」
「じゃあ・・・」
さっ。
俊介はアンニフィルドのウエストに左手を回した。
きゅ。
びびーーーんっ。
「あーーーん!」
「こら、変な声出すなよ!」
--- ^_^ わっはっは! ---
「だって俊介の手、感じるんだもの・・・」
ぽっ・・・。
「まぁ、お二人とも。うふ」
ユティスは、微笑ましそうに言った。
「仲がよろしいことで・・・」
クリステアも続けた。
--- ^_^ わっはっは! ---
「いいから、さっさとやってくれ!」
「はいはい!」
ぶわっ。
ぱっ。
「あれ。本当に消えたぞ」
「和人さん?」
ユティスがウインクした。
「うん・・・。だれがこのワゴンを運転するの?」
「わたしがするわ」
真紀が運転席に乗り込んだ。
ばたん。
「お二人だけにしてあげましょう」
ユティスが優しく言った。
「そうそう。わたしたちも、お家に帰るとしましょうか」
「真紀さん、ありがとう」
「ふふふ・・・。俊介たち、今夜は帰ってこないかもね」
--- ^_^ わっはっは! ---
「まだ仕事していくんですか、常務?」
「ええ。打ち合わせをするんじゃないかなぁ・・・」
「打ち合わせ?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「そうよ」
「甘い、甘い、打ち合わせ」
クリステアが和人にもわかるように捕捉した。
--- ^_^ わっはっは! ---
「仕事熱心だね、常務・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「あちゃあ・・・」
「和人、あなた、なんにもわかってないのね?」
「なにがだよ?」
「いいから帰るわよ!」
--- ^_^ わっはっは! ---
車はエルフィア大使館こと会社の寮に到着して、真紀は自分のマンションに戻っていった。
「ただいま・・・か」
「でも、あなたたちを取り返せて、本当に良かったわ」
クリステアがユティスと和人を見て、ほっとしたように言った。
「次のニュースです」
昼間のモノレールに幽霊か!
携帯かスマホで撮ったと思われる10秒足らずの動画が、繰り返し流され、その様子を伝えていた。
--- ^_^ わっはっは! ---
「ありゃ・・・」
はっきり、和人とアンニフィルドとわかる二人と、その奥の女の子二人が、白い光に包まれたと思うと、空中に溶け込むように消えた。
「これは、偶然、乗客の一人が、その様子を撮影したものです」
「ぼくの直ぐ近くにいた外国人風のモデルのような女の子たちが、すぅっと消えるようにいなくなったんです・・・」
「消えたんですか?」
「ええ・・・。確かに。ぼく、酔ってないですよ。ほら、ちゃんと撮れてるんですから」
二宮は、行きつけの中華料理店、大山満腹亭で、カラテの稽古に備え、腹ごしらえをしていたが、テレビのニュースに、思わず見入ってしまった。
「本日、午後、モノレール空港線の車両の中で、大勢の乗客が数人の若い男女がかき消すように消えたのを目撃しました」
ぽと。
二宮はテレビの夕方のニュースに思わず箸を落とした。
「どうしたんです、二宮さん?」
「ニュースで幽霊だって・・・。アンニフィルドと和人じゃないか・・・」
「あー、箸、落っことしましたね?新しいのを持ってきますよ」
「どうも・・・。それに、アンニフィルド・・・」
二宮はうわのそらでニュースの続きを待った。
「それに、杏仁豆腐、追加ですか?」
「ああ、アンニフィルドだよ」
「はい、まいどぉ」
--- ^_^ わっはっは! ---
アンデフロル・デュメーラの助けを借りているとはいえ、SSも転送を連続ですると力を使いすぎてしまう。SSの二人は、相当まいっていた。アンニフィルドは最後に俊介と自分を、金座のロイ・ルデレールに運んで、フラフラだった。
ゆらり。
どん・・・。
「おい、アンニフィルド。ホントに大丈夫なのか?」
俊介は心配になった。
「大丈夫よぉ・・・。さぁ、シャンパンおごってくれるんでしょ。最高級のクリステア、ロゼじゃなきゃ、いやよ・・・」
「しょうがないなぁ・・・」
(クリステアだって?どこで知ったんだろ?さては、さては、和人のヤツ、教えたな・・・)
--- ^_^ わっはっは! ---
からん、からん・・・。
俊介とアンニフィルドの二人は、寄り添うようにして店に入った。
「あれ・・・?」
「どうしたの、マスター?」
俊介は、いつもと違う雰囲気を感じた。
「いっらしゃませ」
ロイ・ルデレールのマスターは、カウンターの中で、眼鏡をはずして拭いた。
「いや、目の錯覚とは思うんですがね、お二人が空中からいきなり現れたような気が・・・」
マスターはそのままアンニフィルドを見て固まった。
「なにか?」
「あ・・・・あはは・・・。国分寺さん、今日は、また、とんでもなく美しい女性と・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「マスター、誤魔化さないでください。だれが現れたんです?」
「今入ってきた、カップル・・・」
客がマスターの言う方を振り向くと、俊介とアンニフィルドが親しげ異常のムードを振りまきながら、店に入ってきた。
「なんだ、セレアムの国分寺さんじゃないか」
「ご存知で?」
「え、まぁ・・・。んん?」
ぱち・・・。
俊介とマスターの二人は目を合わせた。
「こんばんわ」
「国分寺さん?」
「なにか?」
「いきなり現れましたぁ?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「わたしがですかぁ?」
俊介はとぼけた。
「違うんですか?」
「俊介。んん!」
アンニフィルドが先を急がせた。
「そちらから、お先に・・・」
俊介はマスターに話す順番を譲った。
「では・・・。国分寺さん、こちらの女性と、外にいきなり現れ、そして、ドアを開けて入って来られた・・・。本当ですか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「そんなバカな。照明の関係で窓ガラスの悪戯なんじゃないんですか?」
俊介はアンニフィルドが腕を絡ませるに任せていた。
「本当です。なんか、パッと現れたって感じで・・・」
マスターはなおも事実を言い張った。
--- ^_^ わっはっは! ---
「信じられませんねぇ・・・」
シャデル日本の支配人、黒磯はマスターの言葉を疑った。
「わたしもです。それで、黒磯さんは?」
俊介もとぼけた。
「あの国分寺さんのお連れの女性・・・」
黒磯はアンニフィルドに見とれた。
「外国の方ですね。大変おきれいな方で・・・」
マスターも同意した。
「うち専属のスーパーモデルに、似てたもんで・・・」
「というと、黒磯さん、シャデルのですか?」
「ええ。でも、まさかねぇ・・・」
「国分寺さんは、背も高いし、ダンディーですから、スーパーモデルをお連れしたところで、まったく見劣りなんかしませんよ。わたしは、とってもお似合いかと・・・」
「お褒めに預かり、どうも・・・」
俊介は頭を下げた。
「あー、春日さん、国分寺さんをご案内して」
はぁい。かしこまりましたぁ」
俊介とアンニフィルドは、奥の席に歩いていった。
「九九便時さん、お二人で寄り添って、お店に入って来られましたが・・・」
マスターは黒磯に耳打ちした。
「なんか、もう随分前から、お付き合いしてそうな、親しさでしたね・・・」
「同感です」
「ようこそ。いつもお世話になっています」
春日という、ロイ・ルデレールの女性店員は、丁寧に二人を席に案内した。
「やぁ、こんばんわ」
「こんばんわ、国分寺さま。いつもの奥のお席ですね?」
「いやだぁ、まだ奥様じゃないわ・・・」
ぽっ・・・。
--- ^_^ わっはっは! ---
「アンニフィルド、奥様じゃなくて、奥の席」
「あーら、ごめんなさい。早とちりしちゃって・・・」
「いえ、けっこうですよ。これで、4人目ですから」
「ええ?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「おい、春日ちゃん、誤解を生むような発言はよしとくれよぉ」
「うふ。お席、いつものところにご用意できますよ」
「ありがとう」
女性店員は、俊介が座るいつもの席に、二人を案内した。
「お飲み物は?」
「クリステアのロゼを」
「かしこまりました。クリステアのロゼですね?」
「ああ。頼む」
「少々、お待ちを」
女性店員はカウンターの方に歩いていった
一方、エルフィア大使館では、ユティス、クリステア、和人の3人が、アンニフィルドと俊介のことを心配していた。
「大丈夫かな、あの二人?」
「大丈夫よ。仮にもSSよぉ」
「そうですわ、和人さん」
「どうだよね。なんかあるとしたら、常務の方だよ、きっと」
--- ^_^ わっはっは! ---
「あーあ。くたびれちゃったら、お腹が空いてきたわ」
クリステアが言った。
「どこかで、お食事しませんか?」
にこっ。
ユティスが微笑んだ。
「いいわね、それ」
「セキュリティは大丈夫かな?オレたち、さきいまでZ国に囚われの身だったんだよぉ・・・」
「また、回収してあげるわよ」
「なんか、ゴミみたいな言い方だなぁ・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「まだ、回収されるだけマシよぉ。違法投棄は回収しないわよぉ」
「違法投棄?」
「ええ。不燃ゴミの時に置いてあるプルトニウムとか、危険物の時の二宮のDVDとか」
--- ^_^ わっはっは! ---
「クリステア、なにか根本的に間違えてない?」
「あなたのたちのSSとして、ここに来たこと?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「違うよ。もうZ国は襲ってこないということだよ」
「大丈夫なんでしょ。地球の警護がついてるってんだから」
「でもなぁ・・・」
「大丈夫です、コンタクティー・カズト。お三方の周辺に不審者は見当たりません」
その時、エストロ5級母船が答えた。
「アンデフロル・デュメーラ、アルダリーム(ありがとう)」
「パジューレ(どういたしまして)。監視を続けます」
「なにか、ありましたら、お知らせくださいね?」
「リーエス。エージェント・ユティス」
「じゃ、和人、なんか美味しい地球料理食知ってる?」
「蛇の蒸し焼きとか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「なんですか、それ?」
「爬虫類の一種の一匹まるごと蒸し焼きさ」
「げげぇーーー!」
途端、クリステアは叫んだ。
--- ^_^ わっはっは! ---
「なにを食べさそうって言うのよ、バカ!」
クリステアは、あからさまに嫌な顔をした。
「申し訳ありません。わたくしたちは、動物は・・・」
「あはは。そうだったね。じゃ、軽く、カフェで野菜サンドでもどう?」
「それなら、問題ありませんわ」
「よし、決まり」
シャンパンバー、ロイ・ルデレールでは、俊介とアンニフィルドが最初の乾杯をしようとしていた。
「きみのプラチナブロンドに乾杯・・・」
「あなたの疎らなおヒゲに乾杯・・・」
「ん?」
--- ^_^ わっはっは! ---
ちん。
国分寺とアンニフィルドはそっとグラスを触れさせた。
くぅ・・・。
ふぅ・・・。
くん・・・。
アンニフィルドはグラスの半分を静かに飲んだ。
「うーん、冷たくでおいしい・・・」
にっこり。
アンニフィルドは俊介に微笑んだ。
ぞくっ。
(アンニフィルド・・・。きれいだ・・・)
「それは、よかったわ」
「なにが?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ねえ、国分寺常務さん?」
「なに言ってる。いつものように、俊介でいいぜ」
「じゃあ・・・。俊介・・・」
「なんだい?」
「あなた、すごくかっこいいわよ・・・」
ぽっ。
「そいつは、光栄だな」
アンニフィルドのピンクの目はすっかり潤んでいた。
「なんか、やってたんでしょ?」
つつぅ・・・。
アンニフィルドは俊介の厚い胸板に手を滑らせた。
「なんかって?」
「スケーベなこと・・・」
「へっ?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ナナン。言葉を間違えちゃった」
「危ない方に間違えるなよ」
--- ^_^ わっはっは! ---
「その、スポーツか、なんかよ・・・」
「なんだ、スポーツか・・・」
ふっ・・・。
俊介は一瞬暗い顔になった。
「ああ・・・。やってたなぁ・・・」
「少しわかるのよ。あなたが、紡錘状の皮製のなんだか持って、投げたり、運んだり・・・、蹴ったり、落としたり・・・」
ずきっ。
「落としたり?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ごめんなさい、拾ったりもするわ」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ファンブル・ター・ノーバーか。QBへの嫌味だな」
「いけないの、味方が拾っちゃ?」
「ありがとよ、リカバーしてくれて。ファンブルしたボールは、味方が確実に拾わなきゃ、もっと酷い状況になる」
「あなたのためになら、いつだって拾ってあげるわ」
「拾う、なにを・・・?」
にこっ。
ずんずんずん・・・。
アンニフィルドは、微笑みながら、いっそう俊介との距離を縮めた。
「幸せ・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---